三百七十八、右派と左派が共存する国、共存する党、共存する社会


平成25年
三月三日(日)「右派と左派は対立してはいけない」
右派のよいところは文化保守である。左派のよいところは社会の均衡である。文化保守とは世の中が子々孫々まで続くことである。社会の均衡とは、社会を放置すると強者は益々強者になり弱者は益々弱者になる。それを補正する復元力である。つまり右派と左派は対立しない。
それなのに対立するのは右派が既得権派になるためである。左派が経済のみに目を奪はれ文化性を忘れるからである。

三月五日(火)「日本国内、旧社会党に見る左右共存」
米ソの冷戦時代には、旧社会党、共産党など革新系と呼ばれた勢力が増へないように、自民党もそれなりに国民のための政策を掲げた。選挙が終はり各党のインタビユーで自民党が、社会党などが云ふように資本家の政党ではなく国民の政党だから選挙に勝てたと発言したことを今でも憶へてゐる。日本国内に右派と左派が共存した好例である。
旧社会党も結党時の右派と左派の共存が続けばよかつた。社会党の結成大会では天皇陛下万歳を唱へた。しかし右派の講和賛成安保賛成はよくない。左派は講和反対安保反対だつた。中間派の浅沼稲次郎が講和賛成安保反対の和解案を出した。左派も中央執行委員会では賛成したが持ち帰つてから突き上げられ左右分裂に至つた。このときは四年後に再統一した。民社党の分裂は永久だつた。その後、社会党は左派から江田派が新右派となつた。江田派はよくない。アメリカの生活水準、ソ連の生活保障、イギリスの議会制民主主義と外国のものばかりをありがたがつた。民社党の分裂ももとはといへばソ連型の社会主義か西欧型の社会主義かといふ争ひである。外国の真似をしてはいけない。外国は日本に真似をしてもらはうと思つてやつてゐる訳ではないから、日本国内では和解不可能な対立となる。
右派と左派は並存するだけでは駄目である。或る問題では右派、別の問題では左派と人員を固定することなく流動的でなければいけない。つまり派閥活動はいけない。

三月六日(水)「労働組合に見る左右共存」
私の所属する労働組合も左右が共存してゐる。母体は二十五年前の全労協全国一般だから左派だつた。脱退後は左派崩れになり連合に加盟した。労組が分裂後は連合を自然脱退の形になり、人脈で左派と交流が徐々に復活して行つた。
私は最初、専従のAさんにはもつと左派になつてもらいたいが連合に所属した当時は単産事務局長だつたから無理かと思つてゐたが、最近は三里塚の仲間と交流が復活するなど表面的には私より左派になつた。
組合幹部には、石原前都知事の尖閣諸島購入基金にお金を振り込むなど右派の人もゐる。私は右派とも仲がよい。たまたま山本五十六か何かの話をしてゐたから、いつしよに話に加はつたこともある。
どんな組織でも左右がゐるし共存可能である。対立が起きるのは派閥ができたときである。そもそも人間を左右に分類すること自体が間違つてゐる。

三月七日(木)「派閥争ひと私利私欲」
昨日派閥はよくないと書いたところ、偶然昨日の組合の会議で派閥の話が出た。或る組合員が組合事務所の机を勝手に開けて中の書類を見る。注意しても止めない。昔は組合が合併するとよくあつたさうだ。互いに相手のセクトがゐないときに机の中の書類を見る。攻撃材料にするさうだ。これでは組織を合併した意味がない。
或る労組に加入したらその労組のために活動すべきだ。或る政党に加入しても同じである。別の組織のために活動し派閥争ひを繰り広げた結果、総評と社会党は解体した。
しかし今の大企業労組はもつと悪い。私利私欲の集まりだからだ。派閥争ひが組織の利害なら左派崩れは私利私欲である。どちらも有害である。私が左派の主張を今でも続ける理由は、私利私欲に陥らないためである。しかし左派でも唯物論を言つてはいけない。人間の思考は脳髄の働きだと考へてしまふと、派閥争ひや多数派工作や嘘や裏切りが横行する。まるでシロアリ民主党みたいである。公約違反や裏切り女や派閥争ひや多数派工作だらけの政治屋集団である。

三月九日(土)「どんな組織も左右共存できる」
どんな組織でも外から人為的に圧力を加へない限り左右共存になる。或いは左右に分けること自体が米ソ冷戦の遺物であり、更には資本主義が急に発展し混乱を生じたときに発生した時間の経過と共に世の中は進歩するといふ思想かそれへの無関心かといふレベルである。つまり左右を分けることはまつたく無意味である。

三月十五日(金)「二次元思考を」
左右に分類することが無意味なことは、つぎの表を見ればよくわかる。これは五年前に丸山真男批判のときに作つたものを改良した。

                                       伝統主義

1-1、封建主義
 
1-2、村落共同体
 
1-3、道徳社会
 
2-1、自由主義
(読売)
2-2、反偽善進歩主義
(第三極)
2-3、アジア共産主義
2-3、欧州社民主義
3-1、新自由主義
(アメリカ)
3-2、偽善進歩主義
(丸山、朝日)
3-3、欧州社民の真似
3-3、マルクスの時代
 ↑
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 ↓

                                       唯物論・唯金論
利己主義  <----------------------------------->  共同志向

三月二十四日(日)「各政党の位置」
上の表で欧州の社民主義とアジアの共産主義はそれぞれの地域では同一である。欧州には長い歴史の中で選挙と議会が生まれた。アジアはそれがない。その違ひにすぎない。しかし欧州の社民主義をアジアで真似をすると自国の文化と不整合だから唯物論・唯金論になる。
先の総選挙における各政党への投票者の志向は次のようになる。
自民
 
自民
第三極
該当政党なし
 
自民、
第三極
自民、公明
第三極
該当政党なし
 
シロアリ民主
 
シロアリ民主、公
明、社民、共産
共産
 









日本の将来を考へれば次のようにする必要がある。まづ資本主義の発達と共に非平衡の状態だつたマルクスの時代は、資本主義が平衡を取り戻したためもはや存在し得ない。ただし地球温暖化を除いての平衡だが。
次に封建主義も、通信と投票制度の発達でもはや存在し得ない。だからこの二つは灰色にした。
該当政党なし
 
第三極
 
公明
 
自民
 
各党混在
 
共産社会の
合併
シロアリ民主
 
シロアリ民主
 
該当政党なし
 









共産党と社民党が併存し共に落選することは許されない。社民党を左右存在下の社会党に戻した上で共産党と合併すべきだ。(完)


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