七百七十三 前原誠司氏の共産党シロアリ発言に半分賛成半分反対

平成二十七乙未
十一月二十日(金) シロアリ発言
シロアリ民主党の元代表で、国土交通大臣、外務大臣を歴任した前原誠司氏が、
共産党の本質はよく分かっているつもりだ。シロアリみたいなものだ。ここと協力をしたら土台が崩れる。

と発言した。この発言について、「シロアリ民主党の元女王アリ(元代表)が他党をシロアリ呼ばわりするとはけしからぬ」と批判することは適切ではない。前原氏の発言には半分賛成半分反対である。

十一月二十一日(土) 半分賛成の理由
本来は全面反対すべきだが半分反対なのは、幹事長枝野氏が記者会見で、「今後も共闘すると思うので、駆除すべき害虫という意識は全くない」と述べ、同党の書記局長山下氏に「失礼な表現があって申し訳ない」と謝罪したことだ。
これらは共産党の責任ではないが、シロアリ民主党の執行部から期待されるとなると、発言の半分は賛成といふ気になる。

十一月二十三日(月) 半分賛成の理由
シロアリ民主党のごり押しで消費税増税法案が可決した直後に、個人加盟労組の全国集会があり、社民党党首(当時)の福島みずほがあいさつで、護憲護憲と叫んだ。このときは維新の会が改憲を主張するのでそれに反対したものであり、安倍首相が改憲を云ひだす前だつた。つまり維新の会といふ小さな流れが改憲を云つただけなのにそれを取り上げた。他に取り上げる話題がないなら仕方がない。しかしさうではない。直前に消費税増税が可決されたのだから、これを取り上げるべきだ。この女は国民のことをまつたく考へてゐないなといふことがよく判つた。国会議員は歳費が膨大だし、公費で秘書が三人付く。すつかり貴族か大名にでもなつたつもりで国民のことはまつたく考へない。
今回の共産党側の対応で、共産党も国民のことを考へてゐないことが判つた。あんなシロアリ民主党やニセ労組シロアリ連合なんかと組んでは駄目だ。消費税増税は、地方を衰退させ、国民の経済を衰退させる。共産党といふ官僚組織にゐると、国民の経済が判らなくなるらしい。

十一月二十四日(火) 国民にとり安保法案はどうでもよい
多くの国民は、安保法案なんかどうでもよいから、消費税を上げるなと思つてゐる。悪質なのはマスコミである。安保法案に賛成か反対かの意見は特に国民の間になかつたにも関はらず、まづマスコミが騒ぎ、それに踊らされた一部の人たちが騒ぎ、シロアリ民主党が派手な反対劇を国会で演じた。
この騒ぎで、数年前の反原発国会デモを思ひ出した。あのデモは最初はそれほど知られた訳ではなかつた。マスコミがしつこく報道するから全国に知られ、或る北海道の労組役員が東京に来たついでにデモを見に行つたといふので、私も一回行つた。このように広く国民が参加できる運動は貴重である。
しかしそのとき思つたのは、原発に反対するだけでは駄目である。それでは地球温暖化を加速させてしまふ。省エネを進めるデモにしなくてはいけない。或いは運動を発展させるために消費税増税反対と交互にやるべきだ。案の定、デモは下火になつた。マスコミは国民のガス抜きをした。

勿論安保法案はどうでもよくはない。反対派が日米軍事同盟を強化するといふ理由で反対なら、私も同感である。しかし反対派は別の理由を述べる。拝米のくせにただでさへ低い国家意識をますます低くしようとするから、こんな偽善に陥る。安保法案は長期に見れば日本の独立に役立つ。私が安保法案に賛成する理由はここにある。(完)


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