九百九(その二) プロレスへの野田発言を批判(併せて内閣官房参与藤井聡氏「三年殺し」の記事を紹介)
平成二十八年丙申
十一月三十日(水)
「嘘で固めた下手な演説」だけが取り柄の野田について、時事通信は
「プロレスは体を鍛えまくった人が相手の技をしっかり受けることが前提だ」と指摘。その上で、「存分に野党の言い分を聞く、それにきちっと答弁するのがストロングスタイルのプロレスだ」と述べ、年金制度改革法案の委員会採決を強行した与党の対応を批判した。
まづ、プロレスでどちらが勝ったかは翌日のニュースで報道しない。アントニオ猪木やジャイアント馬場のやうに国民的スタ-であっても報道しない。ここが普通の競技との違ひだ。だから世間では、プロレスは八百長だと云はれるが、スポーツショーと呼ぶのが正しい。
立派なスポーツショーではあるが、世間からは八百長だと云はれる。その前提で官房副長官の萩生田さんが不用意に発言した。だから個人のブログで萩生田さんを批判する人がゐればそれは正しい。しかしニュースで報道するほどのものではない。それこそ翌日の新聞一面で「ジャイアント馬場優勝」と報道するやうなものだ。
ところがシロアリ民進党の野田がさっそく引っ掛かり、先ほどの発言に至った。
十二月一日(木)
年金改革法案について、賃金スライド制は反対ではない。賃金が下がるのに年金を連動させない従来の仕組みのほうが変だった。そもそも物価より賃金の下がり方が少なければ、年金受給者は徳をする。物価より賃金の下がり方のほうが大きいのはニセ労組シロアリ連合の責任だ。中小未組織労働者と自営業者を放置するから、かう云ふことになる。
十二月五日(月)
国民のことを本当に考へるなら、菅野田の嘘から出た消費税増税を元に戻すべきだ。賃金スライド制に反対しながら消費税増税に賛成なのは、ニセ労組シロアリ連合の圧力だ。
内閣官房参与藤井聡氏は平成二十四(2012)年3月参議院予算委員会の公聴会で消費増税「反対派」の学識経験者として意見陳述した。『三橋貴明の「新」日本経済新聞』2016年11月29日号に
増税後すぐには影響は出ないのですが、どのケースでも三年目辺りから景気が大きく減速します。
これは、ある年次の消費税増税のインパクトは数年間、単年度ではございません、数年間続くこと、そして、三年ほどたてばその前年、前々年の増税インパクトが累積をして大きく景気が減速していくこと、これが原因でございます。
言わば、消費税増税は幻の格闘技の技の三年殺しのような効果を持つわけでございます
これについて藤井氏は
ついてはこの度、内閣府の統計値を用いて検証したところ…幸か不幸か、この四年前の指摘通りに、「三年殺し」の状況が日本経済において実現しつつあることが分かってしまいました。(中略、グラフ略)
上記のグラフの「名目GDP」(灰色の線)に着目すると、リーマンショック後しばらくマイナス成長の時期がありましたが、アベノミクスが始まった2013年以降、一貫して「プラス」であることがわかります。
しかし(以前も別記事で指摘しましたが)、消費増税後、内需が大幅に縮小し、「輸入」が大きく低下し、そのあおりを受けて名目GDPが大きくなってしまっているのが実態です(名目GDPは、とにかく輸入が減れば大きくなるものなのです!)。いわば、その名目成長率は、輸入減少によって、見かけ上、増えているように見えているだけ、という次第。
※http://www.mitsuhashitakaaki.net/2016/11/15/fujii-223/
その結果、名目成長率(灰色線)では、「増税の影響」がほとんど分からなくなっているのですが――内需・名目成長率(黒線)に着目すれば、「増税の影響」をくっきりと見てとることができます。
増税以後、内需成長率は右肩下がりに低下していき、三年目にして明確にマイナスの水準に至っているのです。そして今、内需成長率は三期連続(前年同月比で)「マイナス成長」の状況に至っています。
諸悪の根源は菅野田の消費税増税だ。
十二月六日(火)
それにしても、国民全体に関係する消費税は嘘をついてまで増税しておいて、ニセ労組シロアリ連合がトクをする年金問題では強硬に反対する。悪質な連中だ。
シロアリ民進党がもう一つ反対するTPPについては、そもそもTPPを始めたのは菅野田だから国民は冷めた目で見てゐる。それこそ八百長だ。政治ショーには見えない。(完)
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