千百五十九(その百三十七) 安倍の特権意識を批判
平成三十戊戌
七月十二日(木)
読売オンラインによると
安倍首相は4日、さいたま市で自民党埼玉県連の会合に出席し、(中略)埼玉県の有効求人倍率が改善したことを挙げ、「間違いなく地方も良くなっている。もっともっと良くしたい」と語った。
これに先立ち、首相は同市内の鉄道博物館で新館開業の記念式典に出席した。新幹線「E5系」のシミュレーターで、北上―盛岡駅間の運転を体験。運転席からの映像を見ながら、最高速度の時速約320キロを体感し、「速いね」と興奮した様子だった。

まづ、さいたま市は東京の通勤圏だ。浦和駅から都内の赤羽駅まで乗車時間は8分。埼玉県の有効求人倍率を気にする人はゐない。埼玉県では、熊谷以北や秩父地方の求人倍率を気にすべきなのに、埼玉県全体の数値で済ます。その低質な判断にまづ驚く。
判り易い例を挙げると、山口県萩市の松陰神社で正月三が日の参詣者数が今年は多かった場合に、山口県は人口が増へたと喜ぶやうなものだ。後半で、安倍が新幹線運転席ののシミュレーターをやった。これは問題だ。同じ日の読売オンラインによると
この日は午前10時の開館前から400人以上が並び、E5系の運転シミュレーターの当日分整理券は開館から10分ほどで配布終了。

普通の人は開館前から並ばなくてはいけない。しかも四百人だから自分の番が来るまで、館内を何回も見て廻るなど待たされる。それなのに行政府の長と云ふだけで民間会社のシミュレーターを並ばず利用する。その特権意識には呆れる。

七月十三日(金)
この男に大脳細胞があるのか。過去にさう思ったことがある。自衛隊のヘリコプターが墜落したときに
第一報を受け、私からは早急な被害状況の確認及び迅速な人命救助、救出、周辺住民の安全確保の徹底、国民への迅速な情報提供の3点について指示を行いました。

まづ、被害状況の確認、迅速な人命救助、救出、周辺住民の安全確保は云はれなくてもやる。緊急のときに判り切ったことを言ってはいけない。国民への迅速な情報提供は第二段階だ。それを緊急時の指示といっしょに行ったから、自衛隊の貴重な時間を無駄にした。尤も自衛隊だって、国民への迅速な情報提供は、その場では聴いたふりをして後回しにしたことだらう。
ここまでは前回指摘した。今回新たに指摘したいのは、人命救助が一番目で、被害状況の確認は二番目だ。厳密に云へば一と二は同時に行へるが、だからと云って二を先に云ってはいけない。次に迅速な人命救助と云ふが、迅速ではない人命救助があるのか。
同じ程度の人間に、伊達や酔狂男がゐる。河野は閣内で猫をかぶるから批判される。かぶるならトラかライオンにすべきだ。このままでは首相の芽は出ないだらう。

さて安倍は、普通の人が開館前から並んだのに、特権意識丸出しでシミュレーターをやった。それなのに感想が「速いね」ではお粗末だ。東海道新幹線との違いや実際の運転席との違ひを質問するだとか、咄嗟の場面で云ふことは幾らでもある。
学園事務局長が嘘をついたことにするだとかを決めるには、じっくり時間を掛けられる。それに反して、とっさの発言は苦手らしい。さては国会の答弁も、前の日に首相官邸でシミュレートしたな。

七月十四日(土)
もう一つ安倍の特権意識が大問題になってゐる。豪雨の夜に赤坂自民亭で大はしゃぎをした。しかもその写真を多くの議員がSNSに投稿した。庶民は洪水で大変な被害、俺たちは国会議員だから特権意識で大はしゃぎ、と云ふ次第だ。呆れた連中だ。野党から批判が続出してゐる。自民党の出席者を除く全議員も、安倍を批判したほうがいい。安倍のはしゃぎすぎ仲間だと思はれたら大変だ。(終)

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