千八十二(その九十二) お推男不誠実発言集
平成三十戊戌
二月七日(水)
お友達濡れ手に粟商売推進男の発言は不誠実だ。その最たるものは、加計学園獣医学部新設を知ったのは昨年1月20日と云ふものだ。今回はそれ以外からも、不誠実な発言を取り上げたい。不誠実部分を赤色にした。
佐賀県において発生した自衛隊ヘリコプターの墜落事故について、国民の命と平和な暮らしを守るべき自衛隊が住民の方々の安全を脅かし、多大な被害を生じさせたことが誠に遺憾であります。自衛隊の最高指揮官として心よりおわびを申し上げ、また、お見舞いを申し上げます。第一報を受け、私からは早急な被害状況の確認及び迅速な人命救助、救出、周辺住民の安全確保の徹底、国民への迅速な情報提供の3点について指示を行いました。さらに、防衛大臣から報告を受け、自衛隊の保有するすべてのヘリコプターの徹底的な整備点検を確実に実施するとともに、事故を起こしたヘリコプターの同型機について飛行停止を指示したところであります。

まづ国民は自衛隊が国民の命と平和な暮らしを守るべきことを知ってゐる。中には戦後のGHQの洗脳の流れで自衛隊に反対する人もわずかに存在はするがそれは別の問題だし、お推男はさう云ふ人たちを説得しようとして発言したのではない。つまりこの男は、国民が知ってゐることを俺が教へてやると見下したやうに発言した。
次に、自衛隊の最高指揮官として、の部分も如何にも自分の職務を誇るかのやうな態度だし、最高指揮官として心よりおわびをしたのなら、責任を取って辞職したらよい。口先だけでお詫びしても空虚だ。
早急な被害状況の確認及び迅速な人命救助、救出、周辺住民の安全確保の徹底については、云はれなくても自衛隊がやる。判り切ったことをいちいち指示するのは不遜だ。国会で得意顔で発言するのも不遜だ。
国民への迅速な情報提供は、迅速な人命救助、救出が終ったあとの第二段階だ。緊急措置と第二段階をまとめて「3点」を指示したのは、自衛隊の貴重な時間を奪った。なぜなら指示を聴く側は、迅速な人命救助、救出を云はれてその対策を立てる。その後かなり経過してから国民への迅速な情報提供を指示するならよい。ところがこの男は緊急時に「3点」を指示した。

二月八日(木)
たまたま或る雑誌を読んだら、人間関係を破壊する悪い発言例として「分かり切ったことをいふ」があった。この男は国民の命と平和な暮らしを守るべき自衛隊もさうだが、私からは早急な被害状況の確認及び迅速な人命救助、救出(以下略)
もしかしてこの男は、お推小臣(大臣にしては劣悪なので小臣に変へた)が指示しないと、自衛隊は人命救助をしないと思ってゐるのではないか。この男かお推秘書官なのかは知らないが哺乳類なのに大脳細胞がほとんど無いかも知れない。お友達の獣医学部はかういふことを研究すべきだ。それなら私はまったく批判はしない。特区を名乗りながら従来の獣医学部と同じことをやるから批判してきた。

二月九日(金)
産経新聞は新聞と云へないほど偏向がひどい。だからこれまで産経新聞と呼んできた。ところ二月一日の記事は一見まともだ。
民進党の小川敏夫参院議員会長が、学校法人「森友学園」が開校を目指した小学校名をめぐって、過去に安倍晋三首相を追及した際、「(設置趣意書の校名部分は)黒塗りになっているから、中身を想像して質問した(中略)」と発言した。

これだと、悪いのは黒塗りで資料を公開した安倍側だからだ。ところが実際の記事は
民進党の小川敏夫参院議員会長が、学校法人「森友学園」が開校を目指した小学校名をめぐって、過去に安倍晋三首相を追及した際、「(設置趣意書の校名部分は)黒塗りになっているから、中身を想像して質問しただけだ」と発言した。

発言は全体を見ないと判らない。一部を抜き出した場合、だいだい色の引用と青色の引用は「だけだ」の3文字だけの違ひだが、読んだ印象が全然違ふ。この記事は、まずタイトルが
安倍晋三小学校めぐり民進の小川敏夫氏が開き直り「黒塗りだから想像で追及」

「開き直り」の4文字で悪いのは民進党側になってしまふ。4文字を削除してみればよく分かる。記事は最後に
開き直った小川氏に対して、首相は「こんなことを延々と議論される考え方が、よく分からない」とあきれた様子で語った。

この一行を入れることで、読んだ印象がまったく逆方向になってしまふ。この件は、隠す必要のない小学校名を黒塗りにしたから起きた。悪いのは安倍側だ。

二月十日(土)
安倍が韓国に行った。冬季オリンピックの開会式に出席するためだ。読売新聞によると
平昌の選手村では、開会式で旗手を務めた葛西紀明選手や高梨沙羅選手らスキー・ジャンプの選手団9人と握手を交わし、「日本国民からの声援を届けるために訪問した。選手全員の活躍を期待している」と声をかけた。

まづ旗手と握手したのはよいことだ。選手の上位期待者は自分の競技だけを心配しがちだし、下位期待者は参加できたことだけを喜ぶ。そんな中で、選手団全体のためにも働く選手は激励すべきだ。
ところが安倍は発言がよくない。「日本国民からの声援を届けるために訪問した。」は嘘で、日韓関係を考慮して訪問し、しかもアメリカからの圧力と云ふ報道もあった。「訪問した」は選手村に来たことだと言ひ逃れすることはできる。しかしその場合は「ここに来た」「選手村に来た」と発言するはずだ。
「選手全員の活躍を期待している」は更によくない。まづ判り切ったことを言ってはいけない。次に期待すると云ふ表現は、如何にも俺は総選手団長だぞと云ふ発言だ。安倍は行政府の長であって、お友達濡れ手に粟商売推進団長でもなければ、冬季オリンピック総選手団長でもない。

二月十一日(日)
お推男がまた、判り切ったことを言った。産経新聞のホームページによると
韓国大統領府高官は10日、9日の日韓首脳会談で安倍晋三首相が米韓合同軍事演習を延期すべきではないと主張したことに対し、文在寅大統領が「わが国の主権の問題であり、内政問題だ」と反発したことを明らかにした。

この件は韓国側も判ってゐる。アメリカの圧力、北挑戦との融和演出のなかで、落ち着くところに落ち着く。ここで日本が何か言ったら、従ひ難くなることくらい判りさうな事だが、この男は判らないらしい。(完)

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