千六百五十(歌)(モリカケ桜疑獄二百十の一) 麻生派は宏池会(宮澤派)の流れに戻れ
辛丑(2021)
十二月一日(水)
人と人の関係は、(1)志による高いものと、(2)利害関係による低いものがある。安倍とアベ友の関係は(2)だし、麻生派と安倍派の関係も(2)だ。
藪本と、日大元理事、日大理事長の三名が逮捕された。安倍が無傷で逃げられるとは思へない。昨日も指摘したが、日大理事長がモリカケ黒桜のうちカケのときに、日大にも獣医学部の四国進出の誘ひが来て辞退したと当時マスコミに語ったからだ。加計学園だけだと目立つので当て馬にしようとしたのだらう。
麻生派は早く(1)による関係を回復すべきだ。

十二月二日(木)
日刊ゲンダイのホームページに
安倍元首相が謎の「官邸押しかけ」20分 “権力喪失”で勝手に自己顕示のハタ迷惑

が載った。
オミクロン株で大変な時に力を誇示しようと官邸に出向くとは、相変わらず自己本位で迷惑な男だ。

そればかりか
安倍元首相は29日も維新の鈴木宗男参院議員の叱咤激励する会で講演し、アベノミクスの成果を長々と訴え、周囲をあきれさせていた。
(前略)いずれも急速に権力を失いつつあることへの焦りの表れだろうが、安倍元首相はもっと他人の迷惑を顧みた方がいい。

と同時に、モリカケ黒桜で起こした迷惑の原状復帰だ。モリでは亡くなった方を元には戻せないから、遺族の裁判で真実を明らかにして早く結審させることだ。麻生派は、こんな男にくっついてゐると、泥舟沈没に巻き込まれるぞ。
官邸が 感染症の 対策で 忙しい中 あの男 自分のことを 考へるだけ


十二月三日(金)
麻生派は、安倍派との関係を少し疎遠にして、岸田派との関係を深めれば、人間関係は(2)から(1)に昇格する。(1)に上がれば、世の中のためになる。(2)のままだと、世の中の為にならない。
安倍のマレーシア訪問が、コロナ禍で中止になった。訪問を早めようとしたことは安倍派総会を欠席するためだ、と云はれた。もはやマレーシア訪問は世界中の笑ひ物だった。安倍も内心は、ほっとしたのではないか。
マレーシア イギリスの元 植民地 今も列強 地球を破壊


十二月四日(土)
逮捕された三人は、政治屋との関係をどんどん話したほうがいい。云はないと、単なる経済犯罪だ。云へば、政界犯罪の一部分になり、三人の世間からの印象は薄くなる。
ロッキード事件を見てみよう。田中角栄さんが逮捕されたため、小佐野賢治さんら財界人の世間の印象は薄くなり、小佐野さんはその後も国際興業の経営に関はった。そればかりか、今でも小佐野一族の経営だ。

十二月五日(日)
デイリー新潮に
安倍元首相が画策する「高市早苗」の清和研復帰に派内から絶対反対の声が続出する事情

が載った。まづ安倍が会長になったことについて
安倍派のベテラン議員からは、こんな声が出たという。
「第1次安倍内閣が2007年9月に退陣すると、安倍さんは08年3月に清和研に復帰しました。当時の会長は町村信孝さん(1944~2015)で、安倍さんは相談役に就いたのです。それに対して今回は、いきなりの会長就任です。(中略)まずは清和研の会員として戻り、それから会長というのが筋ではないか、という声が出ています」

そして
会長就任にあたり、安倍はある構想を持っている。それは政調会長の高市早苗(60)と、当選11回のベテラン、古屋圭司(69)を自派に戻すことだ。
「高市さんは2011年、当時の町村派を退会し、今は無派閥です。同じく無派閥の古家さんは、安倍さんのいわゆる“お友達”です。(中略)第2次安倍政権発足後は国家公安委員長などを務めました」(前出の担当記者)


十二月六日(月)
記事は続く。
高市は「町村は応援できない」と言っておきながら、脱会した理由は他にもあるのだという。
「清和研だけでなく他の派閥でもそうですが、閣僚経験者はパーティー券の割り当てが増えたりするのです。要職に就く者こそが汗をかくべきという考えは正論です。ところが高市さんは、閣僚経験者であるにもかかわらずそうした負担を嫌がり、派閥を出たそうです」(前出の関係者)

「町村は応援できない」と抜けたのなら、正直だと賛同の声も出る。しかし大臣にさせてもらひながら、汗をかくのは嫌だ、では単なるわがままだ。あの男にそっくりだ。記事はこのあと、時事通信を引用する。
細田派内には、前身の旧町村派を退会した高市氏に対し「閥務を敬遠した」として厳しい見方が多い

閥務とは珍しい単語だ。派閥内の任務を意味するらしい。

十二月七日(火)
安倍派が第一回目のパーティーを行なった。安倍は
一致結束して、しっかりと岸田政権を支へていくことをお約束したいと思ひます

と発言した。もうこの発言に嘘がある。「一致結束」と云ふが、安倍の会長就任に派閥内は不満だらけだ。「ばらばらですが、しっかりと岸田政権を支へていく」と云はなくてはいけなかった。
だいたい、しっかりと支へることはあたり前の話だ。わざわざ発言すると余計に疑惑を生じる。それと云ふのも、首相時代は嘘答弁を繰り返したからだ。派閥の会長になってからは、LGBT法案で暴走した下村と稲田を、会長代行と事務局長に任命するからだ。

十二月八日(水)
Mag2ニュースに、 中島聡さん『週刊 Life is beautiful』の
安倍政権「影の総理」が原発推進論で垣間見せた“国民見下し”の何サマ

が載った。
● 「脱炭素と脱原発」~ 二兎は追えない | キヤノングローバル戦略研究所
(中略)安倍政権時代は、「おぼっちゃん」である安倍総理を意のままにあやつる「影の総理」として君臨したことが知られている今井尚哉が、キャノングローバル戦略研究所の研究主幹として執筆した、小論文です。
(中略)要約すれば、「再生可能エネルギーだけで化石燃料を置き換えることは所詮出来ないのだから、国民が嫌がろうが原発をやるしかない」となります。
理路整然とした文章なので、これだけを読むと説得されそうになりますが、「国民が嫌がろうが原発をやるしかない」という部分に、「選民思想」が明確に表れており、なぜ安倍政権が国民を愚民としてしか捉えて来なかったかが良く分かります。

100%賛成。そして同じ態度だったのが、旧民主党菅野田政権だし、今のリベラルと称する連中である。下村と稲田がなぜLGBT法案で暴走したかもよく判る。(終)

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