四百二、(1)憲法を正しく改正するために、(2)安倍政権の問題点
四月二十八日改題

平成25年
四月二十二日(月)「左右両政党の憲法改正」
憲法改正には賛成である。昭和二十年代の自由党、民主党(今のシロアリ民主党とは異なる)は独立への改憲だし、社会党、共産党は社会主義への改憲であつた。今は左派も社会主義を目指すのではなく資本主義の範疇での改良がよいから左右両派に差はない。今こそ憲法改正をすべきである。
しかし憲法改正に心配な点がある。憲法第九条の戦争放棄は維持すべきだ。自衛隊が米軍の下請けになることは絶対に避けなくてはいけない。国会で一回限り過半数では普通の法律と差がない。国民投票は国会の結論とおそらく同じになるからだ。まづ衆参両院で選挙をはさんで二回の可決を以て発議し、国民投票にすべきだ。衆議院二回参議院一回でもよい。

四月二十三日(火)「平和条項以外は過半数といふ方法もある」
護憲、護憲と叫ぶだけの連中には愛想が尽きる。第九条は2/3以上、その他は過半数といふ方法もある。これなら国民の支持が集まる。なぜ支持の集まる方法を考へぬのか。こういふ連中こそ典型的なシロアリである。民主主義に寄生し自分たちはいい思ひをする。労働者派遣法も非正規雇用も何も解決せず、只護憲、護憲と叫ぶ。

四月二十四日(水)「参議院予算委員会」
東京新聞を読む限りシロアリ民主党は駄目な政党である。参議院予算委員会で一川保夫議員は「改正のハードルを引き下げる考えは間違っている」と質問した。戦後一回も改正しなかつたほうがよほど異常である。更に異常なのは国民は消費税増税に反対して民主党に投票したのにウソつき菅と野田の詐欺山は消費税を増税させた。現憲法の重大な欠陥である。
選挙による一旦の議席の変動で憲法のうち第九条など重用なところを改正してよいのかといふ問題はある。しかし一川議員はさういふ議論はしてゐない。
同じくシロアリ民主党の石橋通宏議員が解雇規制について質問した。これについて安倍首相は「中小企業ではルールがないために」と答弁した。中小企業だらうと大企業だらうと法律と判例に差はない。安倍首相の答弁はひどいが、石橋議員は何も反論しないのか。この件は重用なので議事録をよく読み中小労働者は団結しシロアリ民主党を撲滅させようではないか。
林久美子議員は幼児教育無償化の所得制限について質問した。所得制限は当然設けるべきだ。高校授業料無料化のときも自民党は所得制限を主張したが、シロアリ民主党は制限を設けなかつた。自民党は国民の政党、民主党はシロアリの政党といふことがはつきりした。

四月二十六日(金)「偽善者ども」
このままでは憲法は改正されよう。そして第九条も将来改正されるだらう。護憲、護憲と叫ぶ無能な連中どもは平和破壊勢力である。米軍が存在するのに平和、平和と叫ぶ村山の後継者どもである。
国会議員は国民の立場でなくてはいけない。ところが自分たちは高給な上に通信費や交通費や秘書三人まで付き、すつかり貴族になつた気分になる。特に悪いのが消費税導入の嘘つき中曽根、前回増税の社会党解党男村山、今回増税の嘘つき菅と野田の詐欺男である。
政治を国民の手に取り戻すため改憲し、その一方で第九条は守るべきだ。そして非国民国会議員を撲滅しよう。シロアリ民主党のことである。

四月二十七日(土)「シロアリ民主党内の改憲派」
シロアリ民主党内には改憲派もゐる。野田派、前原派である。しかしこの二つは拝米猿真似だから救いようがない。前原が国交相、外相のときの言動を思ひ出すとよい。
彼らはアメリカの真似をすると進歩派だといふ錯覚に捕はれてゐる。国民のために不都合な点があれば改革をするのではなく、とにかくアメリカの猿真似を繰り返す。シロアリ民主党は護憲派も改憲派も国民のためといふ視点が欠けてゐる。あるのは護憲既得権と拝米猿真似権だけである。

四月二十七日(土)その二「二十四日の検証」
二十四日にシロアリ民主党の一川保夫、石橋通宏、林久美子の三名を取り上げた。これはときどき偏向が強く低質な記事の載る東京新聞を引用したものだから、念のため参議院予算委員会の録画を視聴した。
一川保夫議員の「伝統文化の継承」「地方を大事にすべき」といふ発言は貴重である。一川氏は昭和六十年あたりまで自民、社会の両党に見られた国民の議員といふ感じである。農村議員の香りが漂ふ。
石橋通宏議員には最初よい印象を持つてゐなかつた。略歴にアラバマ大学大学院に留学。帰国後、全電通中央本部に就職とあるからである。しかし視聴の後は、官僚や猿真似ニセ学者の留学組と異なり良質な議員といふ印象を受けた。質問も鋭い。逆に安倍氏と厚労相に拙劣な答弁が目立つた。安倍氏は(自由と民主主義の)価値観を共有といふ言葉を用いた。それでは過去に独裁、世襲と合議、民意を共存させるために多大な努力をした先人たちに失礼だし日本の歴史を分断することになる。何回もいつて来たが私心を除かないと民主主義にならない。西欧では地球温暖化を除いて概ね民主主義がうまく回つてゐる。しかしアジアが猿真似してうまく行くわけがないではないか。安倍氏は周囲に拝米学者や怪しげな経営者を近づけないほうがよい。
林久美子は駄目な議員である。なぜこんな駄目女が議員なのか。シロアリ民主党はこんな女を候補に選んだ経緯を検証し本気で反省すべきだ。自民党の高校授業料無料化に年収700万円で所得制限する案に対して、年収800万の人が一年のときに500万に下がつたら一年のラグを生じるから子供が2年では対象にならず3年で対象になるとくだらぬ質問をした。私の感覚では年収500万なら十分やつて行ける。たまたま数年前に会社の業績が悪く年収が500万を割つたことがありこのときはかなり労働運動になつたが500万になればおとなしくなる。林といふ女は金銭感覚がまづ変だ。地方テレビ局のアナウンサーなんかをやるからだ。
自民党が幼稚園の経費無料化を掲げたことについて、林が質問し安倍氏の答弁は、高校は義務教育ではないが幼稚園は誰もが行くといふものだつた。ここは林の攻めどころである。高校は義務教育ではないが高校を出ないでまともな職業につけるか。幼稚園無料化の財源を確保したといふ安倍氏の選挙演説も攻めどころだつた。それなのに林は軽く先へ行つてしまつた。一人分の議員の税金の無駄遣ひである。

四月二十八日(日)「安倍氏の問題点」
参議院予算委員会の質疑を聴いてみると、安倍氏にも相当に問題があることが判る。まづグローバルな経済で非正規にせざるを得ないといふ答弁である。グローバルな経済で非正規を使はざるを得ない理由は円高である。日本は長いこと経常黒字でここまで円高になつた。その理由は終身雇用でこれは一種の奴隷状態だから経常黒字になる。安倍氏のすべきは失業をなくすことだ。さうすれば非正規雇用にならうとする人が減るし、一つの企業にしがみつく必要もなくなるから奴隷状態が解消し経常黒字が減る。企業の側から解雇をしやすくするなどと考へるのではなく、国民の立場から移動をしやすくなるよう考へるべきだ。
安倍氏の二番目の問題点は、日本経済の中心は企業と考へてゐることだ。日本経済の中心は個人商店とその大きくなつた中小企業である。地方を旅行すればそのことはすぐに判るではないか。個人商店とは個人企業のことで、個人事業主といへばよいがIT業界で個人事業主といふと極めて悪い意味なので、私は小売業以外を含めて個人商店と読んでゐる。安倍氏は東京だけ、選挙区に戻つても地元の有力者しか頭にないのではないのか。

四月二十九日(月)「これからが主権回復だ」
昨日の主権回復式典について、テレ朝系の録画を視聴した。まづ式典を開催する事について自民党の全議員会議で野田毅議員がこの日から独立国として西側陣営の一員として歩んできたと発言したさうだ。これは許し難い発言である。この当時は米ソ冷戦下で日本には米軍が駐留するから西側なのは止むを得ない。しかし東西どちらに付くあるいは中立にするかは日本が自身で決めるべきだ。野田の発言では西側といふ条件付きで独立したことになる。これは主権回復ではない。
主権を回復するとは国内だけを考慮して物事を決められる状態である。つまり沖縄の県民の辛苦を無くすために米軍基地を半減させる。こんな簡単なことがなぜできないのか。未だ主権が回復されてゐないからだ。
テレ朝系に出演した新右翼団体一水会の鈴木邦男氏も、これから主権回復だと述べてゐた。(完)


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