八百九十八 1.「明治の日」制定に反対だが賛成、2.原発も反対だが賛成

平成二十八年丙申
十一月二日(水)
報道によると、昨日国会内で「明治の日」制定を求める集会が開かれた。私は「明治の日」制定に反対だが賛成だ。つまり、明治維新は日本の歴史が大きく変はり、これは文化断絶だから本来は明治時代が好きではない。しかし「明治の日」制定を求める人たちには敬意を表して、「明治の日」が制定されるといいと心から思ふ。
これは「明治の日」が制定されることの得失だ。現状に於いては「明治の日」が制定されることにより日本はよくなる。だったら制定したほうがよい。「現状に於いて」と条件を付けたのは、今から数百年の後には「昭和の日」と「明治の日」だけあるのは変になる。丁度、平成年間に「保元の日」「 平治の日」があったら変だ。それと同じことを将来感じるとしても、今制定することに反対ではない。

十一月三日(木)
明治維新が無ければ日本は西洋の植民地になってしまっただらう。だから明治維新は評価すべきだが、批判すべき点も評価と同じくらいはある。最たるものは神仏分離と、結果として先の敗戦だ。だから明治維新は評価すべき点と批判すべき点があると云ふ勢力があればそれに賛成だが、さう云ふ勢力はない。それどころか西洋列強は正しくて日本だけが悪い、まだドイツのほうがましだといふ奇妙な連中しかゐない以上、「明治の日」制定に賛成だ。

十一月五日(土)
「明治の日」と似た話で原発反対運動がある。私は原発には反対だ。しかし同時に、自家用自動車は乗りません、冷暖房は弱くします、無駄な物は購入しませんと省エネルギーの生活を主張しなくてはいけない。
ところがリベラルと称する連中は云はない。代はりに太陽光だの風力を主張する。そんなことは誰でも知ってゐる。知ってゐて普及しないのは電力の値段が高くなるからだ。だいたい太陽光発電をやればその分の土地が使へなくなる。野生の蛙やめだかが住んでゐたかも知れない。太陽光発電をすれば地球で反射した光を吸収することになる。その影響を考察したのか。
リベラルの偽善があまりにひどいので、私は最近原発に賛成するやうになった。小出裕章さんのやうに真面目に反原発を主張する人には今でも賛成だ。リベラルと称する偽善者どもの反原発運動だったら、事故の起きないやうに原発を運転したほうがよい。

十一月六日(日)
平和運動も同じだ。欧米の帝国主義で非欧州地域のほとんどが植民地になった。そんなところへ日本がのこのこ進出した。欧米の帝国主義とそれを真似した日本を批判するなら賛成だ。ところが社会党が消滅した以降のニセ平和運動は、日本を批判して米英仏を賞賛する。こんな帝国主義賞賛運動には絶対に反対しなくてはいけない。(完)


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