七百五十三 Windows10バージョンアップ記

平成二十七乙未
十月四日(日) 使ひ勝手の悪いWindows8.1
我が家はWindowsVistaのデスクトップのパソコンがある。ところが私の使用時間が長いため妻が使へない。云つてくれれば替はると申し出てあるのだが、もう一台購入することになつた。といふことで三万円台の安いノートPCを買つた。Windows8.1だがディスプレイはタッチパネルではない。使ひ勝手が悪い。pdfファイルを見ると画面全体を占拠して、タスクバーが無くなつてしまふ。画面左下をクリックしてゐるとWindowsマークが現れたり現れなかつたりする。現れないときはしつこく動かすと現れる。しかし時間が無駄だし指が疲れる。その後、左クリックし現れたWindows8メニュー画面で下矢印を選び、次ページで出現したデスクトップボタンを押すとタスクバーのある画面が現れる。すごい手間である。
そのうちWindowsマークで右クリックするとデスクトップ選択肢が現れることに気付いた。更にそのうちWindowsボタン+DといふWindows7の手法が使へることに気付いたのは、まだ数日前である。

十月五日(月) Windows8.1をバージョンアップした理由
何とか数か月使つてきた。ところが困つたことが起きた。古いPCからファイルをコピーしたいのだがネットワークに古いPCが表示されない。インターネットで調べると画面右下にカーソルを持ってくるとチャームが現れるとある。ところが現れたり現れなかつたりする。この場合もしつこく動かしたりクリックすると現れるが、時間が無駄である。その後、検索の入力欄に古いPC名を入れるのだが、入れても出てこない。といふことでWindows10に上げることにした。

十月七日(水) 音が出なくなつた
Windows10に上げたところ、音が出なくなつた。ドライバーの入れ替へ、設定の変更など考へられることすべてを試したが駄目だつた。インターネットで調べると、いろいろ対策が書いてあるが、既に試した内容ばかりである。上げてから一か月以内ならもとに戻せるさうだ。戻さうと決意した直後に念のため、もう一度調べると、24ビット192000Hzを16ビットに変へたら音が出るようになつたといふ投稿があり、マイクロソフトの人が調べてみますなどと間抜けな回答をしてゐる。しかしこの設定に行きつかない。あちこち入るうちに偶然この設定を見つけた。変へると音が出るようになつた。

十月二十日(火) 操作法が変はつてはいけない
Windows8は操作法が従来とまつたく異なる。欠陥OSである。マイクロソフトは慌ててWindows8.1を出したが、不完全なメニュー画面が付いただけだつた。今回Windows10を使つてみて感じたことは、やはり操作法がずいぶん異なる。メニュー画面は右クリックしないと出てこない。Windows7までは左だつた。判りやすい例を挙げれば、車のアクセルとブレーキを今回から左右反対にしたようなものだ。車は運転方法がずつと同じである。OSもUNIXの場合は最初の操作方法が今でも続く。これがOSである。
マイクロソフトはWindows95からOSではなくなつた。パソコン簡易使用アプリケーションである。専門的に云へば従来はDOSがOSでWindowsは簡易アプリケーションだつた。Windows95から簡易アプリケーションがOSを吸収してしまつた。それだけならまだしも、WindowsME、WindowsVista、Windows8と欠陥品が続出した。欠陥品といへばWindows7だつて欠陥品である。Windows Updateで「その他の製品」にしようとしてもできなくなることがある。防止法は購入しLANを接続したらすぐ「その他の製品」にしてしまふことで、もたもたしてゐるとできなくなる。
OSとは車の運転法と同じでいつまでも同じでなくてはいけない。新しい機能が追加されるのはよい。WindowsがOSではない以上、メーカーはLinuxを搭載したPCを出荷すべきだ。アプリケーション会社はLinuxで動くソフトを販売すべきだ。(完)


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