千二百五十二 続、定期券沿線の話題(池袋、西川口)
平成三十戊戌
十二月三十一日(月)池袋
前回の定期券沿線の話題(高田馬場、赤羽、新大久保) に続いて、本日は池袋と西川口を散策した。
どちらも中華街があることで有名だ。池袋は、中国系の店がたくさん入ったビルで、労働組合の定期大会後の懇親会を開いたことがあった。道を歩くと気付かないが、特定のビルに集中したり、家賃の安いビルの上層階や地下にある。
だから予め調べておかないと、中華街に出会はない。今回は西川口に行かうとして、車内でスマホを操作してゐて乗り過ごした。だったら戻ればよいのに、そのまま埼京線に乗り換へて池袋で降りるか新宿まで行くか、それとも途中で山手線に乗り換へて高田馬場で降りるか、新大久保は混んでゐるから止めようと考へるうちに、池袋で降りてしまった。
一番街の池袋演芸場は二十七日が最終で、新年は一月からだ。私自身が行くとすれば木馬館の浪曲で、落語は聴かないし、講談は定席が無くなったから聴けない。しかし年末の休日に開演しないのかと新宿末廣亭のホームページを見ると、本日も番組(番組と云ふ語は、テレビだけに使ふ訳ではない)がある。上野広小路亭のホームページを見ると、二十八日夜から三十一日まで冬季休業とある。同じく上野鈴本は二十八日から三十一日まで正月準備で休みとある。
寄席が年末に休むことを初めて知った。あと、池袋駅北口からバス停が無くなったことを初めて知った。かつて浦和駅から池袋駅までのバスなど五路線くらいが、池袋駅北口から発着した。これら2つが判ったので池袋まで来た甲斐があった。

十二月三十一日(月)その二西川口
次に西川口へ行った。インターネットで調べると、西川口はかつて如何はしい風俗店がたくさんあり、警察の取り締まりで全滅し、空室になったビルに中華店が進出したさうだ。
そのことを信用して、西川口駅西口の北側へ行った。するとソープだとか怪しげな店が連続してゐる。全滅してゐないではないかと、別の方角に歩くと、なるほど中華店がたくさんある。
インターネットの典型例として紹介された中華美容店などの入るビルもある。中華店以外にも、韓国が多少あり、タイ、ネパールなどは僅かだ。
バンコクとカタカナで書かれ、タイ文字も書いてある看板の店に入った。アジア全般の食材、香辛料などを販売してゐる。レジの後は中国語のカレンダー、メモ書きなどが並ぶ。
中国人の客とは中国語、別のアジア系の客(インド系か)とは日本語で話す。私も勿論、日本語で話した。紹興酒640mlで350円は安いので購入した。安くなくても何か購入の予定だった。

十二月三十一日(月)その二アジア街の比較
大久保、高田馬場、大塚、池袋、西川口のアジア街を比較すると、大久保は韓国、中国、タイを中心に店が比較的密集し、範囲も広い。
高田馬場は、ミャンマーがほとんどだが、在日ミャンマー人は中国、韓国と比べて少ないし、今は日本人向けが多いさうだが、日本人にミャンマー料理はまだなじみが薄い。だから高田馬場にミャンマー店はあるものの、膨大な日本店に混ざり、あまり目立たない。
池袋はある程度の中華店があるのだが、池袋の日本店は膨大だ。だからあまり目立たない。
西川口は、小さな街なので中華店が通りによってはよく目立つ。私はドンキホーテ西川口店に3階ほど行ったが、そのときはまったく中華街に気付かなかった。それは駅前通りを短距離のためだった。
大塚にミャンマー街があることになってゐるので二週間ほど前、東武線の和光に行くついでに寄ってみた。大塚は西川口くらいの街だが、まったくミャンマー店が目立たない。かつては十店くらいあったはずだが、今は二つしか検索できない。(終)

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