八百九 1.久しぶりの国会図書館、2.私のホームページに宗教の特集が多い理由、3.佼成図書館

平成二十八年丙申
二月六日(土) 数年ぶりの訪問
数年ぶりに国会図書館を訪問した。近年、地元の図書館で借りた本を家でホームページに引用することが多くなつた。国会図書館だと、一旦ノートに書き写してから自宅で見るため二重手間になる。
久しぶりに訪問して、まづ地下鉄の駅が変はつた。赤坂見附駅から永田町駅へは改札を出すに連絡通路で行けるのだが、数年ぶりだから間違へて改札を出て一つ上の階の一般通路で永田町まで行つた。そして改札に再入場して半蔵門線のホームに降りるところで驚いた。何とエスカレータと階段の中間にエレベータが出来た。
帰りに改札を出ない地下道を通つて更に驚いた。階段のあるところすべてにエレベータが付いた。一番赤坂見附寄りの階段だけ工事中だつた。

二月七日(日) 旧社会党本部消滅
かつて国会図書館に行くときは、半蔵門線のホーム先頭まで歩いた後に、有楽町線のホーム先頭まで歩き、二番出口から国会図書館正門広場を通つて本館に入つた。今から十年前の話だ。外を歩く距離が少ないので真夏のときは便利だ。しかし後に、半蔵門線のホーム先頭から三番出口に出て、全国町村会館の前を歩き、国会図書館の裏側と横を廻り込んで本館に入るようになつた。地下鉄ホームを含めた歩く距離はこれが一番短い。その後、国会図書館はあまり行かなくなつた。
今回、国会図書館横の旧社会党本部が更地になつた。建設予定が掲示され、警視庁の庁舎が建たるさうだ。

二月九日(火) 私のホームページに宗教の特集が多い理由
申し込んだ本を受け取るまでの間、人文総合情報室で開架式の本棚から宗教関係の本を手に取つて立ち読みする。ノートに写したほうがよい場合は席に座る。これを長年繰り返したので宗教関係に関心が移つて、ホームページで宗教関係の特集が多くなつた。
閉架式の一般の申し込みで宗教関係は、それほど読んだ記憶がない。せいぜい十冊だと思ふ。あと国柱会から田中智学亡きあと分裂した各団体の機関誌を新館の雑誌申し込みで受け取つて読んだ。これは冊数は膨大になるが、綴られてゐるから申し込み件数としては、数冊に過ぎない。
閉架式の一般の書籍で、一番多く読んだのが保守思想、二番目が社会主義思想。最近の左翼崩れの書籍は底が浅い。ほとんど読む価値がない。

二月十三日(土) 二転三転の後、佼成図書館
今日は国会図書館に行くか佼成図書館に行くか二転三転した。昨日杉並区内の路上で鍵を拾つた。キーホルダーに緊急合図用の笛が付いてゐるから小学生用だらう。保護者は泥棒に使はれるかも知れないと心配だから早く交番に届けることにした。高井戸警察署の管内の交番が立正学園の環七沿ひにあるから、そこに届けた後、佼成図書館に行かう。そして午後は国会図書館に行かう。まづさう決めた。
電車の中でよく考へると月曜に杉並区内に行くからそのとき交番に届けることにして、今日は国会図書館に行かう。更によく考へると利用者カードを忘れた。国会図書館は利用者カードを忘れると手続きが面倒だ。そこで再度、佼成図書館にした。
最初交番に行くより、佼成図書館で書籍を読み、昼食も食べ一時間ほどして行けば、往復1200mだから食後の血糖値の上昇を少し抑へることができるし、図書を読んで疲れたことの気分転換にもなる。といふことで昼食後、更に書籍を読み一時間ほどして出掛けた。出て少し歩くと意図せずして交番があつた。といふことでそこに届けた。
家に帰つてから調べるとここは高井戸警察署ではなく杉並警察署の交番だつた。小泉孝太郎が主演の「警視庁ゼロ係」の杉並中央署(架空の警察署)のモデルとなつた杉並警察署だ。それは家に帰つてから判つた話で、てつきり高井戸署の交番に届けたと思ひ続けた。

二月十四日(日) 警視庁ゼロ係
私が「警視庁ゼロ係」を見始めたのは、まつたくの偶然だつた。金曜に休暇を取り、この日は妻が残業で子供も帰りが遅かつたため夜の八時に時間が余つた。たまたまテレビで「警視庁ゼロ係」第三話があるので観た。翌日の土曜に第一話、第二話の再放送を観た。といふことで翌週と翌々週の第四話、第五話も観てしまつた。第六話は予告だと、偶然爆弾犯に遭遇するらしい。偶然にさう多く遭遇するはずがない。そろそろ観るのを止めようとは思ふが、寺田巡査長の秘密、謎の男の正体など小出しに情報が出て来る上に、副署長、係長、室員の演技が見逃せない。ここが民放とNHKの違ひだ。「警視庁ゼロ係」に比べたら「真田丸」の制作、演出は素人に見える。

二月二十八日(日) 二週間ぶりの国会図書館
昨日は二週間ぶりに国会図書館へ行つた。本館から入るのは数年ぶりだ。入館カード発行機のあつた場所は機械のないまま跡地としてその影を留めた。カードを持つてゐる人は本館、持つてゐない人は新館と掲示があつたが、本館にも持つてゐない人のための機械も確か2台あつた。今は身分証明書の確認が必要だから、持つてゐない人は新館に行かないと入館できない。
本を受け取るまでの間、人文総合情報室で立ち読みするのは十数年前からの慣行だ。しかし今回は宗教ではなく、日本史の資料を読んだ。そろそろ特集の中心を宗教から日本史に移さうかとも思ふ。閉架式の本を受け取つた後は、受け取り待合室の木製の長椅子で読んだ。これも十数年前からの慣行だ。長椅子がかつては赤いじゅうたんで覆はれてゐた。そのうち木製になつた。
人文総合情報室に向つて右側は、かつて蔵書カードがあつた。端末で蔵書の検索ができるのに、なぜ蔵書カードがあるのか不思議だつた。私が二十代のときは蔵書の検索はカードで行ふから、閉架式図書受け取り窓口の左右の奥はカードだらけだつた。その後に、左側だけカードが残留し、その横の長椅子が私の定位置だつた。
数年前はカード箱の代はりに図書閲覧用のパソコンになつた。図書閲覧用は縦長のディスプレイに接続されてゐる。ところが今回、長椅子の前はパソコンのない机になつた。長椅子で本を読んでゐると、この机にノートパソコンを持ち込み、カシャカシャと打ち込む人がゐた。まつたく気にせず本を読んでゐたが時間が経つと何となくうるさくなる。人間の感覚は大きさ掛ける時間らしい。そこで人文総合情報室に向つて左側の長椅子で読み続けた。ここは検索用パソコンの横で、説明員の椅子の隣でもある。
今回は社会科学関係の雑誌を主に読んだ。英語を国民に押しつける邪悪な政策が増へたことを痛感した。その背後にある唯物論批判をしなくてはいけない。食堂と隔週開館の話も書かうと思つたが、過去に書いたことを思ひ出した。(完)


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