五百五十一、西の細道(その四、山口県はなぜ菅といふ悪質な政治屋とその亜流の安倍を生んだか)


平成二十六甲午
三月二十六日(水)「山口県の汚点」
電車の車内の吊り広告に『あなたの税金が大企業の「ベア」に化けた』と大きく載つた。週刊現代の広告である。多くの国民は賛意の目でこの広告を眺めたことだらう。
菅といふ悪質な政治屋がニセ労組シロアリ連合の圧力で消費税増税を決めた。そして民主党は分裂しシロアリ民主党となつた。ところが亜流の安倍がまた同じことを始めた。大企業だけ給料を上げて誤魔化さうといふ次第である。安倍はいつからシロアリ民主党員になつたのか。

三月二十九日(土)「本州最西の地と工業地帯」
山口県には本州最西の地といふ地理条件のほかに、瀬戸内沿岸の工業地帯といふもう一つの顔がある。山口線や美弥線や山陰線の沿線地域と工業地帯。この不均衡が菅や安倍といふ悪質な政治屋を生んだ。
これは現代だけの話ではない。明治維新の後に東京に進出した伊藤博文、山縣有朋、井上馨と、志半ばで亡くなつた吉田松陰、久坂玄瑞、高杉晋作、前原一誠、木戸孝允。私は今回の旅行で松陰神社の本殿ではお賽銭を入れたが末社の松門神社は合掌するに留めた。当然である。伊藤、山縣、井上の祭られた神社を参拝する訳がない。

三月三十日(日)「長州ファイブ」
山口県を駄目にしたもう一つの理由に長州ファイブといふ奇妙な言葉がある。海外に行くことが偉いのではない。それだつたら渡り鳥はとてつもなく偉いことになる。インフルエンザウィルスも偉いことになる。
海外に行くことではなく海外で何を学んだかが重要である。しかし政治や経済で言へば海外から学ぶことは何もない。正確に言えば海外から学ぶことは幾らでもある。しかし日本は(1)欧米からしか取り入れずアジア諸国を無視する。(2)権力を持つ側の都合のよい部分だけを取り入れる。(3)取り入れたことの国内への影響を検証せず取り入れる。以上三つの理由により日本は政治と経済で海外から学んではいけない。
その悪例の代表が消費税増税である。欧米で消費税が7%や10%だから日本でも上げようといふ安易な発想だが、もし上げるのなら企業別労組は解体させるべきだ。終身雇用も廃止すべきだ。政治屋の醜い世襲は禁止すべきだ。これらも真似をした上で消費税も真似をするのなら判る。ところがシロアリどもの都合のよい部分だけをまねするから大変なことになる。といふか日本では非正規雇用の拡大で既に大変なことになつてゐる。

三月三十日(日)その二「山口第四区」
安倍の選挙区は山口第四区で下関市と長門市から成る。ここにも山口県の二面性が見られる。長門市の主要産業は漁業、農業、畜産業、食品製造(蒲鉾)業、観光業である。下関市は製造業、金融業、海運業、水産業が盛んである。しかし下関市の人口は減少し昭和五十五年に32万5000人だつたものが平成二十二年には28万1000人にまで減つた。
農魚村の選挙の傾向は、長期の低落は気に留めず目先の安定に投票するといふものだが、菅や安倍の政治姿勢そのものである。

三月三十一日(月)「三人の駄目な政治屋の共通点」
菅、野田、安倍と駄目な政治屋が三代続いた。三人ともまともな職業に就いたことがない。そんな連中が政治屋になれば国民のことは考へない。平泉の中尊寺には藤原三代の遺体が安置されてゐる。この世に罪悪を積み残したニセ政治屋三代の遺体も将来山口県内に安置してほしいものである。
  罪悪を、積み残してや、光堂

三月三十一日(月)その二「松下村塾はなぜ多数の志士を生んだか」
最後に松下村塾から逸材が輩出した理由を考へると、学びたい人が集まつた。このことに尽きる。今の教育は人間選別機能でありその選別に喜んで従ふ人が集まるから役に立たない。
そのことで言へば政治も同じである。本来は社会のために働かなくてはいけないのに上に上がることばかりを考へる。その典型が菅、野田でありその亜流の安倍である。(完)


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