千六百三十六(歌)(モリカケ桜疑獄二百九の三) 安倍派は、清和会と清和政策研究会に分裂を
辛丑(2021)
十一月二十日(土)
安倍派は、清和政策研究会が正式名だと主張しても、誰もが安倍派と呼ぶ。次の参議院選で野党は、安倍派の立候補者のことを「安倍派です。モリカケ桜の安倍さんが会長です。検事総長まで自分に忖度する人を任命しようとして、芸能界を巻き込む大変な騒ぎになりました」と宣伝しよう。
参議院選だけではない。その次の衆議院選挙でも同じだ。安倍派の衆参両院議員は、安倍周辺を除き早く分裂したほうがいい。
分裂派の名称は「清和会」がよい。「清和政策研究会」とは別組織だ。或いは「党風刷新連盟」「紀尾井会」でもよい。
安倍派は対抗して「高市派」と名乗る方法がある。
安倍の派ら 振り裂け見れば 派閥裂け 二つに分かれ 皆が円満
 (本歌取り)


十一月二十日(土)
日刊ゲンダイのホームページに
安倍元首相に何が…派閥会長就任後、初の総会にいきなり“無断欠席”で周囲大困惑

が載った。見出しの下には安倍の写真とともに
権力欲は人一倍なのだが…

とある。本文は
自民党の最大派閥「清和政策研究会」の会長に就任したばかりの安倍元首相が、また不可解な行動をして周囲を呆れさせている。
細田派から「安倍派」に衣替えして最初の派閥総会が18日行われたが、なんと会長の安倍氏が姿を見せなかったというのだ。事務総長の西村前コロナ担当相にも連絡せず、いわば“無断欠席”。会長が連絡もなく来ないなんて、清和会の歴史でも前代未聞だという。

欠席について
「会長になって初めての派閥総会なのに、いきなり来ないなんて(中略)みんな困惑していました。最近ゲッソリ痩せたように見えるし、(中略)体調が悪いのかと心配する声も上がりましたが、どうやら会長就任が思ったほど歓迎されなかったことに(中略)ヘソを曲げてしまったようなのです。総会は党本部内で開かれましたが、職員も『あんなに会長になりたそうだったのに、なんで来ないの?』と不思議がっていました」(安倍派関係者)

安倍派は、自民党内だけではなく、日本中の笑ひ者だ。

十一月二十一日(日)
記事は続き
前週(11日)の総会で安倍は9年ぶりに派閥に復帰、会長に就任した。西村事務総長が安倍氏の会長就任を諮り、満場の拍手で承認されたと報道されているが、実態は冷ややかな空気が流れていたという。
「会長就任は『派閥の総意、全会一致』が安倍先生の条件だったので、西村事務総長がそう演出するために奔走していましたが、派閥内の反発はかなり強い。(中略)今回の会長就任には、安倍先生に近いはずの議員からも『総理をあんなに長くやったのに、今さら派閥会長とはすごい権力欲』という声が上がっている。(以下略)」(安倍派の議員秘書)

しかも今週だけではなく
来週も欠席する可能性があるという。
「17日に会談した岸田総理から、来月上旬にマレーシア特使として派遣したいと要請され、快諾した安倍先生ですが、来週後半にマレーシアに行きたいと急に言い出しているようなのです。外遊を理由にして、来週木曜日の派閥総会を欠席したいのかもしれません。そんな子供じみたことで派閥会長が務まるのでしょうか」(自民党関係者)


十一月二十ニ日(月)
派閥の会長は、岸田派やかつての三角大福みたいに、総裁を目指すのが一つ目のあり方だ。派閥のまとめ役が二つ目のやり方だ。
安倍はモリカケ黒桜を誤魔化したいだけだから、どちらでもない。派閥で反発が起きるのはあたり前だ。モリカケ黒桜のうち黒は、未遂に終はったので今はあまり注目されないが、検事総長人事に介入した。それは何の事件を隠すためか。考へられるのは、広島事件と藪本事件だ。藪本と肩を組んだ写真は首相(当時)として最悪だ。

十一月二十四日(水)
下村と萩生田は、モリカケの印象が強すぎる。総裁候補は無理だ。唯一総裁候補に復帰する方法は、モリカケの裏側を公表することを手土産に、分裂側に回ることだ。
稲田もLGBT法案で前のめりになった経緯を公表し、分裂側に回ることだ。さうすれば、安倍派は心置きなく高市を迎へ入れることができる。
派閥は、政策と連動すべきだ。だからこの際、安倍高市派と分裂派に分かれることは、大歓迎だ。万葉集には高市黒人(たけちのくろひと)の歌が載る。つひもじってしまふ。
高市を 総裁選で 応援し 派閥くすぶる かな


十一月二十七日(土)
安倍派は、下村を会長代理、稲田を事務局長に任命することを決めた。これで、稲田が安倍と距離を置いたふりをしてLGBT法案をまとめ、下村が自民党内で通過させる。これが安倍の作戦だったことは一層明らかになった。本当の保守なら、稲田と下村に不信感を持つはずだ。
国内の 混乱よりも 権力を 保つことのみ 関心がある


十一月二十九日(月)
リベラルは社会を破壊する人たちだ。武蔵野市長が外国籍を含む三ヶ月以上住民登録した者に住民投票を認める条例を提案したことについて、改めてさう思った。
LGBT法案がマスコミを賑はしたときに、LGBTの人たちが可哀さうだと云ふ話ばかりが報道された。それは十分に解ったから、次は国内にどう云ふ影響があるかを議論すべきではないかと思ふのだが、マスコミは相変はらず同じことを繰り返す。
野党と自民党安倍周辺が賛成だから、このまま国会末に提出して議論なしで可決できると思ったのだらう。しかし自民党内の良識派が反対し、廃案になった。
安倍周辺は、正義や公平を破壊し、ごまかしとアベ友不公平を好む。社会を破壊する勢力だ。

十一月三十日(火)
東京スポーツのホームページに
「なぜ悪い人が総理大臣に?」立民・小川淳也氏が子どもの“直球質問”に涙「ありがとう…」

が載った。
立憲民主党代表選(30日投開票)に立候補した小川淳也元総務政務官(50)が26日、東京・有楽町で開いた「青空対話集会」で〝感涙〟した。
小川氏は「対話する政治がしたい」との信条から、直接聴衆の声を聞く(中略)なか、小川氏の目に留まったのは小学生とみられる女子だった。(中略)「どうして悪い人が、総理大臣をやっているんですか?」と質問。これに小川氏は「ホントにそう思った? お母さんに言われた。違う、ありがとう…」。子どもの率直な質問に感銘を受け、思わず涙がこぼれた。

安倍のことだ。そして昨日は日大の理事長が逮捕された。モリカケ黒桜のうち、カケではこの理事長が、日大にも四国進出の話があり辞退した、と発言した。加計学園を目立たせない工作と考へられるが、逮捕後に安倍との関係をどう供述するか。(終)

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