八百六十五 石破茂氏を批判

平成二十八年丙申
八月二日(火) 憲法改正こそ急務だ
今は無き日本社会党が憲法改悪に反対し護憲を主張したのは、安保条約と自衛隊に反対するためだった。米ソ冷戦の終結とともに、安保条約や自衛隊を争点とすることは無意味になった。それなのに憲法改正ができてゐない。手段に過ぎなかったのに目的にすり替った。或いは消費税増税反対や公務員削減を主張することができないのに運動で食ひ扶持を得たい輩が偽善で主張し続けた。
今回やっと憲法を改正できることになった。憲法改正は急務だ。改悪ではなく改正だから多くの国民が賛同することだらう。与党と改憲賛成の各党は全力で努力しなくてはいけないのに、石破茂氏が閣僚就任を拒否した。
物事には優先順位がある。今の日本の急務は憲法改正だ。なぜ石破氏は妨害するのか。今回はそれを糺したい。

八月三日(水) お互い発言
石破氏がどういふ人なのか知らない。しかし言葉、習慣など、お互いに違和感を持つことがないような施策をやっていくことが必要だと発言したことが記憶にある(石破茂と社会破壊拝米新自由主義反日(自称朝日)新聞の邪論を批判 )。
外国に生活すれば言葉、習慣など違和感がある。外国に生活する以上、本人の努力でその違和感を乗り越えるべきだ。元から住む日本人はその努力に暖かく協力すべきだ。ところが石破氏は言葉、習慣でお互いに違和感がないようにするといふ。外国人は違和感があるし、国内に元から住む人は違和感が無い。これは当然だ。そんなことさへ判らないのが石破氏だ。

八月四日(木) 英語を共通語にしてはいけない
日本に住む移民は英語を話さない人がほとんどだ。私の職場にもアフリカ系の社員がゐるが、英語は話さない。或いはフランス語を話せるのかも知れないが、母国語に次いで得意なのは日本語だ。これは当然の話で、日本語の習得に必死になれば他の言語を学ぶ時間はないし、かつて学んだとしてもどんどん忘れる。
移民はいろいろな国から来る。石破氏がどうやって「お互いに違和感」が無いようにするつもりなのか不明だが、英語を用ゐるつもりなら、移民にそんな時間はない。英語で話さうとすれば今度は日本語を学ぶ時間が無くなる。

八月五日(金) 上を目指すだけが目標の人間
私が菅と野田を嫌ひなのは、上を目指すだけの人生だからだ。新聞などマスコミはどこも、石破氏が大臣就任を拒否したのは次を狙ふためだと報じた。憲法改正といふ六十数年間できなかったことを初めて国民の手で行ふ。この大偉業になぜ石破氏は次を狙ふといふ矮小な理由で閣外にでるのか。
出てしまった以上、閣外で憲法改正に協力し、一般議員の模範となるべきだ。さうすれば次は石破氏にといふ流れも出てこよう。(完)


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