六百二十二、山口氏再度の嘘(山口二郎氏批判、その二十四)

平成二十六甲午
十月二十七日(月)
山口二郎氏が昨日のコラムで再度の嘘をついた。
国民が増税を受け入れる代わりに、社会保障を拡充し、負担と受益の関連を明確にするという 狙いがあったはずである。

国民は増税を受け入れてはゐない。その証拠に直後の選挙でシロアリ民主党は大敗であつた。 しかもあのとき増税を可決した後で国民の審判を受けると大見得を切つた。そしてシロアリ民主党 は大敗した。つまり国民は増税を受け入れてなんかゐない。ここは
国民に増税を選挙を経ることなく導入し、社会保障のこれまでの怠慢分を押し付け、どさくさにまぎれて 直間比率を変更するという狙いがあったはずである。
と書かなくてはいけない。

十月二十八日(火) 安倍政権の支持率を解析
山口氏はシロアリ民主党、中でも菅を過度に支持してきたから次のことは無関係である。しかし 多くの国民は関係するので説明が必要である。
安倍政権が国民の高い支持を受けてきたのは、表面だけとはいへ景気が良くなつたし、増税は シロアリ民主党がやつたもので増税するかどうか安倍は一応悩んだ。これらが効果を上げた。 決して国民が増税を受け入れた訳ではない。
余談だが先日ミャンマー祭りで安倍昭恵さんが出演し、私も「安倍首相は菅野田亜流を脱して 本当の保守に帰れ」を特集した。そのことに期待し亜倍から安倍に戻した。

十月二十九日(水) 何を今さら
消費税率を上げるにせよ上げないにせよ、税制の決定を財務官僚の 手から奪わなければならない。

野田が首相だつた時代に財務官僚がマスコミなどあちこちに出張して増税を洗脳して廻つたのは 記憶に新しい。あのとき山口氏は菅、野田の増税路線を批判しなかつた。何を今さら言つてゐるのか。
国民がどれだけ払い、その対価として何を受け取るかを決める ことこそ、民主主義である。

これも間違つてゐる。山口氏が過度に応援するシロアリ民主党は拝米新自由主義者と大企業のそれも ユニオンショップで加盟した云はば第二労務部の組織内候補である。後者について言へばプラザ合意 以前は組織の多くが現業職だからそれでもよかつたが、今は将来部長くらいに取締役くらいにと出世 競争の連中ばかりである。また議員になると公設秘書は三人付くし歳費のほかに色々な経費があるし すつかり貴族気分である。つまり国民の年収を「上の上」から「下の下」まで九段階に分けたとすると、 シロアリ民主党は「上の下」と「中の上」を基盤とし、シロアリ民主党を含むすべての議員は「上の上」と 「上の中」である。またマスコミが過度に特定議員を持ち上げる。かつてはシロアリ民主党内の新自由 主義者(野田派と前原派)ばかりを持ち上げた。つまり今の日本はニセ民主主義状態である。
これを改革するには労組のユニオンショップと給料天引きを禁止することと、議員の歳費を国民の平均 年収にすべきだ。政治学者はこの程度のことは主張すべきなのに山口氏は気付かない。そもそも西洋 の猿真似をすれば西洋より劣化する。西洋は個人主義とよく言はれるが日本人の見えないところに絆 や社会規範がある。そのことさへ気が付かないのが山口氏である。

十月三十一日(金) 国民生活を破壊するのは誰か
財務官僚の言いなりになって、形式的な健全財政にこだわるあまり、国民 生活を破壊することは避けなければならない。

形式的な健全財政にこだわつたのが菅と野田である。国民生活を破壊しないためには余裕のある層に 負担してもらふしかない。余裕のない層に負担させればその分は節約するしかないから経済を悪化させる。 そればかりではない。今の経済は江戸時代末期の金と銀の交換比率の差で儲ける悪徳海外商人どもと 似てゐる。本来の地元産業がこつこつ働くのに対して、海外との賃金差、正規と非正規の賃金さで儲ける 悪徳産業は東京に本社がある。常識で考へれば、地元産業を圧迫する消費税ではなく高額の利益を上げる 東京本社組から所得税で徴収するのが、国の将来を考へればしなければならないことだ。
ところがシロアリ民主党はシロアリどもに魂を売つてしまつた。シロアリ圧力団体に負けてしまつた。その お先棒を担いだのが山口氏である。(完)


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