千七百八十三(普通のうた、和語のうた)(モリカケ柳河桜藪黒トリー敗戦教会二百二十) 朝日新聞の川柳欄を支持
壬寅(西洋野蛮歴2022)年
七月二十日(水)
JCASTニュースと云ふページに
安倍氏川柳への批判「重く、真摯に受け止める」 選出・掲載の朝日新聞社が回答

が載った。このJCASTニュースは偏りがひどいので、指摘をしたい。
問題となったのは、15・16日付の朝日新聞に掲載された「朝日川柳」だ。(中略)15日には「銃弾が全て闇へと葬るか」「これでまたヤジの警備も強化され」など、16日には「疑惑あった人が国葬そんな国」「死してなお税金使う野辺送り」など、安倍氏の事件や国葬を行う政府方針を揶揄するような複数の川柳が選出されている。

15日の「銃弾が全て闇へと葬るか」は、安倍さん支持側はもちろん悲しみだが、反安倍派にとっても真相が闇になってしまったと、双方が大変なことになったと謳ったものだ。
もう一つの「これでまたヤジの警備も強化され」は、北海道警の事件を取り上げたもので、実際に全国で警備が強化されるだらうから、銃刀とは無関係の通行人まで影響を受けることを皮肉ったものだ。
16日の「疑惑あった人が国葬そんな国」「死してなお税金使う野辺送り」は、国葬に反対するものだ。それなのにJCASTは
この選出内容にツイッターでは、「言論の自由ではありますが、内容については全く共感しません」「不謹慎だし、そりゃ怒られるだろと思う」などの批判が上がっている。

記事の前文に戻ると
朝日新聞社は7月19日、J-CASTニュースの取材に対し、指摘や批判を重く受け止めているとして、「様々な考え方や受け止めがあることを踏まえて、今後に生かしていきたいと考えています」と答えた。

記事の最終部分では
朝日新聞社は19日、J-CASTニュースの取材に対し「掲載は選者の選句をふまえ、担当部署で最終的に判断しています」と経緯について説明。「朝日川柳につきましてのご指摘やご批判は重く、真摯に受け止めています」と述べた。

これまで指摘したやうに、川柳に何の問題もない。朝日新聞が「ご指摘やご批判は重く、真摯に受け止めています」と答へたとなると、逆に「偽善ではないか」と疑ひたくなる。
国葬に反対するは当然だ献金事件世界の恥に


七月二十二日(金)
日刊ゲンダイのホームページに
川柳は庶民の声なき声 安倍晋三氏の国葬に感じたのは「まるで国王のようだ」という違和感だ(ラサール石井)

が載った。
通例の葬儀であれば異論はなかろう。しかし国葬は戦後吉田茂氏以来であり、その時でさえ特例の超法規的措置で行った。それをなんの議論もなく閣議決定だけで既定路線のようにあっさり決めてしまった。時の宰相の評価はすぐに決まるものではなく、誰が国葬にふさわしいかという判断は難しい。中曽根氏の内閣・自民党合同葬ですら物議を醸した。

そのとほりだ。
前川喜平氏は新聞のコラムで明確に「国葬には反対だ」と書いている。
「悲しみ悼むのは人の心だ。国が葬儀をするということは、国民こぞって悲しみ悼めと要求することだ。それは国が人の心に押し入り、人の心を動員することだ。僕は自分の心を動員されたくない」。まさに正論だ。

これも十割賛成だ。
首相時代から周りをイエスマンばかりで固め「裸の王様のようだ」と言われていた。死してもなお裸のままで放置するなら、それこそ死者への冒涜(ぼうとく)ではないのか。

100%賛成だ。
川柳は庶民の声なき声だ。(中略)しかし「朝日新聞はどこまで死者にムチ打つのか」などと批判が殺到しているのだ。アホか。川柳を知らんのか。江戸時代からある風刺とユーモアだ。そして川柳欄や風刺画は新聞にはつきものなんだよ。知性というものがなさすぎる。

(九分九厘)+(一厘)が賛成だ。全賛成が続くので、表現が無くなってきた。
「国葬だ安倍さん万歳当然だ」では川柳にはならない。(中略)ユーモアや風刺が受け入れられるどころか、ユーモアそのものを理解しない、封殺され言論弾圧される国は、滅びるしかない。

1000‰(パーミル。10パーミルが1パーセント)賛成だ。百万ppm(一万ppmが1パーセント)賛成だ。
石井さん前川さんの発言に全賛成で千パーミルだ


七月二十三日(土)
権力者が傲慢であればあるほど、反乱は死後に起きる。生前に逆らへば大変なことになるから、当然のことだが。
平清盛がいい例だ。死後に一族は滅亡した。秀吉が織田家から権力を奪ったのは信長の死後だ。家康が豊臣家から権力を奪ったのも秀吉の死後だ。生前に奪はうとしたら、大変なことになっただらう。
安倍さんの場合も、死後に安倍派内、他派閥、野党が反乱した時に、それは当然のことだ。
ましてや、野党、マスコミ、市民運動は、生前から批判してきたのだから、死後も解決するまで批判するのは当然だ。
権力者死後に批判や反乱が起きる理由は権力側に


七月二十四日(日)
赤穂浪士の討ち入り事件は今風に云へば、殺人罪、住居侵入、銃刀法違反などだ。きちんと処罰されたから、当時から今に至るまで討ち入り事件を取り上げることができる。
安倍さん銃撃事件も、公正に処罰されることが確実だから、歴史上の事件として取り上げてみよう。巻き添への犠牲者が出なかった。怪我人さへ出なかった。それらの人たちには、子供が中学生だった、子供がもうすぐ結婚する予定だったなど、悲劇が更に続くからそれらが無いのはよかった。
今回は統一教会の献金が原因だから、安倍さんも巻き添へではあるが、ビデオに出演したり、側近が集会に出席するなど、当事者側なのも事実だ。
よく団体が事件を起こしたあと、有名人が「名前を貸しただけ」「出席しただけ」「ビデオに出演しただけ」と言ひ訳をするが、一般の人たちを信用させた責任は重い。
出席をしただけビデオに出ただけと言ひ訳しても責任重い


七月二十五日(月)
一億円の献金で、家庭がめちゃくちゃになった。そのことを恨んで、ビデオに出演した安倍さんを撃った。こんな事件で国葬を行ったら、世界中の笑ひ物になるだけだ。
銃撃は一億円の献金で家庭崩壊そして国笑


七月二十六日(火)
先の敗戦責任は、一に東條英機、二に岸信介だ。陸軍は複雑なので、海軍戦没者の慰霊を伊勢物語風に書くと、
昔、海軍を引退した男ありけり。その男、東の方へ行く途中で終戦のニュースを聞けり。ある人のいはく「超大型艦の大和、武蔵、信濃を据ゑて、慰霊の心をよめ」と言ひければ詠める。
大和にて蜂の武蔵は信濃へは寄らず亡くなる日に逆らひて
大和型武蔵の次は空へ発つ基の信濃は十日で沈む
とよめりければ、みな人、乾飯の上に涙おとして、ほとびにけり。

昭和四十七(1972)年に歌謡曲「ハチのムサシは死んだのさ」が流行した。ハチが太陽に向かって突進し焼けて死んだ。
安倍さんが信濃に行かず大和で銃撃された事件とは無関係だ。武蔵が無い。否、岸信介の敗戦責任を考へれば、関係はあり過ぎるほどある。

七月二十七日(水)
FLASHのホームページによると
7月26日、二之湯智国家公安委員長が、旧統一教会との関係を認めた。2018年、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体が主催したイベント「ピースロード」において、京都府実行委員会委員長を務めていたのは「事実」だと、閣議後の会見で明らかにした。
二之湯氏は「(前略)ちょっと名前を貸してほしいというので貸した。それ以上の付き合いはない」とし、イベント当日には集まった人たちの前でスピーチしたことも認めた。

さっそく、「名前を貸しただけ」が現れた。
驚愕だ国家公安委員長名前を貸して片棒担ぐ


七月二十八日(木)
安倍さんの実弟で防衛相の岸信夫も、統一教会と関係することが分かった。日刊ゲンダイのホームページに
岸信夫防衛大臣が会見で明かした 旧統一教会ベッタリよりも“危ういコト”

が載った。
「付き合いもあり、選挙の際もお手伝いをいただいている。電話作戦など、ボランティアでお手伝いをいただいたケースはあると思う」などと説明。悪びれる様子もなく淡々と話す様子には驚いたが、それ以上に仰天したのが、今後の教団との関わりについて「軽々に答えることはできない」などと答えていたことだ。

記事は後半で
しかも岸氏は今、防衛相という日本の国防を担う大臣だ。「電話作戦やボランティアで手伝ってもらっていた」という統一教会関係者から、米国や韓国などの他国に情報が漏れている可能性だって否定できない。「昔からの付き合いがあるから……」で済む話ではないだろう。
軍事ジャーナリストの世良光弘氏がこう言う。
「国会議員や大臣に清廉さが求められるのは言うまでもありませんが、とりわけ、国防や警察などを担う大臣は厳格であるべきでしょう。他国に国防などの機密情報がダダ漏れするかもしれないからです。(以下略)」
岸防衛相に対して右派や保守系団体から抗議の声が上がらないのが不思議だ。

私は、石原莞爾などの関係から、旧△会から分裂した各団体が中心の集会(このときはモリカケ事件の前なので、岸信介にまだ親近感を持ってゐた)に何回か参加したことがあった。勝共連合が役員に名を連ねるので、それから疎遠になった。
驚愕だ防衛相も関係し世界渦巻く大笑ひかな
(終)

(追記八月十日)私が改憲に舵を切ったきっかけは、私の作ったノーベル賞を揶揄した物語に始まる。
会合にノーベル賞受賞者が来たが、誰も見向きもしない。その人が「あの、私はノーベル賞を受賞したのですが」と云ふと、皆が「え、あんなものをもらったのですか」と軽蔑した目つきで見た。日本はかうならなくてはいけない。

この話に対し、ある人が「あなたは改憲論なのですか。我々は憲法第九条がノーベル平和賞を受賞する運動をしています」と云ってきた。
私は、ああ云ふくだらない賞を重視すると日本の学界、文学界、政治運動はスウェーデンやノルウェーの従属物になると云っただけで、憲法は無関係だ。それなのにこんなことを云ふので、これ以降、私は改憲論になった。

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