千七百七十(うた)(モリカケ河桜藪黒二百十九の一) 1.参院選始まる、2.安倍さん撃たれる
壬寅(西洋野蛮歴2022)年
六月二十五日(土)
参院選が始まった。野党がすべきことは、安倍派候補狙ひ撃ちだ。と同時に、それ以外の選挙区でも「我が党は、安倍派、元の細野派議員落選のために、がんばってゐます」と演説しよう。
争点は安倍派候補の狙ひ打ち話題を作れ野党の諸君


六月二十六日(日)
西洋猿真似リベラルにはうんざりしてゐる。これが、国民の正直な気持ちだ。そしてLGBT騒ぎで明らかになったやうに、現代の薩長連合をきどってリベラルと組まうとしたのが安倍派だ。
安倍派が減ったのと、野党の安倍派攻撃が原因で他の自民党まで多少減ったとしても、それは安倍派が原因だ。野党は議席を稼げるし、岸田政権は盤石になる。こんないいことはない。
争点が無いと国民野党を向かぬ 争点があれば国民野党に期待


六月二十七日(月)
公示前の報道だが日刊スポーツのホームページに
立民から出馬予定の安倍元首相の元秘書に嫌がらせ続発 自宅の玄関付近に異臭のする液体など

があった。
夏の参院選山口選挙区(改選数1)に立憲民主党から立候補すると表明した安倍晋三元首相の元秘書秋山賢治氏(52)が、自宅の玄関付近に異臭のする液体のようなものがまかれたのに続き、立民の事務所に止めていた立民関係者の車も同様の嫌がらせに遭ったとして、立民側が山口県警に被害届を提出していたことが5日、関係者への取材で分かった。
(中略)28日には自宅前に張っていたポスターが剥がされ車庫内に捨てられていた。

上が腐ると下まで腐る。

六月二十八日(火)
昨日は新潟県まで行ったが、自民党と立民党の元代表二人が来たらしい。スポーツ報知のホームページに
【参院選】大激戦区新潟応援演説で舌戦 自民・安倍元首相VS立民・枝野前代表

が載った。前文は
野党が物価高の要因として「アベノミクス」批判を強める中、安倍晋三元首相(67)が急きょ新潟入り。同じ日に立民前代表の枝野幸男氏(58)も応援に入り、舌戦を繰り広げた。

本文では
野党はこのところの物価高と結びつけた「アベノミクス」批判に力を入れているが、安倍氏はこの動きに敏感になっているという。立民の泉健太代表(47)が金利引き上げの必要性に触れたとたん、別の演説会場で民主党政権を念頭に「悪夢のような時代に戻る」と反撃。自民党関係者は「相当、神経をとがらせている」と話す。

どんどん安倍をとがらせよう。昔、トンガリ体操があって歌詞は「とんがれ、とんがれ」だった。
枝野氏は「この10年で良くなったのは一部の大企業と、安倍さんの周辺の仲良し」と批判。

周辺の仲良しとは、モリカケ河桜藪黒トリーだ。このうちモリ河桜藪黒がここ10年で悪くなったが。残りはカケトリーだ。

六月二十九日(水)
細田問題も、どんどん取り上げたほうがいい。あれだけマスコミに書かれたのに、説明一つしない。議員にあるまじき行為だ。
無いふりをしても残ったやけど跡喉元過ぎて熱さは残る


六月三十日(木)
細田は、今となってはセクハラで有名だが、百万円罰が当たらない発言も悪質だ。こちらもどんどん取り上げたほうがいい。

七月一日(金)
野党は、安倍派撲滅を前面に出さう。国民に注目されない選挙運動では駄目だ。
国民がふりさけ見ればあべの派ら三笠の山に沈む月かも


七月二日(土)
現代ビジネスのホームページに
こんなに暑いのに、安倍元首相が参院選の応援演説に「超熱心」なウラ事情

が載った。
2012年から2019年までに、雇用は499万人増加した。その内訳は正規雇用が149万人で非正規雇用が349万人だが、(以下略)

雇用を論じるときは、非正規雇用数を入れてはいけない。
実質賃金は下がり、1人当たりのGDPはもはや先進国とは言えない水準だ。

アベミクスはゼロ金利を含めて失敗。
各野党ふり叫ぶなら国民が注目をして議席増かも

「かも」は不確定を表すのではなく、係助詞の「か」に「も」で強めた。

七月三日(日)
同じく現代ビジネスのホームページに
安倍・菅元首相の「子飼い」が天下り連発&大出世…「NTT・原子力ムラ」のヤバい関係

が載った。
NTTは6月24日付で、2018年に注目を集めた「加計学園の獣医学部新設問題」をめぐり失脚した、元経済産業審議官の柳瀬唯夫氏を執行役員副社長に昇格させる人事を発表した。

この件について
NTT副社長となる柳瀬氏の来歴をあらためて振り返ろう。
 柳瀬氏は第二次安倍政権で首相秘書官を務めていたとき、加計学園系列の大学・岡山理科大学の獣医学部新設をめぐって愛媛県の担当者らと面会し、「本件は首相案件」などと発言したとされる。その事実関係を国会での参考人招致で問われると、「記憶にない」を連発した。
だがその後、愛媛県の中村時広知事が柳瀬氏の名刺を公開して批判したことで自身に注目が集まると、態度を一変。加計学園関係者と面会したことを認め、県や今治市の職員が同席したかについては「10人近くの随行者の中にいたのかもしれない」と明言を避ける形で認めた。
(中略)柳瀬氏はこの問題を受けて2018年7月に経済産業省を退官。ところが、そのわずか5ヵ月後、シャープと東芝が出資するパソコン製造会社「東芝クライアントソリューション(現・Dynabook株式会社)」非常勤取締役に就任する。
さらに2019年2月には、NTTの海外事業を統括する中間持株会社「NTTリミテッド」の社外取締役、同年12月には国際協力銀行の日米豪連携担当アドバイザー、そして2020年6月にNTT執行役員事業企画室長、NTTリミテッド取締役副社長に就任している。

野党はこの件を、参議院選で大々的に取り上げるとよい。

七月四日(月)
記事は続いて
経産省関係者が解説する。
「柳瀬氏は退官後、まずシャープと東芝という経産省所管のメーカー、つまり手近なところからお呼びがかかった。しかしその後、総務省所管で畑違いのNTTから引き合いがあったのは(中略)当時NTT副社長だった現会長の澤田純氏が海外事業展開を進めるにあたって、(中略)柳瀬氏の手腕に注目したからだとされています。でも、それは表向きの理由。澤田氏には柳瀬氏をかばうことによって、政界屈指の実力者である安倍、菅両元首相に恩を売りたい思惑もあったのです。

その根拠として
安倍氏は周囲に『私の首相秘書官には出世してもらわないとね』とよく話していたほど身内びいきで有名ですし、菅氏も官房長官時代から柳瀬氏を重用していた。そんな柳瀬氏の『受け皿』をいち早く提供したことで、NTTと澤田さんが感謝されたことは言うまでもないでしょう。
通信業界ではNTTの筆頭株主である政府からの『非公式な受け入れ要請』があったのではないかとの憶測も飛びましたが、実際、柳瀬氏がNTT執行役員事業企画室長に就任してから半年足らずの2020年11月には、『NTTドコモの完全子会社化』という官邸の同意がないと不可能な案件もスムーズに実現できている。(以下略)」


七月五日(火)
柳瀬の件は記事にあるやうに「ヤバい関係」だ。モリカケ河桜藪黒トリーか、それともカケ問題の続きだからモリカケヽ(繰り返し記号)河桜藪黒トリーか。
野党は安倍派撲滅を目標に、終盤に入った。

七月六日(水)
現代ビジネスの記事は最後に
今回の柳瀬氏以外にも、「総務相時代の菅元首相に歯向かい、左遷された」といわれる、当時の放送改革担当課長の南俊行氏が2020年6月にドコモ副社長執行役員に就任した。
さらに総務省で「携帯料金値下げの鬼」と言われ、(中略)NTTによる違法接待問題で失脚した谷脇康彦元総務審議官は、NTTと関係の深いIIJ副社長に就任している。IIJは独立性が高いとはいえ、NTTグループが3割の株式を保有する企業だ。
永田町や霞が関からは「安倍、菅のお気に入りでミソがついた高級官僚は全員NTTグループが面倒を見るという密約でもあるんじゃないのか」(先の自民党議員)と揶揄されている(中略)
通信インフラという極めて公共性の高い事業を担うNTTがこうした人事を行っている実態を、国民は今後も注視するべきだろう。

国民が注視すべきことを、野党は選挙戦でどんどん訴へよう。

七月七日(木)
モリカケ柳に河桜に藪黒トリー。最後の一つは別だが、残りの二つは風流だ。選挙はあと三日。自民党非安倍派と野党に期待したい。
悪質なモリカケ柳河桜藪黒トリー安倍派撲滅


七月八日(金)
日刊ゲンダイのホームページに
「アベ神話」ついに崩壊!生稲氏含む6候補が次々失速、選挙応援裏目に出る“呪い”状態

が載った。
大誤算が、安倍派の総力支援を受けて東京選挙区に立つ生稲晃子候補だ。当初は2期目を狙う自民の朝日健太郎候補とトップを争っていたのに、中盤からみるみる失速した。
(中略)音事協など音楽業界4団体の支持表明には「会員の政治的信条の自由を脅かす」として著名アーティストをはじめ、音楽関係者の反感を買いまくり。抗議賛同者はおよそ5000人に達した。
「SNS上では〈#生稲晃子を落選させよう〉などの批判的なハッシュタグが連日拡散。音楽関係者の反発の影響で、浮動票の取り込みはとても期待できません」(与党関係者)

記事は終盤で
「新潟の新人はデッドヒートから抜け出せず、(中略)奈良の現職は維新新人に猛追されている。新人バトルを制するとみられていた福島も危うい」(自民関係者)
まるで「アベの呪い」。


七月八日(金)午後
安倍さんが銃で撃たれた。「さん」づけにしたのは、被害者を呼び捨てにしてはいけない。
このまま投票をしたら、正しい結果を反映しない。そんな状態が六年間続いてよいのか。各党は、投票の延期を協議すべきだ。

七月九日(土)
安倍さんが亡くなった。選挙運動は今日までで、一週間か二週間の冷却期間を置いて投票するのが一番よい。これなら各候補も余分な費用が発生しない。
しかし現実は、このまま選挙に突入するだらう。選挙管理委員会の経費を考へるなら、これが良い。
それにしても、野党の皆さんは当たり障りの無いことを言ひ過ぎる。安倍さんが撃たれて、死亡が発表されて、本日一日。すべての発言で、その人の素質がすべて判ってしまふ。
小沢一郎さんは立派だ。朝日新聞ホームページに
小沢一郎氏「自民党の長期政権が招いた事件」 安倍元首相銃撃で持論

が載った。
小沢氏はまず「大変残念だ。お悔やみ申し上げる」と述べた。そのうえで、「安倍さんの個人的な批判をするものではないが、自民党の長期政権が社会をゆがめ、格差を拡大し、国民の政治不信を招いた。その政治不信の中から、過激な者が銃撃暗殺に走った」と発言した。
さらに「日本の戦前の歴史も、世界の歴史でも、社会が不安定になると、このような血なまぐさい事件が必ず起きる。端的に言えば、自民党の長期政権が招いた事件だと言わざるを得ない」と続けた。

多くの人は、ここまで話せないだらう。だから民主主義の危機だとか、役に立たない言葉を並べる。「あなたが発言しないと本当に民主主義は危機になるのですか」と質問したい。

七月十日(日)
日本の政界は、今ほど本音と建前が乖離した時代は過去に無かっただらう。かつて小渕恵三が急死した時に、田中真紀子は自民党総裁選に立候補した小泉純一郎の応援演説で
小渕の恵ちゃんなんか、『僕は一年間で借金百兆円作った、ガハハ』なんてカブ上げて喜んで頭がパチッと切れて、オブチさんがオダブツさんになっちゃったんですからね。これも自業自得なんですよ

と演説した。小泉純一郎が迷惑したと云ふ話は聞かない。それは翌日も
小渕の恵三さんという人は、『私は一年間で百兆円の借金を作った、日本一の借金王だ』とカブを持ち上げたら、コロッと死んだじゃないですか。あれをお陀仏さんと言うんですよ、お陀仏さん

と演説したことで判る。
社会も、かう云ふ発言を認めた。漫才のセントルイスに「言葉は生きている」と言ひながら二人で両手を挙げる演技があった。田宮二郎が自殺したとき、「言葉は生きている」の次に「田宮二郎は死んだ」と言って会場は爆笑した。
今の時代は、発言の上げ足を取ることが流行るから、批判されないやうに発言する。だから建前と本音が乖離する。私だって
(建前)惜しい人を亡くした
(本音)これで、あの人を茶化したうた
(例、安倍の派ら・・・)、替へ歌(例、学園の裏でポチが鳴く)、お囃子(例、安倍原晋助さんなんで国をつぶした)が、もう作れなくなった。
今回は安倍さんを偲び、生前の思ひ出ホームページを特集した。それなのに立民党の代表泉が、小沢一郎さんに注意したとツイッターに書いた。あの人だって
(本音)これで立民党大敗を、事件のせいにできる

ではないのか。泉さんが代表でゐる限り、立民党は大敗する。事件とは関係ない。(終)

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