二千九百五十(うた)地元の話題(不動産売り出し、辻用水の藻、中央排水路)
乙巳(西洋地球破壊人歴2025)年
十月十五日(水)
近所の、一億円から一億二千万円台の土地付き一戸建て六棟のうち、三棟が既に成約した。土地は110平米から120平米である。これらと隣接し、建築条件付き土地分譲140平米前後で9000万円の二区画も、一区画が成約した。どちらも50%が成約した。
買へる人がゐるのかと思ったが、さすが不動産業界である。パンフレットを見ると、地図は浦和駅の先まで載る。埼玉県庁、さいたま地裁や、駅前の伊勢丹、パルコが含まれる。在宅勤務か、浦和駅前辺りに勤務なら便利だ。東京に通勤だと、南浦和まで15分歩き、そこから電車だからやや不便だ。
1億円払ふなら、都内か、埼玉県なら駅前のマンションと考へてしまふが、今は仕事のやり方が広がった。数年前にもう一つ、7000万円台後半の土地付き一戸建てが五棟発売され、すべて埋まった。あのときも驚いたが、今回は更に驚いた。
地図ではなくパンフレットの文章には、保育園、小中学校、ベルク、浦和パルコ、児童公園、文化センター、病院が載る。コンビニ、安売りスーパー、生協が載らないのは、客層が異なるのかな。
二つの別の物件が、同封される。一つは浦和駅東口から徒歩19分、一億円台。もう一つは南浦和駅東口または蕨駅東口から徒歩23分、9000万円台。バス路線もある筈だか、記載がない。どちらも在宅勤務または自家用車通勤か。子供の通学をどうするのか、小生にはまったく分からない。
とは云へ、これはよいことだ。高級マンションは街と隔離するが、街中の小規模開発は周囲に融け込む。
一戸建て昔からある住み家にて 子の成長と性格に影響するか高層住宅

反歌  十一階限度となるかそれ以上高き建物皆に影響
二年ほど前に、マンションの高層階で育つ子供は、社会性にやや欠ける報道を読んだことがある。子供だけではなく、毎日生活すると大人も影響するのではないか。1963年までは法律で、建物の高さは31mまでだった。これは消防車のはしご、街の景観が理由だが、精神面への影響もあるだらう。事務所や商議施設なら、外部と隔離するから影響はない。生活空間だと、地に視線が着かない。

-----------------------ここから行動日記(百五十四の一)---------------------
十月十八日(土)
夕方、半ズボンに履き替へて辻用水を中央排水路(笹目川)まで往復した。今回は、次の目的があった。 行動日記(百五十三)兼、行動日記(百五十四の二)
-----------------------ここまで行動日記(百五十四の一)---------------------
辻用水の国道17号から少し下流までは、雨のときに少量の水で流れるためではないか。予てさう仮説を立てた。南高通りの上流には、だいだい色に変色した水域がある。或いは、水が流れない部分か。橋に向かひ左側だ。その下流の旧中山道までは、藻が枯れたやうに見える。南高通りの橋を潜るときに日が当たらず枯れたか。或いは、押されて圧縮されたか。
旧中山道から下流は暗渠で、地表は浅い人工水路を少量の水が循環する。だから、水路の様子はわからない。そのまま下流へ向かふと、鳥の鳴き声が賑やかだ。国道の東と西でこれほど違ふのかと、このときは嬉しくなった。此の辺りは、樹木が多い。
中央排水路への放流口を見ると、水が僅かに流れる。なるほど雨の時だけではなく、普段も流れることを知った。そして藻は、橋の手前の鉄柵で止まるため、透明な水に見える。これで、国道の下流に藻が無い部分がある理由が解けた。
このあと中央排水路を少し上流へ歩いた。反対側の岸に、1m四方の逆流止めと、直系30cmの円形逆流止めが見えた。四十年ほど前に、見沼代用水西縁を自転車で散策すると、この円形が幾つもある。西縁を農業用水として使用したときの分水用か、それとも雨天時の排水用か、どちらだらうと疑問だったが、これで解決した。中央排水路から、取水する訳がない。
中央排水路の浄化用排水口が、対岸に見えた。前回と同じで、水はない。前回は、荒川からの送水管が損傷したとのことだったが、まだ直らないのだらうか。武蔵浦和駅周辺の高層ビルの雨水だと思ふが、中央排水路に断続的に排水される。貯水槽が満杯になったら、ポンプが作動するのだらう。水量は少ないが水が流れるので、浄化用の水は停止したのかも知れない。
辻用水は50cmほど高い位置から、石を埋め込んだ斜面を水が落下するので、魚は逆向きには登らない。しかし下流の文蔵川は高低差がないので、鯉が上る。中央排水路の鯉は、影響しないだらうか。
帰りは、ミートスーパーの前を歩き、次の四辻を左折した。ここは自転車時代に道を間違へて、逆方向へ行った。今回も間違へたが、それほど遠回りにはならなかった。これが、自転車と歩行の違ひだ。頭上に小鳥の群れが飛んだ。おそらくムクドリだらう。先ほど国道の西は鳥が住むと喜んだのは、単にムクドリの群れだった。
人間がほぼ空間を占める地も 野生生物たくましく しかしその種は全体のごく僅かにて 自然保護せよ

反歌  椋鳥や鯉が棲む地もそのほかの多く生き物既に滅びる
昔はコウモリが、更に昔はタヌキがゐたさうだ。今でも茂みにはゐるかも知れないが、茂みがほとんど無くなった。(終)

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