二千九百三十七(うた)河合継之助の動画
乙巳(西洋地球破壊人歴2025)年
十月八日(月)
会津の河合継之助記念館は今まで、寂れた木造の建物だらうと思ってゐた。それは、冬期に閉鎖するためだった。しかし調べると、町立で鉄筋コンクリート造りだ。一度は訪問したいが、只見線が一日三往復の区間だ。霧幻峡と組み合はせて、いつか行く機会があることだらう。
河合継之助記念館を動画で幾つか観た。その中で「峠:河井継之助【幕末の風雲児と呼ばれた男の生涯】~北越戊辰戦争で散った新しい日本を夢見た武士~」は勝れた動画で、『人生を変える歴史と古典の教室「新倉塾」』チャンネルの投稿だ。
このチャンネルの投稿一覧を見ると、興味のある題が幾つも並ぶ。しかし気になるのは、大河ドラマ「青天を衝け」の動画が大量にある。毎回放送された内容の解説なのだらうが、あのドラマは株式会社を褒め過ぎるところが気になる。経営権を確保するための多数派工作や、利益や株価吊り上げなど、醜い側面がある。或いは、資本主義の制度を始めて知ったときの感動が「青天を衝け」。その後、資本主義は堕落した。
このチャンネルで二つ目「河井継之助【幕末の風雲児と呼ばれた男の哲学】」を見た。こちらは、期待外れだった。一静以って云々、の解釈が変だ。「リーダーは信念をしっかり持って揺れ動かず」では、本人が間違ったときに修正できない。原文では一行前に、「百勇を支うべく」とあるのだから「冷静さを以て、多くの軽挙妄動を止めなくてはいけない」がよくはないか。河合継之助は、百憂を百勇と変へたが、百憂でも同じだ。

あと二つある。一つは「知行合一」に12分の時間を費やした。知るだけではなく行ふべきだと云ふ内容だが、ここは2分で話す部分だ。全体が25分の動画で、最初の「一静以って」が3分で、残りは一つだから「知行合一」だけ異常に長い。
そして二つ目は、12分の後半に知識、見識、胆識の話を入れて、英語だとknow、judge、doだと云ふ。この程度の内容は、日本語で説明しなくてはいけない。日本は、船橋洋一の英語公用語に始まり、首相私的懇談会の英語第二公用語、それの評判が悪いので船橋は英語は第二で日本語が第一公用語ですと前言を翻し、そして朝日新聞が船橋を主筆にした。この四点セットで明らかなやうに、日本には西洋化圧力がある。そのやうな状況で、英語を入れた説明は避けたほうがよい。
講師は新倉哲郎さんで、参政党所属の高崎市議。元プロのキックボクシング選手。企業向け、従業員向けの講演会を多数行ふ。今回はその一つで、知行合一が長くなったのだらう。
一つ目の動画に戻ると、構成について「シンプル」と変なカタカナ語を使ってはいけない。「分かり易く」と云へばよい。次に継之助の若い時の学友として、小林虎三郎。俵百俵の話は有名だ。江戸に出たあと佐久間象山に弟子入りし、しかし「先生はすごいにはすごいが、どうも腹に面白くないところがある」。
黒船来航で、藩主牧野忠雅が広く意見を求め、継之助の意見が採用され、初の役職に就き長岡へ帰郷。ところが上役からの嫌がらせで「機会が与えられないなら役職はやらない、と辞職。藩主の世子に講義を命じられるが、講義するために学問をしたきたのではないので、他の人にやらせてほしい、と拒否。
山田方谷との出会ひで、心変はり。帰郷し、藩主から信頼される。藩主が京都所司代を任命され、継之助も京都へ。所司代辞任を勧め、受け入れられる。藩主が老中に任命されたときも辞任を勧め、受け入れられる。
継之助の藩政改革は、禄高是正、教育改革、兵制改革。武士の不当取り立て禁止、株の特権解消、信濃川の船の通行料廃止、わいろや賭博や遊郭を禁止。
この動画が面白い理由は、河合継之助の人生そのものが面白い為だった。
幕末は 春嶽容堂斉彬長英崋山松陰に象山晋作東湖らが 消えて欲得薩長幕府
反歌
動乱期優れた人が次々に現れ消えて悪臭残る
反歌
継之助圭介武揚優れ人慶喜により切り捨てに遇ふ(終)
つづく「下記の(社会の復活を、その五百五十五)」
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