五百九十七、自然な多文化には賛成、偏向新聞の押し付け多文化は反対(マスコミの横暴を許すな21)

平成二十六甲午
七月三十一日(木) シンガポール
本日のニセ(自称東京)新聞の夕方配布物(自称夕刊)は悪質である。 多文化の国 シンガポールといふ題が付く。書いたのはよほど軽薄な男なのだらう。シンガ ポールはマレー半島の一部である。マレー半島がイギリスの植民地になり多数のタミル人が連れて 来られた。華僑も多数来た。イギリスの植民地下でマラヤ連邦が出来たときにシンガポールはイギ リスの思惑で別扱ひされた。戦時中は日本が占領し戦後はイギリスが再び植民地にした。しかしインド の独立運動などもありマラヤ連邦はシンガポールとともに独立しマレーシア連邦を結成した。マレー 半島はマレー人がもともと住んでゐたのだがマレー人優遇に反発したシンガポールが脱退した。
そういふ歴史を無視してシンガポールにはチャイナタウンがある、ヒンズー教寺院がある、イスラム教 寺院があると軽薄な文章を書く。書くほうも書くほうだがそれをニセ新聞に載せる上層部の感覚には あきれる。といふか『昔はよかつた』は幻想でニセ新聞の本質は 判つてゐたから、またかといふ感覚である。

私は多文化に反対ではない。例へば二十五年くらい前だらうか。上野公園の最南端、つまり京成 上野駅の出口の少し先にイラン人が休日になると集まりイラン料理の出店まで出るようになつた。 私はよいことだと感じた。しかし東京都は公園管理者としてそれを禁止したためイラン人は集まらなく なつた。この場合の多文化は大賛成である。
拝米新自由主義反日反社会新聞(自称朝日新聞)やニセ(自称東京)新聞はそれとは異なる。日本 を破壊しアメリカ化する下心で多文化を叫ぶ。元反日新聞主筆船橋洋一の英語公用語論はその 典型である。

八月三日(日) グローバル
二十九日の夕方印刷物(自称夕刊)の一ページ目左下の「紙つぶて」といふ欄には、社外の人が書いた ことになつてゐるが、「グローバル社会と留学」といふことでニセ新聞東京本社の意向に沿つた文章で ある。企業のグローバル人材育成の要望に応えるため、海外留学を必須 にする大学が増えているとの報道がありました。

ここからして駄文である。いかにもグローバルで書いてくれとニセ新聞に頼まれた書き方である。まづ グローバルなる珍妙な単語はアメリカが貿易赤字の解消と軍事力の影響拡大を狙つてデッチ上げた ものであり、グローバルを使ふ人間にろくなのがゐない。次に、海外留学を必須にする大学は増へて はゐない。一橋大が最近勝手に発表しただけだ。

この日の夕方印刷物(自称夕刊)は極めて出来が悪い。一つ上の欄には「米、中国の宗教弾圧非難」 といふ文章が載る。ここでは中国や北朝鮮、ミャンマーなどで続いている 宗教的な弾圧を非難した。とあるが、中国は普通の宗教活動は自由だし、ミャンマーは近年 の改善が著しい。それなのに北朝鮮と並べることは非常識だし、そもそも「中国や北朝鮮、ミャンマー」 ではなく、更にサウジアラビア、イランなど合計九ケ国である。「中国や北朝鮮、ミャンマー」と並べる ところに偏向が露見する。更に重大な欠陥がある。アメリカの言つたことは正しいと読者を洗脳する意図 で書いた。
この日はもう一つ悪質な文章がある。幻想幻聴 飛ぶ意識といふ 大見出し、危険ドラッグ 乱用者苦悩といふ中見出しである。 危険ドラッグは極めて悪質である。飲むほうが悪い。それなのに「苦悩」とは何だ。加害者を被害者扱ひ した。かつて大音量の海の家を正当化する偏向文章を書いたのと同罪である。特定の日に出来が悪い のはその日の責任者が悪いからだ。悪徳マスコミを根絶するため全国民は悪質責任者をどんどん指摘 しよう。

八月四日(月) 偏向した二つの文章
ニセ(自称東京)新聞の八月二日朝は二つの偏向文章が載つた。一ページ目の左下は小さく「第1次 大戦から100年」「領土拡張の愚/現代にも禍根」といふ見出しが付けらてゐる。
「百年がたつからといって、彼ら仏人兵士を裏切ってはならないのです」。元軍人のイブ・ジャドさん (七八)は怒りを込める。

この文章はフランス北部の第一次世界大戦激戦の地の無名戦士の墓に、独軍兵士の名も刻む計画 に反発したものだ。本来は和解の難しさを述べたはずだが、読者はフランスが正しくてドイツが侵略した。 そういふ印象を持つ。第一次世界大戦は帝国主義どうしの争ひであり、どちらが正しいといふものでは ない。その下心は3ページ目で明らかになる。
3ページ目には「平和奪う 民族主義」「第一次大戦100年 教訓探る」といふ見出しが付き、オーストリア・ ハンガリー帝国の皇太子暗殺が第一次世界大戦になつたことを書き
英オックスフォード大のマクミラン教授(歴史学)は、同盟の危うさと民族主義に潜む危険性をそこに見る。


この時代の戦争は植民地獲得と国境で争点のある場合の武力解決、敵国内の少数民族の独立を煽る などが渾然としたもので、民族主義が原因ではない。勿論西洋で発達した民族なる概念の危険はある。 危険はあるがそのことだけを主張するとアジアでは単なる西洋崇拝になつてしまふ。ここにトリックがある。
その西洋崇拝のお先棒を担ぐのが拝米新自由主義反日反社会(自称朝日)新聞とニセ(自称東京) 新聞である。今回もフランスの元兵士と英オックスフォード大を引用することで、フランスとイギリスは正しい といふ帝国主義の片側を正当化する洗脳工作を行つた。

八月六日(水) 明らかな間違ひ
この文章は最後のほうで
英国がオスマン帝国との戦いにアラブ人とユダヤ人双方の協力を得ようとした二枚舌外交が、現在の パレスチナ問題の種をまいた。
ロシアのウクライナ介入も、百年前に失った領土への野心が源流にある。


この文章は悪質である。前半はその通りでそれはイギリスが悪い。それなのに「平和奪う 民族主義」と いふ大見出しとともに載せることでイギリスを批判するのではなく別の意図、特に拝米猿真似のひどい 日本では単に社会破壊に使はれる。
後半は悪質である。前半に正論を書いたから後半もそうだらうと読者を騙す意図が露骨である。ウクライナ 問題は選挙で選ばれた大統領を軍部が追放し親西欧派の大統領を据ゑたことが原因である。百年前に 失つた領土への野心は関係ない。

この文章(自称記事)は最後に
マクミラン氏は大戦の教訓をこう言う。
「愛国心を鼓舞する政治はやがて、国の進退が窮まるジレンマに陥る。平和はいとも簡単に戦争へと 変わり得る。それを避けるには、自国の行動が相手にどう見えているか、互いに理解し合うことが大切だ」


私はこの主張に100%賛成である。100%賛成ではあればあるほど、これは当り前 の話だ。マクミラン氏は1+1=2だと言つてゐる。その程度の内容である。当り前だが無視する政治屋が 特にシロアリ民主党のシロアリ部分(野田、前原派)とその亜流(亜倍)に目立つ。それはマスコミの責任で ある。マクミラン氏を引用して拝西洋に導くのではなく、リベラルとは手を切り、国民の意識と合つた主張を して国民の共感を得るべきだ。(完)


八月十日(日) 拝米反日反社会
ニセ(自称東京)新聞に、反日(自称朝日)新聞ではないかと見紛ふ悪質な文章が載つたので、一旦終了 させたものの再開することにした。八月八日の印刷物である。戦争加害責任 といふ白抜きの見出しが付いてゐる。この文章が悪質なのは、原爆といふ人類史上最悪の 戦争犯罪を普通の戦争と同一扱ひした。その後74年間に亘つて如何なる国も原爆を用いてゐないことから も原爆の恐ろしさが判る。それなのにニセ新聞は原爆を同一扱ひした。勿論戦争の結果原爆が使はれたの だから原爆が使はれた怨みは言はないことにしよう。これが日本の立場である。世界は原爆を二度と使つて はゐないが唯一使はうとした人がゐる。マッカーサである。その事実を踏まへ今後アメリカに使はせない主張 も必要である。ニセ新聞はさういふ配慮がまつたくない。次にTさんといふ人の
なぜ戦争が起きたか、戦争で何が行われたか。(中略)世界の人々が日本をどう思っているのか。そうした 見たくないものも見てこその不戦の誓いでなければならない


を載せるが、なぜ戦争が起きたかと言へば世界中が植民地だつたからだ。だからといつて日本が西洋列強の 真似をしてよいことには絶対にならない。日本が信義を失つたのは第一次世界大戦で火事場泥棒みたいなこと をしてからだ。なぜ戦争が起きたかを言ふにはここまで言はなければならないのに、この悪質文章では連合国は 正しくて日本は間違つたと言ひたいのだらう。その証拠に文章の後半で日本は被害 者よりも前に加害者やったんやねといふ高校生の言葉を載せる。この言葉は正しくない。日本は被害 者よりも前に加害者で、それよりも前は被害者になりさうだつたし不平等条約を押し付けられたり金と銀の交換 比率を利用されて大量の金が国外に流出したことは被害者だつた。かう言はなくてはいけない。
この文章は最後のほうでまた悪質なことを言ひ始める。
加害の問題を抜きに して平和について語れないし、中国、韓国とも本当の意味の和解はできない。

日本とアメリカが友好的なのはアメリカが原爆の謝罪をいつまで言はないからだ。といふかアメリカは最初から 言つてゐない。日韓、日中は和解したのになぜいつまでも過去の問題を蒸し返すのか。そこには日本を悪者にして 日本の西洋化を進めようとする悪質な連中がゐるからだ。南京事件がなかつただとか、先の戦争は侵略戦争では なかつたといふ主張はアジアの親善に反するから絶対に反対である。しかし日本を悪者にして西洋化しようとする 連中もアジアの親善に有害だから絶対に反対である。(完)


マスコミの横暴を許すな20マスコミの横暴を許すな22

メニューへ戻る 前へ 次へ