千六百三十六(和語の歌)(モリカケ桜疑獄二百九の二) 安倍批判
辛丑(2021)
十一月十四日(日)
「女性自身」のホームページに
衆院選で落ちててほしかった世襲政治家ランキング 2位は安倍晋三氏…圧倒的1位は?

が載った。
本誌はWEB上で「落選してほしかった世襲議員」についてのアンケートを実施し、ランキングを作成した。約200人から回答を得た結果は、以下の通りだった。
【今回の衆院選で落選してほしかった世襲の衆議院議員は誰ですか?】(回答:2021年11月2日~11月7日)
1位:麻生太郎氏(40.4%)
2位:安倍晋三氏(25.5%)
3位:甘利明氏(7.5%)
3位:小泉進次郎氏(7.5%)

3位は7.5%なので重要ではない。1位と2位が、如何に突出するかが判る。岸田さんなど自民党良識派と公明党は、泥舟に近付くと危ない。
泥の舟 乗ると沈みて 渦起こる 巻き込まれるな 近くの舟よ


十一月十五日(月)
安倍が派閥に復帰し、しかも会長になった。かつて派閥の会長は三角大福と呼ばれ、首相を目指す存在だった。三木、田中(角)、大平、福田のことである。三角の大福が売り出され、それが新聞で報道されたこともあった。元首相が会長では、派閥に不満が溜まる。
しかも、安倍は会長に就任する前にすべきことがあった。逮捕された藪本と肩を組む写真が日刊ゲンダイのホームページに公開された。藪本との関係を説明すべきだ。会長就任はそれからだ。説明できないなら辞任せよ。
退いた 人が出るには 訳がある 隠したいのは モリカケ桜


十一月十六日(火)
日刊ゲンダイのホームページに
最大派閥「安倍派」発足でも消えないストレス…スーツぶかぶか元首相の“激ヤセ”が話題

が載った。
「会長だった細田さんが役員会で、『安倍さんに会長を継いでもらいたい』と表明した時も、拍手がなくシーンとしていた。『総理までやったのに、今さら派閥会長か』という冷ややかな視線がある。安倍さんが派閥に戻ったら、高市さん(政調会長)も戻るのか、という反発もある。稲田さん(元防衛相)なんて、酔った勢いで安倍さんに電話して『冗談じゃないわよ。高市さんとは一緒にやれないわよ』と直接伝えたらしい」(細田派事情通)


十一月十七日(水)
昨日引用した記事には、貴重な情報が隠されてゐる。「稲田さん(元防衛相)なんて、酔った勢いで安倍さんに電話して『冗談じゃないわよ。高市さんとは一緒にやれないわよ』と直接伝えたらしい」」である。稲田と安倍は、溝ができたことになってゐる。それが嘘だとばれてしまった。
マスコミが、安倍と稲田に溝ができたと書き始めたのは、LGBT法案で野党と連携し、現代の薩長連合でモリカケ桜を誤魔化すためだった。そしてそれは、下山がLGBT法案で動いたため分かってしまった。
ここまでなら、稲田と下山が勝手に動いたと誤魔化すこともできた。しかし稲田が安倍に電話したことで、すべてが露見した。

十一月十八日(木)
Money Voiceのホームページに
もう「モリカケ桜」は迷宮入り。虚偽答弁・統計改ざんを許す日本は民主主義を名乗れない=斎藤満

が載った。
日本の民主主義破壊の象徴となったのが、国会での虚偽答弁と資料の改ざん、黒塗りされた資料、情報の隠蔽でした。
特に安倍政権の後半以降、これが目立ちました。

その結果
国民は大きな不信感を持ち、「モリ・カケ・桜」などの再調査を求める声が高まっています。(中略)国会答弁での「記憶にございません」発言はいただけません。裁判では自分に不利になる問題について黙秘権が与えられますが、国会の場は裁判ではなく、主権者国民への説明の場ですから、答えられる人が発言し、事実を国民に明かす必要があります。
大臣がわからなければ、担当部署の「答えられる人」が代わりに答弁すればよいのです。官僚の「記憶にない」発言は、不誠実で反民主的な象徴です。


十一月十九日(金)
時事通信のホームページに
日大理事長、1億円所得隠しか 自宅から現金2億円超 東京地検が捜査

が載った。
東京地検特捜部は、所得税法違反の可能性があるとみて、国税当局と連携して理事長の所得に関する捜査を進めている。
特捜部は、日大本部などを家宅捜索した9月と、日大元理事の井ノ口忠男(64)、医療法人「錦秀会」(大阪市)前理事長の籔本雅巳(61)両被告=いずれも背任罪で起訴=を逮捕した10月、関係先として田中理事長の東京都杉並区の自宅を家宅捜索。関係者によると、この捜索で自宅から2億円超の現金が見つかった。

モリカケ桜のカケ疑惑では、日大にも四国進出ができないか打診があったが辞退したと、日大理事長が発言する全国紙のニュースを昔読んだことがある。
なぜカケ問題に日大理事長が出てくるのか不思議だったが、安倍と藪本、藪本と井ノ口の関係で、加計学園以外も進出を検討した偽装工作だったのかと、やっと理由が判った。

十一月二十三日(火)
FRIDAYのホームページに
実は政局好き…!?岸田首相が仕掛ける周到な「安倍潰し」の内幕

が載った。
◆「安倍政権の余韻」をばっさり切り捨て
岸田はさっそく、官邸の組織改編に着手した。内閣官房の39の「分室」のうち、感染症対策を担当する3分室を「新型コロナウイルス等感染症対策推進室」に一本化。安倍政権当時に設けた「1億総活躍推進室」「人生100年時代構想推進室」など4分室を「不要」と判断し、廃止した。
「コロナ対策司令塔を簡潔にして、スピーディーな対応に。1億総活躍と人生100年推進室は十分に機能していない」
岸田首相はそう言って、安倍の作ったチームをばっさり切り捨てたのだ。

岸田さんの発言は正しい。感染症対策に三つも組織があるなんて、信じ難い。1億総活躍推進室と人生100年推進室が機能するかしないかは、これまでの実績で判る。
モリカケ黒桜に次ぐ、安倍の悪政である。

十一月二十五日(木)
日刊ゲンダイのホームページに高野孟さんの
安倍元首相の派閥会長就任は「みっもとない」の一言に尽きる

が載った。
近頃まことに不愉快きわまりないのは安倍晋三元首相の派閥会長就任で、みっともないの一言に尽きる。
そもそも一般論として、麻生太郎副総裁もそうだが、総理大臣まで上り詰めた者は潔く退くのが当たり前だろう。しかも安倍は「アベノミクス」の8年間でかえって日本のGDP(ドルベース)を減らしてしまうという大失敗を演じながら、(中略)モリ・カケ・サクラ・アンリなど数々の金銭絡みの疑惑も、知らぬ存ぜぬでひたすら逃げ回るばかりの卑劣漢ぶりである。

同感である。
先の総裁選では子飼いの高市早苗を押し立て、かなわぬと見るや岸田文雄に票を回して恩を売り、その見返りに高市を幹事長にするよう人事に口出すなど、チョロチョロと立ち回った揚げ句、党内最大派閥の会長に就任し(以下略)


十一月二十八日(日)
チョロチョロと立ち回る安倍グループは泥舟だ。安倍グループに理念はなく、人的な馴れ合ひだけだ。下村と萩生田はモリカケで迷走し、稲田はLGBT法案で迷走した。さすがに拙いと思ったのか、理念を前面に出して高市を担いだが、今度は人的グループが反対してゐる。そこで慌てて下村を会長代理、稲田を事務局長に任命した。一番迷走したのは安倍本人だった。
麻生派と、安倍派内の非主流グループは、もっと泥舟から離れたほうがいい。(終)

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