五百七十九、マイクロソフトの殿様商売を許すな

平成二十六甲午
六月十八日(水) Windows Update
ソフトウェアに脆弱性や操作上の不具合があるとメーカは修正プログラムを作る。Windows の修正プログラムを自動で取り込む機能がWindows Updateである。
Windows Updateの中で他の製品も取り込むといふクリックがある。これをクリックするとインターネットのブラウザを開いて取り込むかどうかの画面が出る。ところがここでときどき失敗する。設定が終りましたといふ画面が出るのに設定されてゐない。
Windows Updateで再度クリックするとブラウザが起動され、先ほどの設定が終りました といふ画面が表示されるだけだ。しかし設定はされてゐない。マイクロソフトに電話を掛けると 音声に従つてボタンを押すうちに、インターネットで調べてくださいといふ録音で終る仕組み になつてゐる。インターネットで調べると、ユーザが問題解決のため書き込むページに 至る。

六月二十一日(土) レジストリ
そのページを見ると、インターネットエクスプローラ自身の修正プログラムの取り込み 具合によつてうまく行つたり行かなかつたりするらしい。書き込みのほとんどはユーザを 装ふマイクロソフトの社員だらう。マイクロソフトの公式回答としないためだらう。それより 私の知りたいのはレジストリの設定をどう変更すればよいかだ。
かつてパソコンの設定はautoexec.bat、config.ini、win.ini、system.iniの中を 変更すればよかつた。ところがWindows95からレジストリといふ奇妙なものが現れた。 どこを直せば良いか見ても判らない。中が階層構造になつてはゐるがやたらと重複した 階層構造だから関係者以外は判らない。ブラックボックス化である。不都合が起きたとき マイクロソフトに問ひ合わせると、レジストリエディタを開き、どこの下のどこの下の・・・ どこの下の何とかといふ変数の値を何に変へてください。それで再起動すると確かに Windowsの動作が変はつてゐる。これでは関係者以外判らない。Windows95より前 まではautoexec.bat、config.ini、win.ini、system.iniの中の意味は広く公開されて ゐた。Windowsばかりではない。UnixもLinuxもその他のOSも設定ファイルの中身は 公開するのが当たり前だし、大学の情報処理の授業ではUnixの設定ファイルについて 教へる。Windows95以降の設定について大学で教へることはないはずだ。それは Windowsのバージョンが異なれば設定方法が異なるから教へても無駄だしそもそも 公開してゐないからだ。

六月二十二日(日) 設定は常時できなくてはいけない
設定はコントロールパネルの中で常時できなくてはいけない。ところが更新プログラム はさうなつてゐない。Windows以外の製品を選ぶとマイクロソフトのWebページに 飛ぶ。ところが飛んだ先に欠陥があるからうまく動かない。マイクロソフトの欠陥のくせに 電話口には出ない。怪しげなユーザ掲示板まがいの表示で誤魔化す。
独占企業のマイクロソフトでなければできない悪質な対応である。

六月二十五日(水) WindowsはOSではない
WindowsはOSではない。OSとはパソコンの電源を入れると起動するもので、ログインやパスワードを 入力する画面もOSの一部である。OSが起動した後にワープロや表計算ソフトやブラウザといつた アプリケーションソフトが起動する。ところがWindowsはアプリケーションの機能も含んでゐる。それで ゐてOSの設定はブラックボックス化してゐる。つまりWindowsはOSではない。或いは欠陥OSである。
パソコンはLinuxを用いるべきだ。Linuxはソースが公開されてゐるし、OSの設定方法も公開されて ゐる。

六月二十八日(土) 設定に失敗したとき
Windows以外の製品も更新できるようにする設定に失敗した場合は、CDを使つてもう一度Windows から入れ直すのがよい。入れ直した場合でも設定に成功するとは限らない。私は勤務先で戻つてきた パソコンにデータが残つてゐると大変だからWindowsを入れ直す作業も行なつてゐるから、毎週の ように作業が入る。その経験からすると三回に一回くらいしか成功しない。まづWindowsだけで最新まで 更新を完全にやつ後に設定をしても駄目である。
逆にWindowsの更新をせず設定だけ変へてみたらうまく行つた。まだ一回だけなので毎回成功するのか これから検証しなくてはいけない。それにしてもこれほどの欠陥を放置してしかも電話を受け付けない マイクロソフトの傲慢な態度には驚く。

六月二十九日(日) IEの不適切な初期画面
IEを起動するとMSN(マイクロソフトネットワーク)の画面が表示される。MSNとはいふもののその内容は 白人国崇拝のKKK(自称産経)である。産経新聞を購読すると思想が偏つてゐるのではと勘違ひされる。 私の勤務する会社の採用試験で面接を担当したときの話である。或る取締役が応募者に購読新聞を尋ね た。産経新聞といふ答が返つてくると購読する理由を更に質問した。当時の産経新聞は伝統派の傾向が 強く、今ほど拝米ではなかつた。我が家でさへ購読したくらいである。尤も我が家で購読する理由は夕刊 がないので他紙より安いためだが。その後産経は拝米反中を強めてKKK(サンケー)新聞になつてしまひ、 我が家では購読を中止した。そのKKKをインターネットエクスプローラが初期画面で表示するとなると これは重大である。マイクロソフトはアメリカCIAの工作に加担してゐる。(完)



(マイクロソフト批判その三)(マイクロソフト批判その五)

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