三千十五(うた)科学博物館三回目訪問記
乙巳(西洋地球破壊人歴2025)年
十一月二十九日(土)
二回目に続いて、科学博物館を訪問した。今回は、宇宙館を見た。一階をほぼ見終はったときに、日本館二階の講堂で学芸員の説明があると放送が流れたので、観に行った。講堂の様子を、一度は観たいだけだった。
講演内容を良くするためひと言述べると、学芸員は裏方に徹したほうがいい。講演をするのだから表に出るのは構はない。そこで裏方としての仕事を紹介しつつ、学術を説明すべきだ。アメリカ出張で標本採取を写真入りで話し、質問の時にどれくらいの頻度で行くのか質問が出て、ずいぶん前に一回だけだと答へたが、質問の背後には小生と同じ感想があるのではないか。
講堂は百名で二階席もある。宇宙館の講義室は五十名。見終はったあとは、宇宙館に戻り二階へ行った。
十月二十一日から明日まで、企画展示「量子の世界」。展示板八枚程度だが、混み方がすごい。要約すれば、波と粒子と二つの性質を併せ持つ。そのあと二階の常設展示を少し見て、時間切れになった。

最初に見た宇宙館一階では、西日本に生息するニホンヒキガエルと、東日本に生息するアズマヒキガエルは、亜種。しかし両者の境界辺りに生息するナガレヒキガエルは、別の種。ベンガルヤマネコの剥製にも興味を持った。イエネコの先祖と云はれてゐる。確かに似る。(11.30追記 近年は遺伝子解析で、イエネコの先祖はリビアヤマネコらしいことが分かった。ベンガルヤマネコは、イリオモテヤマネコとツシマヤマネコの亜種だ。また唐土では大昔にベンガルヤマネコのネズミ捕り能力を人間が穀物倉庫の為に利用したさうだ。ところがその後、ベンガルヤマネコは自然に帰った )

 
ヒキガエル                     ベンガルヤマネコ

熱帯アジアには、大きかったり色が鮮やかな昆虫が多いが、これはさう云ふ種の比率が大きいのではなく、種の数が多い為。この話で思ひ出すのは、ミャンマーへ瞑想で行った人の話に、山を上に行くほど虫や植物の葉が大きくなる、があった。これは同じ種で涼しくなると大きくなるのかな。
熱帯地方は有機物がすぐ分解する為に地層は鉄の錆びた色、渡り鳥が景観どほしを結びつける、タクラマカン砂漠の風向。これらにも興味を持った。

 
熱帯は多種                    熱帯の土壌(ぶれたので再写予定)

 
渡り鳥                    タクラマカン砂漠

このあと講堂へ行き、終はった後に、宇宙館二階。量子の特別展示を観た。そのあと常設展示を少し見て、時間切れになった。電気が日本に入ったばかりのときの発電機とアーク灯と、新しく出た白熱灯。
電波の伝はり方は、一回目の来訪でもじっくり見たが、今回もじっくり見た。この図は、科学博物館三大興味の一つだ。


大気圏

一度目は全体を見て 宇宙館よく観た後に 日本館混雑酷く二度目に託す
反歌  二度目には日本館観て三度目は復た宇宙館四合目まで
反歌  昔とはやかたの名前変はるとも小学生の思ひ出建屋(終)

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