二千九百十一(うた)書きたくないが、公益のため
乙巳(西洋発狂人歴2025)年
九月九日(火)
昨日の時点で、(1)「会津若松旅行記」と(2)「会津若松旅行記外伝」だけだった。本日は、新たに(3)「書きたくないが、公益のため」を作り、(1)(2)(3)間で入れ換へのあと、(3)に加筆した。そのため、書きたくない訳ではない情報も含まれる。
------------------------ここから「日本酒、その四十六」-------------------------
駅横の食品スーパーで夕食と日本酒カップ2本(栄川と金紋)を買った。日本酒はどちらも美味しかった。買ふコツは、(1)観光客向けは買はない、(2)高いものは買はない、(3)糖分と酸味料を添加したものは買はない。

二日目の帰りの列車に乗る前に、七日町通りを国道の先まで行った酒問屋で、四合瓶を買った。今まで、旅行の時だけは昼も酒を飲んでよいことにしてきた。しかしこれからは、旅行中も昼は酒を飲むのを止めることにした。折角の高機動性を損ねる。また、歳を重ねるにつれて、判断力と集中力と記憶力が落ちた。そこにこれらを更に一時的に低下させる酒を昼間に飲むと、旅行が非効率になる。
朝食の前に市内をほぼ廻る 歩く速さは疲れ無く荷物を持たぬ身軽さによる

反歌  早起きは三文の得昔から五人は走りすれ違ひ会ふ
朝食前の散歩では、走る人と五人すれ違った。東京だと一人ゐるかどうかだから、かなり多い。街が健全なのか、東京より涼しいためか。東京も、早朝なら涼しいが、昼間の暑さで元気が無くなったか。
兼「日本酒、その四十五」「日本酒、その四十七」
------------------------ここまで「日本酒、その四十六」-------------------------

まちなか周遊バスに、エコろん号があり、タクシー会社の運営で、一日7便。ハイカラさんの21便、あかべぇの17便に比べると少ない。それより問題なのは、一般財団法人会津若松観光ビューローの作った観光マップに、
まちなか周遊バス ハイカラさん (経由略)
まちなか周遊バス あかべぇ (経由略)
まちなか周遊バス エコろん号 (経由略)
一日フリー乗車券がお得! ハイカラさん あかべぇ (金額略)

これが判り難い理由は、ハイカラさんとあかべぇの一日乗車券を、エコろん号の下に書くからだ。観光協会を観光ビューローと変な名称を用ゐることと併せて、観光ビューローの役所的体質は批判してよい。
昔から観光協会懐かしく親しみもある公益の名に


着いた日の散策で、街の中心部に歩き始めると或る宗派の寺があった。この宗派は、飢饉や疫癘や戦が迫る非常時用のものなので、平時には信仰すべきではない。しかし境内を観たので、この宗派と、この宗派と兄弟関係にある旧本門宗のために、調査内容を記したい。
(1)歴史の長い寺なのに、落成時の花押が、前管長、前々管長のものだけだ。これはよくないが、それ以前のものがないのに今さら復活できない。
(2)本堂は、御影像を板曼荼羅の前に置く。これはよいことだ。
(3)墓石が、古いものは家名のみ、少し古いものは題目が五字、新しいものは題目が七字で、新しいもの復活はよいことだ。
(4)寺所属信徒への教導方法が、前管長、前々管長の時代のやり方だ。
以上をまとめると、前々管長の時代に歪曲した教義が(4)を除き、前々々管長の時代に戻ってきたやうだ。

会津さざえ堂は、正宗寺(しょうそうじ)の境内だっが、明治維新の廃仏毀釈で廃寺になった。そのため個人の所有となり、中に飾られた西国三十三観音像は撤去された。六角形のお堂で、らせん状に登り、別の道(登りと下りの二層一組のらせん)をらせん状に下ることで、三十三観音をお参りする効果が、今は無い。
薩長に対抗した会津の人たちの苦労を無にする展示である。薩長幕府は昭和二十年に滅んだのだから、江戸時代に戻ることを期待したい。

野口英世青春通りには、嫌な感情を持った。野口英世所縁の建物なら大歓迎だ。観たい人は入館するし、観たくない人は素通りする。しかし野口英世青春通りはよくない。野口英世通りなら、許容範囲だ。青春の二文字で台無しになった。因みに中学生の頃に読んだ書籍に、野口英世は出世欲の強い人間だった、と書いてあった。半信半疑だったが、最後に黄熱病で亡くなったため甘い評価になり、実際はさうだった可能性は高い。

旅行中に、八重の名がときどき展示にあった。前に観た大河ドラマだらうと、気にしなかった。しかし鶴ヶ城正門手前の掲示で、あまりよくない女性(アメリカ被れ)かな、と思った。
そのことを完全に忘れ、前に観た大河ドラマは「 翔ぶが如く」(1990年放送)かと調べると、まったく異なる。仕方がないので「大河ドラマ」で検索し、「獅子の時代」(1980年放送)だらうと観るとこれだった。八重ではなく、千代(大竹しのぶ)だった。
草枕恥は掻き捨て昔から それをせぬやう全国に教養高き旅造りかな

反歌  我が国は敗戦責任曖昧に今こそ変へよ売国道を
反歌は、見なかったが「八重の桜」への感想。放送された2013年は、二人の子供が小学生で、子供番組を優先したので 大河は観なかった。(終)

メニューへ戻る うた(一千四百五十一の二)へ うた(一千四百五十一の四)へ