四百九(その二)、ベトナム共産党に代はり帝国主義を批判


平成25年
五月十三日(月)「地球温暖化」
資本主義が優位に見える原因は地球温暖化と引き換へだからである。化石燃料を我々の世代で消費することは、それ以降の世代と全生物の生存権を奪ふ。生存権と引き換へに動力、合成化学物を得るのだから我々は帝国主義世代、後世の人類と全生物は被抑圧世代といふことができる。

五月十四日(火)「帝国主義を反省せよ」
西洋列強は、欧州以外のほとんどの地域を一九五五年あたりまで植民地にした。アメリカは国自体が植民地である。西洋列強は領地争ひはあつても互いを植民地にはしなかつた。つまり西洋は優れ他の地域は劣るといふ意識の表れである。
この意識は今でも続く。普通選挙を実施するかどうかでアジア、アフリカの各国を批判し、場合によつては政府転覆を企む。それでゐて蒋介石、李承晩、ゴデインジエムなど独裁者でも親米の場合は支持し膨大な援助を与える。
西洋のアジア、アフリカへの内政干渉や転覆工作は今でも続く。もちろん独裁国ははやく改善してほしいと思ふが物には時期がある。欧州だつて一気に今の議会制度に至つた訳ではないしアジア、アフリカが同じ過程を経るとは限らない。到達点も異なる。何よりも西洋のやり方は地球を滅亡させるといふ重大な欠陥がある。自分たちのやり方を他の地域に押しつけることは今でも帝国主義である。

五月十八日(土)「低俗思想の発生」
資本主義社会では人間も組織もすべての目的は利益である。だから利益とは無縁のものが劣悪化する。小説やテレビを見てみよう。低俗のかたまりである。だからといつて旧ソ連のような官僚化した社会がよい訳はない。官僚化と反低俗化は別の次元である。言論は自由、反低俗化は反対。これは西洋思想を相対化し、近代思想も相対化すれば可能である。

五月二十一日(火)「資本主義こそ唯物論だ」
資本主義は社会を破壊し人間関係を破壊し人の生活をも破壊する。マルクスが指摘したとおりである。アメリカでは共和党を中心にXX教の復活、家族の復活を掲げるが、資本主義とその背景にある唯物論こそ諸悪の根源である。
資本主義の害毒は同性婚、麻薬、不倫、売春など神をも恐れぬ所業で以て、人類が長い年月を掛けて築いた文化を破壊する。今こそ仏教、儒教、XX教、イスラム教、ヒンドゥー教、ユダヤ教などすべての宗教勢力は資本主義に反対すべきである。

五月二十四日(金)「日本と西洋の帝国主義批判」
戦前の日本を批判するとすれば西洋の帝国主義の猿真似をしたことだ。西洋の真似をすれば周辺国と軍事力が不均衡になる。
戦後の日本を批判するとすれば西洋の経済の猿真似をしたことだ。西洋の真似をすれば周辺国と経済力が不均衡になる。
日本がアジアに存在しなかつた場合は、おそらく戦後も白人優位が続いただらう。しかし日本の本質は西洋猿真似である。西洋の真似で西洋の仲間入りをしても成功とはいへない。何より日本は今でも独立国とはいへない。
世界を見渡すとイスラム圏を中心に非西洋地域は多い。地球温暖化で西洋の近代文明は行き詰つた。今こそアジア文明の出番である。(完)


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