八百十七 これまで共産党に投票した人は自民党に投票しよう

平成二十八年丙申
二月二十三日(火) 一人区で共産党が候補者を立てないとき
共産党が一人区で候補者を立てないことを検討してゐるらしい。その場合、従来の共産党支持者はシロアリ民主党に投票してはいけない。自民党に投票すべきだ。シロアリ政党の撲滅こそ最優先させなくてはいけない。

二月二十九日(月) 二十年前までは、共産党員は良心的な人が多いと思つてゐた
二十年前に、道に迷ひ丁度民商のポスターが貼つてある自営業の家の人がゐたので道を尋ねたことがある。このとき思つたことは、XX会と共産党の人は良心的な人が多いから、何か尋ねても安心だといふことだつた。道程度だつたら誰に尋ねても大丈夫だが、どこの医院がよいかなどもう少し複雑な話なら信用できる人に尋ねたほうがいい。この当時はソ連崩壊からそれほど年月が経つてゐない。まだイデオロギー対立の余韻が残る時代であつた。
それから二十年。今では共産党員に良心的な人が多いとはまつたく思はなくなつた。弁証法的唯物論は唯物論に対抗する哲学なのに、共産党員は唯物論に堕したのではないか。そんな印象さへ持つ。それが今回のシロアリ民主党への一方的友好攻勢に現れた。

三月三日(金) これまで共産党を見捨てなかつた理由
これまで共産党を見捨てなかつた理由は、昭和四十年代に全国の大都市に革新知事、革新市長を誕生させた記憶があるからだ。あの当時はベトナム戦争が続き、反米の革新勢力は日本独立の先駆けと国民の目に映つた。ベトナム戦争が終り、米ソ冷戦も終結し、今では日米安保条約に反対する理由は無くなつた。
日米安保条約には反対せず、しかし日本の独立心を取り戻すといふ安倍政権が国民に支持されるのは当然のことだ。一方で、シロアリ民主党のアメリカ猿真似には国民がうんざりしてゐる。かつて社民党の国会議員が、民主党の議員は六本木辺りで外資系の人と飲んでばかりゐて困る、と批判したこともあつた。
共産党の動きを見ると、アメリカ猿真似の度合ひがシロアリ民主党と変はらなくなつた。アメリカを民主主義の総本山として崇める。アメリカは野生生物と先住民の保護区に違法移住した連中の国だ。未だ定常状態に達してゐない。だから理想的な民主主義に見える。しかし考へても見よう。世界の人口の少数派のアメリカがなぜ世界を引き回すのか。アメリカでなぜ銃規制ができないのか。アメリカは民主主義の国ではない。
国民が共産党に期待するとすれば、それはシロアリ民主党に反対だがらだ。シロアリ民主党に協力したら、共産党の未来は無くなる。

三月六日(日) マルクスの唯物弁証法は単純唯物論への対抗策だつた
マルクスの時代は、伝統が壊れ社会が壊れ単純唯物論の時代だつた。だからその対抗として唯物弁証法を考へた。
ソ連が西側諸国への対抗策として民族独立を掲げたのも、根底に単純唯物論への対抗といふ精神があつたから可能となつた。もし単純唯物論なら、民族は脳髄が作り出したものだから、一つの言語、一つの文化に集約しても問題ない、と考へたはずだ。
因みに西洋は単純唯物論の国だから今でも、一つの文化に集約しようとしてゐる。単純唯物論の別の出口に多数決主義があるから、その結果としてEUでは各国言語の尊重がある。あるが非欧州地域で結果だけを鵜呑みにすると、二つの間違ひを冒す。一つは欧州言語は親戚関係にあり、二つ目は唯物論に飲み込まれる。

三月九日(水) 全国を疲弊させる消費税
消費税増税には絶対に反対しなくてはいけない。全国を疲弊させる。国民の生活を破壊する。シロアリ民主党の支持団体はニセ労組シロアリ連合だ。ニセ労組シロアリ連合は大企業正社員、公務員のことしか眼中に無い。全国のこと、国民のことを考へない。シロアリ民主党の撲滅こそ緊急課題だ。
これまで共産党に投票した人は、今回は自民党に投票し、シロアリ民主党を撲滅しよう。

三月十日(木) マルクスの思想が今日まで残つた理由
マルクスの思想は、実現不可能なユートピアだと当時は思はれてゐた。ところがロシア革命で共産党が政権を取り、その後、民族解放を掲げたため、非欧州地域で人気があつた。孫文やホーチミンがソ連になびいたのも頷ける。欧州の社民主義と、アジアの共産主義といふ二大潮流となつた。
事情は日本も同じで、社民主義より共産主義に人気があつた。ところがベトナム戦争の終結、毛沢東の文化大革命の失敗、ソ連の崩壊と続くと、マルクスの言葉そのものを信仰する人と、欧州式の社民主義を猿真似する人に別れた。前者はマルクスの思想が今日まで残つた理由を無視する。つまり原理主義だ。原理主義とは途中経緯を無視することで、なぜ途中経緯が発生したかを見ないから有害だし、社会に受け入れられることはない。
共産党はソ連崩壊以後に、急速に原理主義化した。その補正として民主主義を強調するが、それは拝米を招く。今回、シロアリ民主党に協調するのはそれが原因といへる。自民党はそこを逆手に取り、シロアリ民主党に大勝することができる。「民主党は共産党化した」と主張すればよい。「民主党は共産党の応援を受けた」と主張してもよい。

三月十二日(土) 左翼と左翼崩れ
左翼は社会を構築するから有益だ。左翼崩れは社会を破壊するから有害だ。共産党が左翼なら、「民主党は共産党化した」「民主党は共産党の応援を受けた」と主張すると、民主党への賞讃になつてしまふ。昭和四十年代の話だ。
共産党が左翼崩れなら、「民主党は共産党化した」「民主党は共産党の応援を受けた」と云はれると、民主党が困る。
だからこの言葉は後者の場合に使はないと、相手への賞讃になつてしまふ。しかし社会党の消滅の後、結論は出た。共産党は左翼崩れになつてしまつた。
保守政党の候補者は選挙でどんどん「民主党は共産党化した」「民主党は共産党の応援を受けた」と主張し、シロアリ民主党を撲滅しよう。(完)


(消費税反対その九十二)(消費税反対その九十四)

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