七百五十九 鶴見萬燈の夕べ

平成二十七乙未
十月十九日(月) 光の祭典
昨夜は「鶴見萬燈の夕べ」を観に行つた。総持寺の三松関から大雄宝殿まで竹灯篭の光がきれいだつた。開かずの門(十五年ほど前から開くようになつた)の手前には、ひかりの実といふ紙製の光もあり、百間廊下には梵語でsaritといふ光の作品、三松閣では切り絵の展示もあり、盛り沢山だつた。
総持寺の主催かと思つてゐたがポスターを見ると主催が鶴見萬燈の夕べ実行委員会、共催が鶴見区役所とある。十七日と十八日の二日間の催しで、総持寺二祖峨山禅師六百五十回大遠忌に因んだものである。

十月十九日(月)その二 大遠忌
大遠忌は二週間続くので、そのうちの一日分をfacebookから転記すると、
本山二祖峨山韶碩禅師六百五十回大遠忌本法要
第三日(九日) 第三号
 五時振鈴
1、暁天放参
1、朝課 荒神眞讀のみ
 荒神讀込み
 課罷
1、五院普蔵院開基献粥諷経
1、二祖峨山禅師献粥諷経
1、総諷経
午時
十時二十分打出し
1、二祖峨山禅師献供諷経
1、総諷経
1、五院普蔵院開基献供諷経
晡時
一時三十分打出し
1、五院妙高庵開基献湯諷経 
     1、総諷経
1、二祖峨山禅師献湯諷経
夜間
六時三十分
1、提唱 木村清孝老師
1、夜坐

(その翌日も転載すると
第四日(十日) 第四号
 四時振鈴
1、暁天
1、朝課 荒神眞讀のみ
 荒神讀込み
 課罷
1、五院妙高庵開基献粥諷経
1、総諷経
1、二祖峨山禅師献粥諷経
 
午時
九時三十分打出し
1、五院妙高庵開基献供諷経
1、総諷経(尊宿諷経)
1、二祖峨山禅師献供諷経
1、総諷経
晡時
一時三十分打出し
1、五院洞川庵開基献湯諷経
1、総諷経
1、二祖峨山禅師献湯諷経
1、総諷経)


十月二十日(火) 多数の功労者
この日は午前九時半から「鶴見のまちの大遠忌」といふものもあつたが、参加しなかつた。予め申し込まないと入場券が貰へないし、多人数で混むし、西洋音楽は伝統から外れるから法要に絡ませることに反対である。
それに対して竹灯篭は一つ一つがろうそくと同じ方法で点燈されてゐるし、その製作と設営は大変な労力である。Facebookの公式記事を見ると八月十六日には
竹灯籠に関して(1)孟宗竹の材料調達 (2)竹灯籠の制作 (3)当日の「萬燈の夕べ」の運営 に関しまして皆様のご協力を賜りたく、ここにご依頼申し上げます。
(1) 孟宗竹の提供御願い
竹灯籠に使用する孟宗竹が、まとまった数量必要です。
特にご寺院様、境内の孟宗竹を伐採、枝を払った状態で9 月初旬~10月初旬にかけて大本山總持寺大駐車場の一角に搬入いただけると有難いです。
(2) 竹灯籠の制作
多摩美術大学学生スタッフが作成したデザインにしたがって竹を切り、穴を開けていきます。9 月下旬から10 月初旬にかけて、基本的に週一回程度、時間を決めて制作時間とし、大駐車場での作業を継続していきます。また、10月中旬(本法要期間)に竹灯籠の設置作業を行います。
(3) 当日の運営(ボランティアスタッフ)
10 月17 日(土曜日)、18 日(日曜日)午後4 時から午後9 時、「鶴見萬燈の夕べ」の当日運営(蝋燭の点灯、制作ワークショップ、場内誘導)を行いますので、その運営スタッフを募集いたします。
上記(1)(2)(3)につきましてご協力をいただけると幸甚に存じます。伏してお願い申し上げます。

九月十四日には
總持寺侍局裏の「大工小屋」で進められています。
鶴見の街のみなさん、学生さんがボランティアとして参加してくださり、作業を進めていますが、広い境内を照らしだす竹灯籠ですのでその本数も多くなっています。
作業に協力いただける方は、是非おしらせ下さい。宗侶の皆様の参加も歓迎します。きっと自坊へ還元できるノウハウもたくさんあります。

十月十三日には
総持寺保育園園児、保護者のみなさんが仏殿前で「ひかりの実」に顔を描いてくれました。(NHKひるブラ生中継でも紹介されました)
15日夕方に、鶴見区内の公立小学校児童、鶴見大学附属中高生徒にお願いしている1500個とあわせて向唐門前の桜の木に結び付けます。

あの膨大な光の陰には多数の方々の尽力があつた。

十月二十二日(木) 総持寺は輪番の復活を
総持寺は輪番住職を復活すべきだ。明治維新の後に、薩長政府は住職のゐない寺は廃寺の方針を出し、そのため総持寺は輪番を廃し独住を始めた。今はそのような規制はない。総持寺のホームページを見ると、独住の遠忌も計画してゐる。そんなものを行つてはいけない。独住は廃止し輪住に戻すべきだ。(完)


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