千二百 西洋野蛮人に地球破壊をやめさせよう
平成三十戊戌
九月二十二日(土)
西洋野蛮人及びそれに追従する連中による地球破壊は限度を超えた。今こそ西洋野蛮人どもに地球破壊を止(や)めさせるべきだ。
まづ一番緊急を要する問題は、二酸化炭素だ。数十年を掛けて、化石燃料の使用を停止する。数十年掛けるのだからできる。この程度ができないようなら、人類は滅びるしかない。
人類が滅びるのは自業自得だから、まだ仕方がない。「まだ」を加へたのは、ほとんど化石燃料を消費しないで生活する民族や人もゐる。さう云ふ人たちを巻き添へにするのはよくない。
それに対し、他の生物は無関係だ。無関係の生物を巻き込む産業革命以後の現代人は、悪魔と言ってもよい。

九月二十五日(火)
西洋野蛮人の二番目の犯罪は、プラスチックだ。プラスチックはそのままでは自然界に戻らない。だからこんな物質は合成してはいけなかった。神でさへ作らないものを野蛮人どもは作ってしまった。土の中では腐らずに残るし、海洋では微細化して生物に害を及ぼす。
そんなことは、プラスチックを発明したときに判ったはずだ。海洋での被害は想像が付かなかったとしても、永久に残る物質を作ってはいけないことくらい判るはずだ。

九月三十日(日)
西洋野蛮人の三番目の犯罪は、多数決を以って民主主義としたことだ。古来、一番理想的な民主主義は、私心なく、公平公正で、判断力に優れた人が座長となり、皆が意見を出し合ふ。これで意見がまとまればそれがよい。まとまらなければ座長が決定する。座長も決め兼ねるときは、座長が採決を提案し人数の多い案にする。これが正しい民主主義だ。
多くの会社や町内会やその他の団体では今でもこれが実行される。ところが政治ではこれが難しい。まづ、私心なく公平公正で判断力に優れた人はそれほど多くない。安倍に至ってはお友だち優遇とそれへの税金投入、人事権を振り回す忖度強制、総裁選に見られる恫喝運営、自衛隊ヘリコプター墜落事故対応で露呈した判断力の欠如と、すべてが正反対だ。
だから権力を握った人が、ますます権力を増大させる。復元力の逆が働く。それを防ぐための多数決なのに、西洋野蛮人どもは多数決を自分たちの優越感の道具とした。
イスラエルパレスチナ問題も、ミャンマーのロヒンギャ問題も、多数決が原因だ。パレスチナの国王が統治するならユダヤ人がどれだけ多くなっても問題はない。ミャンマーのラカイン州を州藩主が統治するならロヒンギャが多くても問題はない。
国王や州藩主と書いたが、産業革命前の人口比に応じた選挙で選ぶなら、反対者はでないと思ふ。これなら選挙で、大統領や州知事を選ぶことができる。

九月三十日(日)その二
そもそもイスラエルパレスチナ問題とロヒンギャ問題は、西洋野蛮人が悪い。ヨーロッパに代々居住してきたユダヤ人を追ひ出したのは西洋野蛮人全体だ。ナチスだけが悪いのではない。
そしてイギリスは二枚舌を使ひ、ユダヤ人には建国を、パレスチナ人には領土の保全を約束した。イスラエル問題の解決法は、まづイスラエルを貧乏国にする。次に欧州がユダヤ人受け入れを宣言する。そしてユダヤ人たちに祖先が住む欧州に戻ってもらふ。西洋野蛮人どもは偽善言辞を吐かないで、この程度はやるべきだ。

ロヒンギャ問題で西洋野蛮人は「何世代も前からミャンマーに居住するロヒンギャ」と表現する。これで多くの日本人が騙されてしまふが、何世代も前とは、イギリスがバングラデシュとミャンマーを植民地にしてからだ。バングラディシュとミャンマーの間に国境がないからロヒンギャがラカイン州になだれ込んだ。ロヒンギャは人口増加率が高い。もし多数決で州知事を決めるなら、いづれはロヒンギャ州になってしまふ。ミャンマー人の心配はもっともだ。

どちらも欧州、特にイギリスが責任を持って対処すべきだ。

九月三十日(日)その三
西洋野蛮人の四番目の犯罪は、産業革命後の帝国主義戦争を発明した。普通の戦争は、残念なことだが大昔からあった。あったがしょっちゅう戦争をした訳ではない。ごくまれにしか起きなかったし、被害も少なかった。それに対して帝国主義の戦争は、ずっと続いて被害が多く、第二次世界大戦の後も、アルジェリア戦争が昭和37(1962)年まで、ベトナム戦争が昭和50(1975)年まで続いた。
第二次世界大戦は、世界大恐慌のときに植民地を持つ国が輸入制限をしたことが原因だ。それなのに、米ソの冷戦が終結したあとは、民主主義国対独裁国の戦争と云ふすり替へが平然と行なはれてゐる。帝国主義戦争の発生した原因は、産業革命による生産力の急成長による不均衡であり、根本の原因を忘れて、別の原因とすり替へてはいけない。

以上、西洋野蛮人の犯罪を指摘してきたが、欧州は地球温暖化の防止についてアメリカや日本より進んでゐる。欧州が野蛮人なら、アメリカは超野蛮人、日本は超野蛮人追従勢力である。(終)

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