千六百四十四(新和語の歌) 1.報道を読んで(外国人就労「無期限」に、ひき逃げは時効廃止を、武蔵野市長に反対)、2.リベラルと唯物論
辛丑(2021)
十一月十八日(木)
日経新聞のホームページに
外国人就労「無期限」に 熟練者対象、農業など全分野

が載った。
出入国在留管理庁が人手不足の深刻な業種14分野で定めている外国人の在留資格「特定技能」について、2022年度にも事実上、在留期限をなくす方向で調整していることが17日、入管関係者への取材で分かった。熟練した技能があれば在留資格を何度でも更新可能で、家族の帯同も認める。これまでの対象は建設など2分野だけだったが、農業・製造・サービスなど様々な業種に広げる。

これは良い事だ。しかし
自民党の保守派などの間では、外国人の長期就労や永住の拡大は「事実上の移民受け入れにつながりかねない」として慎重論が根強い。結論まで曲折を経る可能性もある。

保守派とは、過去からの繋がりに整合を取ることだ。ところが日本では米ソ冷戦時代に、「保守」「革新」の語が出たため、拝米拝西洋まで保守派を名乗るやうになった。今こそ保守派は、本来の保守に立ち返り、過去からの整合にはアジアの連携が大切なことに気付くべきだ。
海を越え 国に入りた 人たちを 役に立たせば 皆が栄える


十一月十九日(金)
昨日の、外国人就労を無期限にする問題について別のマスコミは、今では日本人も共働きが普通だから、外国人が家族を呼んだ時に、配偶者も働ける環境が必要だとある。これは私も見落としていた。
日本語教育と、働ける環境。あと、相談窓口。私は昨年二月まで、在日ミャンマー寺院の学習会に参加したから、昨日の記事も在日ミャンマー人を想定して書いた。日本語教育は行政が用意すべきだが、働ける環境と相談窓口は、お寺などのコミュニティが良いのか。
お寺には 修め行なひ 拝む他 駆け込み寺の 役割がある

比丘から、誰々さんの相談に乗ってほしいと云はれれば、誰もが喜んで協力するだらう。今は少なくなったが、かつて反政府のため旅券の更新をできない人がたくさん出た。日本人がお寺の依頼で、入国管理事務所に身柄引き取りに出向いたこともあった。その後スーチー政権誕生で、さう云ふ人は無くなった。今はどうか判らない。

十一月二十一日(日)
朝日新聞のホームページに
息子33歳、死亡ひき逃げ事件は時効に 容疑を切り替え捜査は継続

が載った。
10年前の11月20日に行方不明になり、2012年3月に松阪市の山林で遺体で見つかった鉄筋工一瀬敦さん(当時33)の死亡ひき逃げ事件が20日、公訴時効の10年を迎えた。一方、県警は一瀬さんが生きたまま遺棄された可能性があるとして、容疑を公訴時効が20年の保護責任者遺棄致死に切り替えて捜査を続ける。

ひき逃げは殺人と同じだ。時効を廃止すべきだ。
法(のり)作る 為の会(あつ)まり もう一つ 法(のり)を務める 寮(つかさ)の場 両(ふた)つ怠(なまけ)て 慢(おこた)りて 罪の効き目を 時にて無くす


十一月二十ニ日(月)
武蔵野市長が外国籍を含む三ヶ月以上住民登録されてゐる者に住民投票を認める条例を提出し、大問題になってきた。私は、この条例に反対である。まづ、三ヶ月は短すぎる。日本籍であっても、一年は登録してある者にすべきだ。
外国籍の人に住民投票を認めるべきかどうかは、永く住む意思があるかどうかによる。短期でしかも三ヶ月以上住む人に投票権を与へたら、組織で引っ越す人が出たときに、大変なことになる。
かつて野党第一党だった日本社会党は、共産党以上に左と云はれた強硬左派(社会主義協会)、穏健左派(佐々木派)、中間派(和田派)、右派(江田派)と揃ひ、右派から分離した民社党に至っては、自民党以上に右と云はれた。
私は、そのうちの穏健左派だらうか。その私でさへ、この条例は反対だ。かつて社会党は、社会を築く政党だった。この条例は、社会を壊すものだ。
政(まつりごと) 世を守るため 為すべきが 世を壊す人 現れる 戦に負けて 我が国を 弱くするため 教へ込み ここ二十年(はたとせ)は 強まり過ぎた

(反歌) 西の洋(なだ) 取り入れ過ぎは 世を壊す まづ考へて 入れる捨てるを

十一月二十三日(火)
昨日の件があったため、十八日と十九日に書いた内容に、一つ追加しなくてはならなくなった。外国人が家族とともに定住した場合に、生活保護は認められない。
もちろん日本籍の人と同じで、病気で働けないなどやむを得ない事情がある場合は別だ。将来の生活保護や健康保険、介護保険などを目的に来日することは、認めてはいけない。
こんなことを付け加へなければならなくなった理由は、外国人を利用して社会を破壊しようとする人が、昨日の件で日本国内には存在することに気付いた。
余談だが、平成十八(2006)年悠仁様がご誕生になる前に、女系天皇の話が現れた。このときは秋篠宮様がいらっしゃるから、そのことを差し置いて女系天皇は認められないと反対した。
秋篠宮様の次に女系天皇も認めることにすれば、反対はしなかったのに、その後、朝日新聞の女記者だの女国会議員だの怪しげな連中が喧嘩を売って来たため、全面対決になった。上野千鶴子の子分みたいな人が、上野には喧嘩のやり方を習ったと発言したため、なるほどこのことかと思った。
武蔵野市長もさうだが、リベラルと称する人たちは、わざわざ良識派を敵に回すことをする。社会を破壊することが目的だからだ。

十一月二十五日(木)
スターリンの反対派大量処刑、毛沢東の文化大革命、ポルポトの大量虐殺。根底にあるのは単純唯物論だ。そもそも資本主義が唯物論だから、それに反対するのが社会主義のはずだ。マルクスは唯物弁証法を考案した。
私はそれだけだと不十分なので、文化の上に思想があるとする方法を提案した。冷戦下の共産国側は、民族解放愛国戦線で、それと同じ考へだ。しかしベトナム戦争終結後が悪かった。
日本社会党が消滅ののち、リベラルと称する連中が現れたが、資本主義以上に唯物論だ。だから文化を破壊する。その際に、外国人やLGBTなど少数派を利用する。少数派のためではなく利用するだけなので、少数派の人たちはいっしょに活動してはいけない。
女系天皇騒ぎでは、秋篠宮様の皇位継承第二位を剥奪しようとした。唯物論ではなければ出来ない非常識だ。そればかりか女性天皇の御結婚相手をどうするかを考へてゐない。イギリスのエリザベス女王は、相手がギリシャの王族だから釣り合った。日本には、そんな人がゐない。リベラルは、女系天皇まで使ひ捨てにしようとした。
因みに私は、旧皇族の男子を相手に選ぶ方法を提案してある。(終)

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