八百七十六 更新プログラムに見るマイクロソフトのOSメーカー失格
平成二十八年丙申
九月十一日(日)
更新プログラム
Windows Updateで更新プログラムの更新の確認が長時間掛かることがある。これは処理が長引いてゐるのではない。何もやらず時間が経過する。時間だけならまだよい。CPUを50%(2コアの場合)または25%(4コアの場合)消費し、それでゐてなにもやらないから悪質だ。
長時間掛けて更新の確認が終り、次にダウンロードが始まる。このときは何%終了したかグラフに表示される。常識で考へれば5%、10%と少しづつ上がるはずだが、同じ値のままいつまでも上がらないことが多い。このときタスクマネージャを起動し通信速度を見ると愕然とする。ほとんど通信してゐない。1分から3分くらいの間に1回0.5秒くらい通信し停止する。これはマイクロソフトのサーバが悪い。国内中からアクセスがあるから順番に少しづつ送信する。だからグラフの数値がたまにしか増えない。
私はパソコンにOSを入れ直す仕事もしてゐる。プロジェクトから戻ってきたパソコンはデータが残ってゐるといけないので、物理フォーマットを掛けて、OSを入れ直して、Windows Updateで更新プログラムをインストールする。今までの更新プログラムを全部入れるから200ファイルくらいになる。2ヶ月くらい前までは更新の確認に数時間掛かった。ところがここ1か月ほど丸二日掛かるようになった。
こんなでたらめなサポートがあるか。世界最悪と云ってもよい。
九月十二日(月)
CPU使用率
CPU使用率が高いまま長時間が経過する弊害を説明しませう。まづパソコンの速度が遅くなる。二番目にノートパソコンの機種の中には、CPU使用率に応じて電力消費量が大きく変化するものがある。バッテリーが悪いやうだと返却されたノートパソコンがあった。充電を完了させてから電源コードを抜き、放置すると二時間は持つ。バッテリーに異常はない。しかしCPU使用率を25%に保って放置すると20分しか持たない。この場合は処理を実行するから25%でもよい。windows updateでは何もやらないでCPU使用率だけ高い。そして20分で切れるから、バッテリーが壊れたと思ふのが普通だ。
同じ型番のパソコンがもう一台戻ってきた。熱暴走するといふ。こちらは25%を続けると確かに熱暴走した。隣のパソコンの排熱を吸い込む位置にあったので、別の位置でCPU使用率50%を4時間続けたが、大丈夫だった。これもWindows UpdateがCPU使用率を消費するからかういふことになる。
九月十四日(水)
通常の使用でも長時間掛かる
OSを入れ直すなんて、普通の人はやらない。しかし普通の使ひ方でも更新に時間が掛かる。私が会社で使ふパソコンを二週間ほど使はなかった。戻ってきたパソコンで調子の悪いものはテストをする。CPU使用率25%はバッチファイルを用ゐる。バッチファイルは同じ操作を毎回行ふとき、コマンドを書いておくファイルだ。バッチファイルの中で無限ループにしておけば、パソコンは止めるまで動き続ける。
しかしそれでは駄目な場合がある。実際にキーボードを押さないと発生しないエラーがある。その場合はパソコンを実際に使用し、テストが終はったらOSを再度入れ直す。そのため私のパソコンを2週間使はなかった。更新プログラムが六つほど貯まった。Windows Updateに三日掛かった。夜間は休止状態にして、翌朝続きを実行したが、六つでこの長さは異常だ。
まだある。我が家のパソコンは一週間掛かった。OSはWindows Vistaだが、一日に使ふのはせいぜい二時間だ。終了するとき私は休止状態にするが、妻はシャットダウンを選ぶことがある。シャットダウンだと次に起動したとき最初からやり直すかも知れない。OSの作り方が良ければ続きを実行するが。そのため更新プログラムは五個くらいなのに一週間掛かった。つまり一週間CPU使用率が50%だった。我が家のパソコンは2コアだからWindows Updateの間、50%だった。
九月十八日(日)
更新の確認で困ること二つ
以上のほかに困ることが二つある。一つ目は今現在どこまで確認が終ったか判らない。99%終ったのか1%しか終ってゐないのかが判らない。
二番目に一旦パソコンをシャットダウンしたい場合に「更新をインストールさせてからシャットダウン」の印がスタートボタン->シャットダウンの横に表示されることがある。これを選択したときに、確認を終へた例えば140個すべてをインストールさせてからシャットダウンする場合と、1個か数個だけインストールさせただけで終了する場合がある。
最近は更にひどい場合がある。更新の確認がいつまで経っても終らないが、スタートボタン->シャットダウンの横に印が表示されたから、試しに押してみた。すると「1個目をインストール中」の表示からあっといふ間に例へば「137個目をインストール中」の表示になりシャットダウンを終へた。次に電源を入れたときに幾つインストールされたか調べると一つもインストールされてゐなかった。
九月二十一日(水)
もう一つの欠陥
更新プログラムのほかにもう一つ不便なことがある。全角入力になっていても半角で入ってしまふことがよくある。一連の文字を入れると半角で入ってしまふ。次に入れた単語は全角になる。これはキーボードから来た信号の全角への変換を「サービス」で行ふからだ。だいたいサービスといふ言葉自体マイクロソフトが勝手に創作したもので、コンピュータ学とはかけ離れてゐる。コンピュータ学で云ふデーモンがWindowsのサービスに当たる。
いづれにせよキーボードから来た信号の全角への変換は入力機構で行はなくてはいけないのに、デーモンもどき(自称、サービス)にやらせるから、取りこぼしが出る。マイクロソフトの日本法人の怠慢と云ってもよい。きちんとマイクロソフト本社(アメリカ)に主張しないからだ。
windowsがOSとは云へないことはこれまでの(マイクロソフト批判)で述べてきた。(完)
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