千二百十七(モリカケ疑獄百六十三) 安倍が抗議しないのは奇妙だ
平成三十戊戌
十月二十一日(日)
加計学園の事務局長が嘘をついたことになってゐるが、安倍はまだ抗議をしない。加計学園も事務局長を解雇すべきなのに軽い処分だけだ。これほどの出鱈目はない。安倍は抗議をすべきだし、加計学園は改めて解雇すべきだ。
加計学園理事長は、県文書を見てゐないと云ふ。見ないで処分するのは変だ。職務怠慢と云ふことで理事長を辞任したらどうか。

十月二十二日(月)
BLOGOSに田中龍作さんの
【加計疑獄】図書でも補助金水増し請求 市民団体が詐欺で刑事告発へ

と題する記事が載った。
加計学園・今治獣医学部が、実際の価格より3倍も多く図書購入費用を請求し、今治市は言われるままに払っていた・・・市民団体の調査で分かった。

で始まり、結論として
すべての書籍の価格を調べ終えしだい、詐欺の疑いで加計孝太郎理事長を検察に刑事告発する。校舎の建設費をめぐっても考える会は加計学園が水増し請求をしているとして検察に刑事告発している。
考える会は加計孝太郎理事長が今治獣医学部を訪れる7日、12時30分から正門前で記者会見する。

全国紙やテレビ局は、かういふニュースを全国に報道すべきだった。記者会見から15日過ぎてしまった。

十月二十三日(火)
先頭ページから「拜米偏向マスコミに反對しよう」「欧米猿眞似ニセ政經法學者、歐米留學猿眞似官僚を日本から一掃しよう」を削除した。米ソの冷戦が終結の後に、マスコミは方向性を失った。学者や官僚は米英留学組が顔を利かせるやうになり、自民党安倍友の絶叫暴行議員はその典型だった。しかし、最近は大きく改善された。
その代はりに欠点もある。忖度する官僚が多くなってしまった。一方で、マスコミは安倍批判で復活した。すべての国民の力で安倍を追放するため、標語を変更した。私のホームページの本来の目標は、地球温暖化の防止と、非欧米地域が欧米の真似をすることにより国民が不安定になることを防ぐことだ。だいぶ寄り道をしたが、私のホームページも安倍のおかげで本来の路線に戻った。

十月二十四日(水)
アメリカで活動する記者がトルコの領事館で行方不明になった。サウジアラビア政府は数日前まで「尋問中に手違ひで死亡」と発表してきた。この嘘のつき方は、首相が加計学園理事長と獣医学部の話をしたことが愛媛県の文書にあるにも関はらず、「事務局長の勇み足」と発表したこととそっくりだ。「手違ひ」と「勇み足」。
さすがに記者殺害は隠しきれず、サウジアラビア政府は殺害を認めた。安倍と加計学園理事長も、会って話したことを認めるべきだ。

十月二十五日(木)
シリアで人質になった日本人が解放された。ここでまづ身代金を払ってはいけない。再び誘拐を誘発するし、組織の活動資金にもなる。これについてAERAdotによると
「今回はカタールが支払ったというんだから、それでいいじゃないか。トルコとカタールが良好な関係。そして、安倍首相はじめ日本と両国もいい関係にあることが無事解放の一番の理由だ。今度は日本が何かの時に形をかえて、カタールやトルコにお礼をすればいい。杓子定規に払っちゃいけないとやると助かる命も助からない。そこは阿吽の呼吸、“密約”を結んでやったんでしょう。まあ、何十年かして、歴史が振り返られるようになった時に真相がわかるんじゃないか。とにかく無事でよかったじゃないか」(前出・自民党幹部)

この発言は大問題だ。まづ身代金を払ってはいけないが、これこれの理由で払ったと国民を納得させる理由があるのなら、それはよいことだ。しかしきちんと発表しなくてはいけない。ところが今回は、まづカタールが払ってそれをあとで形を変へてお礼をすると云ふ。そんな姑息なことをしては駄目だ。
まるで、落選中の議員を教授に雇ってもらひ、後で獣医学部を認可し更に多額の補助金を付けてお礼をするのと、手口が同じだ。
人命に関はることだから、野党も追及しないだらうと甘く見た。しかしここは再び誘拐事件を誘発するかどうかの重大場面だ。野党はきちんと追及すべきだ。

十月二十六日(金)
加計学園理事長なる男の記者会見について、MAG2NEWSの記事を紹介したい。前書きでは
以前より「モリカケ問題」を追及し続けている元全国紙社会部記者の新 恭さんは、自身のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』で、今回の会見も「逃げ」の姿勢が目立ち、愛媛県の会見要請文書までを狡猾に利用する異様さを指摘し、深層究明に挑んでいます。

本文では
県議会の要請決議に応じて記者会見を開かざるを得なくなった加計理事長は当然、どう切り抜けるかを考えただろう。
ヒントとなるのは親友、安倍晋三首相の国会における流儀ではなかったか。すなわち論点のすり替えと、質問時間の強奪・時間切れ、そして、当事者を質疑の場に出さない戦法である。

不誠実な記者会見はこれで二回目だ。もう一度記者会見を開き、三度目の正直としてほしい。(終)

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