千六百八十四(歌) 状況に合はせて生きる
壬寅(西洋野蛮歴2022)年
ニ月五日(土)
今から四十年前は、まだ冷房が普及してはゐなかった。そんな時代に暑かったら、どうするだらうか。東北地方や北海道に引っ越して、仕事も行った先で探す方法がある。
しかしそれより賢明なのは、暑さに慣れることだ。立秋が夏の最中に、立春が真冬の最中にあるのは、それが理由だ。十二月は寒く感じた気温が、一月はそれほど寒く感じなくなる。二月だとまったく寒くない。
朝、ゴミを出すときに、十二月は外套を着て出かけた。一月も十日くらいまでは外套を着た。しかしそれ以降は、外套無しで大丈夫だ。そして一昨日、立春を迎へた。今朝はこの冬一番の寒さだが、一昨日の立春は、体感としては正しい。
同じことが世の中にも云へる。給料が安いとしよう。給料の高い会社に転職する方法もある。それより安い給料で生活できる方法を探すことのほうがいい。
ここで価格満足度は維持しなくてはいけない。この語は支出に対するものなので、給料労働強度と言ひ換へてもよい。給料が安いのに仕事がきついのは駄目と云ふことだ。
世の中は 順応により 快適な 社会となりて 常時極楽


ニ月六日(日)
私のホームページは、(1)右派から左派まで、(2)宗教から文化論まで、幅が広い。しかし右を論じたときに左を捨てた訳ではないし、左を論じたときに右を捨てた訳ではない。丁度、暑いときは夏服を着るし、寒い時は冬服を着る。しかし冬服や夏服はしまってある。来年になり状況が変はれば、また着るのである。
ホームページの内容も同じで、例へば日本における社会主義への道・平成版(二)は、先月に引用した。
状況に 合はせ主張を 行ひて 捨てることなく 心に保つ


ニ月十日(木)
周囲と生活を合はせなかったことが良かった。その最大のものは、車を買はなかった。東京近郊に住むなら、車は不要だ。地方も、車の不要な地域はどこの市内にもたくさんある。
上の子も、下の子も、本人たちの希望どほりの学部に進み、希望どほりに就職をした。昨年の六十五歳再雇用終了の時点で感じたことは、生活水準が「中の上」だった。これだって周囲と比べた場合の水準だ。比べなければ「上の下」だ、自動車が無いことを除いて。
健康を 害し退職 した人や 勧奨による 退職者 たくさん出たが 攻撃が あれば反撃 そのほかは 穏健にして 六十五歳

長時間残業はよくない。心身を害する原因の九割は、長時間残業と云ってもよい。(終)

人事とは 再雇用が終了し一年

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