千百八十七(モリカケ疑獄百五十) 1.小泉進次郎さんは埋没するな、2.マスコミの安倍批判続く
平成三十戊戌
九月一日(土)
小泉進次郎さんが総裁選で誰を支持するか明確にしない。その一方で、産経ニュースによると
多くの国民に『さすが自民党』と思われる総裁選にしてもらいたい
と語ったから、安倍支持ではないことは確かだ。安倍のやり方は、多くの国民に「駄目な自民党」と思はせる総裁選なのだから。国会で議員数は自民党が圧倒的に多い。自民党が駄目にならうと、総裁選に勝てばもう一期首相の座にしがみつける。それしか頭にない。
小泉さんが今から安倍を支持しても、多数派の中に埋没してしまふ。だからといって支持を明確にしないと、不特定多数のなかに埋没してしまふ。ぎりぎりで石破さんを支持して旋風を巻き起こし、接戦または逆転に持って行くのがよい。
九月二日(日)
マスコミの安倍批判は続く。AERAnetに古賀茂明さんが執筆した記事によると
安倍総理を立派な政治家だと思っている官僚がどれくらいいるだろうか。私は、そんな官僚には会ったことがない。
もちろん、安倍総理でなくても収賄事件は起きるかもしれないが、少なくとも財務省の決裁文書改ざんなどという事件は起きなかったであろう。力で官僚をコントロールする「覇者」安倍政権は、その副作用として、官僚の間違った忖度精神、すなわち、度を越えたゴマすりを助長し、犯罪と言っても良い行為まで行わせるに至ってしまった。
そのとほりだ。良心矮小男に首相を続けさせてはいけない。
九月三日(月)
次は、同じくAERAnetに載った西山公隆さんの
全く別の2つの取材先が問題視… 加計学園問題はこうして暴かれた
を紹介したい。記事は
朝日新聞取材班が一連の疑惑の「中間報告」として、『権力の「背信」――「森友・加計学園問題」スクープの現場』(朝日新聞出版)を出版した。(中略)一連の取材に携わってきた西山公隆(現・文化くらし報道部生活担当部長)が、その経緯を振り返るとともに、問題点を寄稿した。
で始まる。
朝刊1面のゲラ刷りには、特に大きなニュースであることを示す「横カット」で、「新学部『総理の意向』」という見出しがつき、「加計学園計画 文科省に記録文書 内閣府、早期対応求める」と続いた。その後、永田町、霞が関を長らく揺るがし続けた学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐる、最初の特ダネだった。
将来、記念すべき記事として長く称賛されるだらう。
取材相手の1人から「獣医学部の新設問題で、首相官邸、政治家、大学側の関係がおかしいんですよ」という話を聞き込んできた。(中略)偶然にも、水澤が安倍政権に近い立場にある別の取材先から、獣医学部新設が「あとあと、問題になるかもしれない」という話を耳にした。
まったく違う2人の取材先が、そろって獣医学部新設を問題視している……。獣医学部をめぐり、政・官・業をめぐる「何か」があるのかもしれない。本格的な取材が始まった。
九月七日(金)
Huffpostはハフポスト日本版編集部による
石破茂氏がテレビで安倍政権を大批判 目指すは「政府が嘘を言わない」政治
と題する記事を載せた。それによると
石破氏は番組内で語気を強め「政府は公正であらねばならい。本当に公正か、そこにえこひいきはないか?政府は謙虚でないといけない」と加計問題を念頭に批判。
そのとほりだ。
石破氏は「支持しないと冷遇なんて自民党は見たことない。ポストは国家、国民のためにある。政権のためにはない」とし、「勝てる選挙でなければやらない。勝算はある」と述べた。
発言は一カ月前だが、TPP脱退を持ち出せば今でも勝算はある。
九月八日(土)
8月10日President Onlineに
報道陣も驚く安倍首相"原爆忌の印象操作"
と云ふ題の記事が載った。それによると
安倍晋三首相が6日、首相官邸のSNSアカウントで公開した写真と書き込みが物議をかもしている。広島で行われた「原爆の日」の平和記念式典に出席した際、被爆者代表と手を取り合う写真を掲載し、「『核兵器のない世界』の実現に努力する」などと書き込んだ。だが安倍首相はこの日、核兵器禁止条約に参加しない考えを通告して、参加を求める被爆者たちの失望と怒りを買っていた。手を取り合うシーンは、ごく一部にすぎない。これこそ安倍首相が野党批判で繰り返す「印象操作」ではないのか――。
広島県原爆被害者団体協議会の坪井直理事長と手を取り合ふ写真だ。これに対して
共産党の小池晃書記長は「坪井直さんが『ネバーギブアップで頑張っていく』とおっしゃるのは、核兵器禁止条約に日本が署名、批准し核兵器の廃絶をその目で見届けるまでネバーギブアップで頑張るということ。被爆国の首相でありながらそれに反対する安倍首相への痛烈な一言。それを自らへのエールのように描く。あまりに卑劣」とツイート。坪井氏の発言を都合よく「つまみ食い」したと断じた。
小池さんだけではなく
安倍首相の広島入りを取材した現地の記者の間では「全体的には首相と被爆者たちのギスギスしたシーンが目立った1日だったのに」「ワンシーンをよくも切り取ったものだ」という驚き混じりのささやきも漏れたという。
結論として
安倍首相は、国会などで、野党から「森友」「加計」問題などを追及されると「印象操作だ」「レッテル貼り」と言って反撃することが多い。しかし、被爆者の象徴的存在でもある坪井氏とのツーショットを政治的に利用したとすれば、こちらこそ「印象操作」「レッテル貼り」と言われても仕方ない。
-------------------ここから(和歌付録三)---------------------------
九月九日(日)
議員の投票では安倍圧勝が報道されてきた。しかし細田派は人数が多い上に、二階派、麻生派が加はれば、あとは勝ち馬に乗る連中ばかりだ。議員と派閥の劣化が目立つ。ナカマロ状態を続けてゐると、次の選挙で転落は必須だ。今が頂点と知るべきだ。それを防ぐには新鮮さが必要だ。石破さんしかゐない。
安倍が居座るやうだと、つひ仲麻呂の替へ歌を作ってしまふ。
アベの派ら 振り裂けみれば 大地裂け
多くは転落 野党と替はる
小泉さんを始め多くの議員の決起が望まれる。(終)
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-------------------ここまで(和歌付録三)---------------------------
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