四百九十一、新聞失格東京パンフレット批判9(嘘の記事を捏造してはいけない)


平成25年
十月十四日(月)「24条を語ろう」
新聞失格東京パンフレット(自称東京新聞)の一面先頭に「24条を語ろう」といふ白抜きの見出しが載つた。しかも黄緑色、水色、黄色の背景枠に現憲法、自民党草案を載せた。
一面の他の記事は写真と記号などを除いて黒だから、よほどこの記事を目立たせたいのだらう。東京パンフレットはこれまで消費税に賛成してきたくせに憲法改正には反対する。つまりリベラル、既得権現状維持、新自由主義勢力である。
本文より前のやや大きい活字の先頭に
結婚や家庭のあり方を定めた憲法二四条を議論し憲法の大切さを再確認する動きが広がりつつある。


先頭からまつたくの捏造である。今回一夜限りかもしれない(?)24条の会といふ有識者と市民が語り合ふ会合が開かれる。広がりつつあるのではなく「一夜限りかもしれない」といふ会合名にも現れてゐる。パンフレット(自称新聞)の一面先頭に載せたから広がるだらうといふニセ新聞社の思ひ上がりである。

十月十四日(月)その二「二十二歳の米国人女性」
本文自身の先頭は次のように始まる。
二四条は米国人女性ベアテ・シロタ・ゴートンさんが草案を書いた。子どものころ日本で約十年間暮らしたゴードンさんは一九四五年、二十二歳で連合国軍総司令部(GHQ)スタッフとして再来日。親が娘の嫁ぎ先を決めるなど旧来の日本の習慣を知っており、女性の地位を向上させたいと起草した。


この一見何でもない文章に悪質な洗脳目的が幾つも隠されてゐる。まづ二十二歳の米国人女性が草案を書いたといふ部分である。だから憲法は改正しようといふのなら洗脳にならないがこの記事は見出しと言ひやや大きい活字の前文と言ひ憲法守旧の流れである。だからこの文章を読んだだけでほとんどの読者は、日本人は二十二歳の米国人女性より知識が劣つてゐると思ひ込んでしまふ。
次に親が娘の嫁ぎ先を決めるといふ部分である。この記者といふか新聞失格だからパンフレット作成者は娘だけの嫁ぎ先を決めると思つたようだが息子の嫁ぎ先も決める。しかも子どもの幸福を願はない親はほとんどゐない。娘や息子が嫌だといへば無理には勧めない。中には商売の取引先と親戚にならうといふ気持ちの親がゐるとしても娘や息子の好まない結婚を押し付けることはしないはずだ。
中には強引な親が僅かにゐたかも知れない。さういふ例外をことさら大げさに書いてはいけない。普通は親の強引さが出ないように親戚一同、近所付き合ひ、業界仲間、講中などがある。戦後の特にプラザ合意以降の異常なアメリカ文化流入で社会が崩壊し、独身者、離婚者が増へたことを思へば戦前の制度にも戦後の制度にも一長一短があり、どちらが優れるとはいへない。
昔はどの親も家格が同じになるよう気を使つた。今のように化石燃料大量消費社会なら贅沢もできる。しかし永続可能社会では親と同居し炊飯の薪集めなど今と生活が異なる。家格の違ふ者どうしが結婚して後で離婚騒ぎになるよりは最初から合はせておいたほうがよい。
まだある。連合国軍総司令部(GHQ)スタッフとして再来日と書くことにより殺人を職業とし人類史上始めて原爆を使つたGHQを美化した。更にまだある。女性の地位を向上させたいとあり勿論女性の地位の向上は必要だが、この場合は占領軍といふ上からの視線でアメリカのやり方を押し付けただけである。おせつかいな女なのである。

十月十四日(月)その三「自民党憲法草案」
自民党の憲法改正草案は、国会に提出された訳ではなく今後もこのまま提出されることは絶対にない。もちろん朝日、プチ朝日、新聞失格東京パンフレットが偏向記事ばかり書くと偽善への反動で国民がこのまま可決を願ふようになるかも知れない。自民党草案では今の二四条を第二項とし、新たに次を追加する。
第二四条 家族は、社会の自然かつ基礎的な単位として、尊重される。家族は、互いに助け合わなければならない。


私はこの草案に反対である。場合によつては家族で助け合ふことが不都合な場合もある。犯罪者だとか性格がよくないだとかである。例外があるのに明文化すると問題になる。
ところが東京パンフレットは個人より家族を尊重する押し付けにつながると見当違ひの理由を挙げる。

十月十五日(火)「かつての憲法改正反対運動は第九条だ」
かつて社会党が第二党だつた時代は、憲法改正は第九条に反対であり、その他の条文はもし改正すると第九条も改正されやすくなるといふ消極的な理由で一応反対であつた。そして第九条改正反対と同時に日米安保条約の破棄も主張したから、整合性のとれる主張であつた。
翻つて今はだうか。日本から出撃した米軍が外国で殺害を行ふ。それなのに日本で平和、平和と叫ぶ。「左翼崩れ」或いは「サヨク」の誕生である。無論今まで米軍が日本に駐留した期間は六十八年に及ぶ。だから日米安保条約の破棄はすぐには無理である。アジアの軍事力の平衡も崩す。いずれ安保条約は日米合意の上で解消するとしてそれまでは同盟が軍事力のみに留まるべきだ。
自衛隊は今は憲法違反である。社会党末期の言ひ方だと違憲だが法的に存在する状態である。だから自衛隊を廃止するか第九条を改正するかどちらしかない。私は第九条の戦争放棄は残し、自衛隊のみ合憲にするのがよいと思ふ。軍隊ではなく自衛隊である。

十月十六日(水)「明日の自由を守る若手弁護士の会、九六条の会」
江戸時代に自由を叫ぶなら偉い。戦前の特に東條英機が首相になつたときに叫んでも偉い。しかし今は自由があふれてゐるではないか。この会合を企画したのは「明日の自由を守る若手弁護士の会」ださうだが、私は労働弁護団なら支持する。或いは「小沢一郎議員を支援する会」会長の伊東弁護士のように検察庁、マスコミ、既得権勢力に反対する弁護士も支持する。しかしリベラルを自称する弁護士は感覚が国民とずれてゐる。死刑廃止がその一つである。被害者やその家族より死刑囚の人権を重視する感覚には驚く。西洋の猿真似をするから感覚がずれる。しかも五五年体制が崩壊した後の日本で自由を叫ぶことは新自由主義に繋がる。

世の中には多くの団体がある。例へば「小沢一郎議員を支援する会」を報道したらよいではないか。一回限りかも知れない集会を一面トップで報道するパンフレット(自称新聞)には呆れる。
記事の最後のほうに
「九六条の会」発起人の千葉真国際基督教大教授(政治思想)は「二四条という着眼点は身近で分かりやすい。九条の会も含めて連携したい」と話す。


護憲、護憲と叫ぶ連中は朝日、プチ朝日、新聞失格東京パンフレットなど既得権勢力だらうと思つてゐた。しかし最近キリスト教関係が目立つ。国内のほとんどのキリスト教徒は真面目な人たちだと確信するが、ごく一部に本当に信仰心があるのだらうかと疑問を感じる人もゐる。千葉真氏がだうなのかは判らないが、神の前で挙げた結婚式を無にする離婚や不倫や独身者増大には目をつぶり二四条と連携を模索するところを見ると、真のキリスト教徒ではなく単なるアメリカ猿真似ではないのかと疑問を持つ。真のキリスト教徒なら日本の慣習の中で一般の国民とともに苦楽を共にするはずだ。

十月十七日(木)「化石燃料を停止したときを考へよう」
男女平等はよいことである。私は職場でも組合でもどこでも男女を区別したりはしない。しかしプラザ合意以降のフェミニズムとかいふ運動は間違つてゐる。それは化石燃料の大量消費に支へられた一時的運動だからである。プラザ合意で円高になり石油の価格が大きく下がつた。それ以降日本は変になつた。化石燃料の消費を止めれば少しづつ昭和六十年以前の社会に戻ることになるが、それは決して退化ではない。男は工場で力仕事、女は書記として勤怠や出金伝票の整理。これが普通だつた。
今の化石燃料消費は五〇年しか続かない。フェミニズムはまもなく死亡する患者の癌細胞同士が互いに争ふようなものである。ここで患者とは地球、癌細胞とは人類である。そんなことも判らずアメリカの猿真似で24条を騒ぐことは間違つてゐる。(完)


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