八百六十四 ヘビの水浴
平成二十八年丙申
七月三十一日(日)
水に潜る
ヘビが我が家に来てから今日でちょうど三か月だ。ここ二週間ほど会社から帰宅すると、ヘビが水浴してゐることが今まで四回ほどあった。一回目は頭まで水に潜った。二回目と三回目は顔だけ出した(写真へ)。ヘビは空気で呼吸するから潜ったままでは生きられない。一回目は見間違ひかなと確信が揺らいだが、インターネットで調べるとずっと潜るヘビもゐるさうだ。
気温が三十度を超えると全身で潜る。私が思ふに気化熱で水温が気温より少しは低いとしても、たかが知れてゐる。一番効果的なのは水に潜ってから上がることだ。さうすれば体表から気化熱が逃げるから涼しくなる。しかしヘビは人間みたいに考へる訳ではないから、水に入ったらそのまま全身を浸けるのだらう。
七月三十一日(日)その二
水に浸かりすぐ出る
昨日午前十時くらいに、水に浸かりすぐ出るところを見た。水槽のこちら側からまづ頭を水中に入れて反対側から出る。お、私が考へる温度発散法を実践してゐる、と感心するのは早かった。頭から30cmまでは水に浸かったものの、それより後は水面の上を短絡した。丁度長い紐を両手で持ち最初は水に浸けたものの後ろにずらすにつれて紐を両手で引っ張ると垂れ下がる量が少なくなり水面に入らない。そんな感じだった。
暫くして再度、見に行くとまた水に入る。今度は全体が水に浸かり反対側から出た。やはりヘビも全身を濡らさうと意識するやうだ。このときの気温は二十八度だった。暫くして妻が冷房を入れた。
八月二日(火)
フン
ヘビに餌を与えるのは週に一回だ。フンをするのも週に一回だ。フンをしたときはケージに顔を近づけると臭ふ。ヘビも臭いらしくケージの中をそわそわと動き回る。掃除のときはヘビを布袋に待避させる。三ヶ月前家に運ぶときに使用したものだ。掃除のとき最初は入るのを嫌がってニョロニョロと逃げたが、最近は自分から進んで入るさうだ。慣れたのか、それとも早く清掃をしてほしいのか。
八月七日(日)
二つの話題
フンを掃除した翌日にまたフンを調べたので、昨日フンをしたのではと訊くと、二日に分けてフンをすることもあるさうだ。
上の子が泊まり掛けで動物園の実習に行った。大学の授業ではなく個人的に同級生と参加した。そのためヘビの世話は妻がするやうになった。一昨日は冷房を入れてカーテンを閉め切った。そのほうが外から熱気が入らないとの考慮だらう。しかし昼でも部屋がかなり暗い。昨日は私が物干しとは別の窓のカーテンを少し開けた。昼間は明るくならないとヘビも体調を崩すのではないか。
八月十一日(木)
ヘビの視覚と水浴の温度
上の子が実習から帰ってきた。餌の間隔が十日空いたが二週間以内なら大丈夫ださうだ。餌にすぐ飛びついた。そのまま蛍光灯を消したので、暗くても大丈夫なのだらう。
今日は室温が28度なのに水飲み容器へ頭だけ出し完全に潜った。午前中は曇りだったのでそのままにした。昼前から晴れたので冷房を入れた。気温は28度のままだがヘビが出てきた。気温だけではなく湿度も関係するのかも知れない。(完)
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