四百八、選挙は既得権に対抗する闘ひでなくてはいけない


平成25年
五月三日(金)「参議院選挙の争点」
鎌倉幕府や江戸幕府が硬直した体制に堕した理由は、権力が拡大する一方だつたからである。今は選挙があるから権力の拡大を食ひ止めることができる、と簡単に言つてはいけない。既得権勢力が選挙で自分たちに有利にしようとするからだ。鳩山潰し、小沢潰しが起きたのはまさに既得権勢力の反撃だつた。
だから選挙の争点は常に既得権への対抗でなくてはいけない。西欧で与野党の交代が起きるのは、既得権への対抗意識が働くからであらう。

五月四日(土)「鳩山民主党政権から菅、野田の既得権擁護政権、そして安倍自民党政権へ」
鳩山政権は自民党長期政権を破り与野党交代を果たした。ところが官僚、大手マスコミによる鳩山潰し、小沢潰しで退陣し菅直人が出てくるや既得権擁護政権になつてしまつた。菅直人は本当に悪質な男である。
今回安倍政権はバブルの様相である。私の勤務する会社は確定拠出年金が導入され退職金は廃止されて十年近く経つ。その頼みの綱の確定拠出年金が私の場合赤字だつた。ところが安倍政権が誕生するや黒字になつた。ヘツジ無しの外国株式、外国証券の比率が高いことが原因だが、日本の株価も高くなつた。つまり多くの国民に利益をもたらした。安倍政権の支持率が高いのはこれが原因である。しかし円安と株価は好景気が原因ではない。いずれはじける。
安倍政権は与野党交代したのだからもつと既得権に対抗すべきだ。

五月十一日(土)「国民は既得権に対抗する政権を応援すべきだ」
新政権が既得権と対抗するか擁護するかは、国民にかかつてゐる。今後は自民党と第三極(維新の会、みんなの党、生活の党、みどりの風)に既得権との対抗度を競つてもらひ、その度合いで政権を任せるべきだ。(完)


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