千二百五十三(モリカケ疑獄百七十六) 田母神発言を支持、安倍の対応は拙劣
平成三十一己亥年
一月一日(火)
元航空幕僚長の田母神俊雄さんが12月21日のTwitterに次の投稿をした。
火器管制レーダーの電波照射について私は韓国を弁護しているわけではない。訓練で世界中の軍が毎日火器管制レーダーの電波を発している。電波を照射しなければ訓練が出来ない。各国ともミサイルは発射されないようにしながら電波照射だけを行っている。

私の考へではまづ、専門家、現場の意見は尊重しなくてはいけない。次にそれらは、自分たちに有利な発言になるから補正しなくてはいけない、しかし田母神さんは既に自衛隊を退職したから自分たちに有利な発言になることはない。
反響があまりにも多いので田母神さんは産経デジタル「IRONNA」に寄稿した。それによると
世界中の軍が日常的にレーダー操作訓練を実施しており、(中略)その際ミサイルが発射されないように二重、三重の安全装置がかけられており、一人のミスでミサイルが不時発射されてしまうようなことはない。
戦争が行われている場合や情勢が緊迫している場合なら火器管制レーダーの電波照射はミサイル発射の前兆であり、危険であるが、平時においては火器管制レーダーの電波照射が行われることが、直ちに危険であるということはない。
陸海空自の対空ミサイル部隊では日々の訓練で、(中略)あらゆる航空機を疑似の射撃目標としてレーダー操作訓練を実施している。疑似目標には自衛隊機だけでなく米軍機も民間航空機も含まれている。
(前略)民間航空機を目標として危険な訓練を実施していると騒ぐ人たちがいるかもしれないが、ミサイルが飛んでいくことはないので全く安全である。

それなのに安倍は、防衛省の反対を押し切って、自衛隊機の機長と乗務員の会話を公開した。今回の照射について田母神さんは
射撃管制レーダーの電波を対象国の軍用機に向けて照射することは、対象国に電波情報を与えることを意味する。だから周辺に対象国の軍用機がいる場合は、対空ミサイル部隊も戦闘機なども電波照射を控えるのが普通である。
今回、韓国艦艇の電波照射を受けたP1哨戒機も電波情報を収集できる機材を搭載している。従って今回韓国艦艇は、上空に来た航空機がP1だと気づかずに電波を照射した可能性がある。上空に来た航空機を識別するために軽い気持ちで電波照射をしたのかもしれない。

専門家の意見は尊重すべきだ。

一月二日(水)
専門家、現場の意見は全体を見てゐない。例へば軍事上ではかうだが、経済交流を加味してかう云ふ結論になる、といった具合だ。全体を見ることが上に立つ人間のすべきことだ。ところが上に立つのか下に立つのか不明の安倍は、専門家、現場より矮小の行動を取った。
1キ1スケ1ゾーの東條英機が、かつて同じことをやった。アメリカからハルノートが来た。東條のすべきはアメリカ議会での開戦派、反対派の勢力を調べ、輿論工作、ロビー活動、及びハルノートは高くふっかけてきたと冷静に判断し、こちらも高くふっかけて着地点を探すことだった。そもそも東條は開戦派だが首相にすれば陸軍をまとめてくれるだらうと安直な人選だったから、外交交渉のやったふりをしただけだった。
1キ1スケ1ゾーの安倍が今また同じことをやってゐる。田母神さんは軍事の専門家とは云へ、すでに退職し政治活動をされてゐる。全体を見てゐないことはない。

一月三日(木)
世界の近代史を紐解くと、一番悪質な政治屋は他国との対立を煽って自分の人気を高める連中だ。そして今回の安倍はその典型だ。
古くは岸信介が長崎国旗事件で、外国の国旗を他人の看板扱ひした。更に古くは、東條英機が昨日紹介したことをやった。
1キ1スケ1ゾーは似てゐる。

一月四日(金)
一昨日は浅草の木馬亭に浪曲を鑑賞に行った。浪曲の節をもぢった表現を作ってみた。
〽ABは死ななきゃ 治らない

ABは一人ではなくAさんとBさんのことだ。だからドイツ語やフランス語で発音の似る安倍さんは気にする必要が無い。Aは「ア」で始まる人、例へば阿弖流為(あてるい)、Bは「ベ」で終る人、例へば物部氏。どちらも戦に負けて亡くなった。戦で負けたとなると、大勢の家来とその家族が悲惨な目に会ふ。敗軍の大将は死ななきゃ治らない。
〽忖度と補助金 袂に入れて

官僚への人事権で忖度させ、お友達には特区の濫用と補助金。これは最近にも似た話がある。

一月五日(土)
〽世論の冷や風 袂に入れて
あ、浪曲の話題は昨日で完結したのだった。世間の安倍を見る目があまりに冷たいので、間違へてしまった。安倍が防衛省の反対を押し切って映像を公開したことは、重大な情報を公表してしまった。
韓国には米軍が駐留する。日本にも米軍が駐留する。つまり日本と韓国は、アメリカを介して間接的に軍事同盟国だ。それなのに日本の自衛隊機が、あたかも韓国が仮想敵国であるかのやうに偵察を繰り返してゐた。そのことを世界に公表してしまった。
さあ、安倍はどうする。中国に二十一か条の要求を突き付けた大隈重信に匹敵する失点だ。日独伊三国間同盟を結んだ近衛文麿に匹敵する失点だ。

一月六日(日)
〽亜蔑は死ななきゃ 治らない
浪曲は一昨日に完結した。それにしても「亜蔑」とは始めて目にする。字義からすれば亜細亜を蔑視する連中だ。欧米のやったたことは変でも受け入れ、アジアのやったことにはすぐ怒り出す。
例へばトランプがパリ協定から離脱した。これなんか地球を滅ぼす極めて邪悪な行為だ。或いはフランスがルノーに圧力を掛けた。これなんか政府が民間に口を出す行為だ。これらには目をつぶり、アジア各国のしたことには上から見下した態度で批判をする。
レーダー照射問題で映像を発表したことについて、JIJI.COMは
防衛省は当初、映像公開について「韓国がさらに反発するだけだ」(幹部)との見方が強く、岩屋毅防衛相も否定的だった。(中略)首相は「韓国に対し相当頭にきていた」(自民党関係者)という。

あの男に頭があるのかと云ふ問題はさておき、前にもモリカケ騒動で、安倍は全国に獣医学部を展開する、と発言したことがあった。側近が「いつまでも批判されるので頭にきて発言した」と解説した。
頭にきて、外交を誤る。やはり安倍は1キ1スケ1ゾーの一員だった。(終)

モリカケ疑獄百七十五の三次、モリカケ疑獄百七十六の二

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