千二百六(モリカケ疑獄百六十二) モリカケ疑惑は続く
平成三十戊戌
十月十五日(月)
安倍が半月ほど前に改憲を言ひ出した。かと思ふと、今回は消費税増税を言ひ出した。二つの共通点はモリカケ問題を誤魔化すことだ。野球は守備と攻撃が交互にくる。野党の攻撃はモリカケ問題だ。安倍が派手に騒いでも無視するのが一番よい。議席差が僅差なら政策論争は攻撃だ。議席差が大きいときの政策論争は野党にとり守備だから、ここでエネルギーを消耗してはいけない。尤も相手の失言を取れる政策論争なら攻撃だ。

十月十六日(火)
フジテレビのFNNには
出鼻くじかれレア対応も 安倍「全員野球内閣」の行方は

と題するフジテレビ政治部総理番の梅田雄一郎さんの記事が載った。それによると
9月30日に行われた沖縄県知事選挙。(中略)菅官房長官や二階幹事長、小泉進次郎氏ら政府与党の大物・人気者が多数応援に入ったにも関わらずのこの敗北は、安倍首相とっては出鼻をくじかれる結果となりました。

次に
10月2日、安倍首相は内閣改造を行い、(中略)実に12人もの新大臣を起用し、内閣の顔ぶれは大きく変わりました。
この中でも最大のサプライズとなったのが、総裁選で戦った石破元幹事長率いる石破派に所属する山下貴司氏の法務大臣への起用です。
総裁選の期間中、安倍首相は出演したテレビ番組で、(中略)「挙党体制」については、「派閥均衡型」になるとして否定的でした。

これは、石破さんを支持したら干すと云ふことだ。しかし党員票で石破さんは45%を獲得した。安倍は
「いぶし銀の人材が自民党にはたくさんいます。(中略)いわば明日の時代を切り開くための全員野球内閣です」

野球は全員でやるものだ。わざわざ全員野球と言ひ訳をせざるを得ないほど、総裁選前の安倍は傲慢だった。或いは総裁選後の安倍はレイムダックになった。

十月十七日(水)
レイム・ダック・安倍が、また無教養なことを言った。自衛隊観閲式でのことだ。JIJI.COMによると
「自衛隊はかつては厳しい目で見られた時もあった。それでも歯を食いしばり、ただひたすらに職務を全うしてきた」と指摘。「今や、国民の9割は敬意をもって自衛隊を認めている。次は政治がその役割をしっかり果たさなければならない」

自衛隊は中立でならなければならない。だから首相や防衛相も自衛隊員の前では中立でならなければならない。レイム・D・安倍は前回も自衛隊幹部の前で偏向発言をした。そして野党やマスコミから批判を受けた。そして今回また同じことをやった。あの男は学習能力がないらしい。

十月十八日(木)
国民民主党代表の玉木さんがいいことを言った。時事通信によると
日米両政府が交渉予定の「物品貿易協定(TAG)」の名称について「捏造(ねつぞう)だ。あえて正しく英文を訳さずに『TAG』という略語を創設した」と指摘した。
日米首脳が9月の会談後に発表した共同声明の英文には「TAG」の文字はなく、日本政府が、国内の農畜産業界などが懸念する自由貿易協定(FTA)との線引きを狙ったとの見方もある。
玉木氏は「(森友学園問題をめぐる)公文書改ざんに次いで、外交文書も改ざんしたのではないかと憤りを感じる」と述べ、国会で政府を追及する考えを示した。【時事通信社】

今度の国会に期待したい。

十月十九日(金)
次は日刊ゲンダイだ。
時の首相と会ったかどうかも覚えていない。自分のことなのに「会ってないと思う」としか答えられない。そんなモーロクしたトップで大丈夫か。余計なお世話かもしれないが、加計学園が心配になってしまう。

理事長がモーロク、事務局長はウソツキでは救ひやうがない。文科省はそろそろ法人解散を検討したほうがよい。
「(前略)巨額の税金が動いているのに、“勇み足”なんて釈明で許されるのでしょうか。スポーツ界の不祥事で大騒ぎする大マスコミは、加計学園の問題も巨大詐欺事件ではないかという疑義を追及しなければおかしい。(中略)本当に15年2月25日に首相と会っていないのならば、必死で当日の記録を探し出して証明するのが普通でしょう。(中略)潔白を立証するだけの材料を提示できなければ、それは“推定有罪”とみなされても仕方ありません」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)

そのとほりだ。
「(前略)税金は首相のポケットマネーではないのです。ただ、加計理事長のノラリクラリ会見は、安倍首相が権力の座にあるうちは検察も警察も動かないと安心して、ナメきっているように見えました。首相と腹心の友が共犯して多額の税金をせしめたとすれば、補助金詐欺事件に司直のメスが入らなければおかしいのです。検察が切り込めば、通話記録や2人が会っていた証拠も簡単に出てくるでしょう。(中略)安倍首相という諸悪の根源を絶たないかぎり、絶望の政治がだらだら続くのでしょう」(政治評論家・本澤二郎氏)

次はレイム・D・安倍を引き擦り降ろさう。

十月二十日(土)
次は日刊ゲンダイDIGITALの記事だ。
「記憶にない」「分からない」――。7日に再び会見し、愛媛県が提示した文書に記載のあった「2015年2月25日」の安倍首相との面談について、知らぬ存ぜぬを繰り返した加計学園の加計孝太郎理事長。約1時間半に及んだ会見で、いくら問われても「面会していない」の根拠を示すことは一切なかったから、疑惑は深まるばかりだ。

そのとほりだ。記者会見を開くと(1)疑惑が解消した、(2)疑惑が少しは解消したが不十分だ、(3)疑惑が深まった、の三つがある。今回は(3)だった。
加計氏は、報道陣に当日の行動日程を示すよう指摘されると、「記録がないからとしか言えない」と逆ギレしていたが、本当に安倍首相と会っていないのなら、その“アリバイ”を証明する方法はいくらでもあるはずだ。

一例として
加計氏は当日に「上京していない」ことを証明するだけで事は足りるのだ。

加計さんは当然、弁護士と何回も打ち合はせた。元岡山県警幹部も相談役として勤務する。それでアリバイを出さないのだから、本当にないのだらう。(終)

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