二千八百六十四(うた)日本酒と焼酎
乙巳(西洋発狂人歴2025)年
七月二十五日(金)
二ヶ月前から焼酎を復活し、ときどき日本酒も買った。そして数日前から、完全に焼酎になった。その理由は、焼酎のほうが、飲む総アルコールが少なくて済む。理由は、焼酎のほうがうまみ成分が少ない。だから吸収されやすい。
分かりやすい例を挙げると、焼酎は空腹で飲む状態、日本酒はうまみ成分が胃にあって飲む状態だ。焼酎のほうが、吸収が速い。
芋焼酎と麦焼酎のうち、芋焼酎を買ふ。これは、米不足で麦の消費量が増へても大丈夫なやうに、芋を選択した。尤も、食用なのは小麦、焼酎用は大麦だ。それでも、小麦が足りなければ、大麦に波及するのではないか(根拠はまったく無い)と考へた。
もう一つ理由がある。芋焼酎は、味がきつい。買ふのは、甲類(原料は糖蜜)が90%、乙類(原料はさつまいも)が10%。それでもこの味なので、乙類100%を飲んだら、どういふことになるか。
1800ml紙パックの表示を見ると、乙類は原料に米麹を2%含む。サツマイモの消費は僅かだ。それなら麦焼酎にすればよいではないか、と云はれさうだが、もう一つ利点がある。味がきついから、強い度数を飲んだ気分になる。実際はビールと同じくらいに、水で薄める。
芋焼酎味がきついは欠点にまづ思へるが 健康を考へ飲むと利点ともなる

反歌  さつまいも十七世紀に清国を経て琉球と薩摩へ入る
反歌  さつまいも中南米から全世界焼酎薩摩発ち全国へ
紙パックの表示を再度見ると、糖質0g、とある。それどころか正面には、糖質・プリンタ体0(ゼロ)、とある。なるほど吸収が速いのは、無糖が理由だった。
糖蜜を90%なのに、といぶかる必要はない。蒸留器の威力である。更に甲類は連続式蒸留器なので、出てくるのはほとんど水分とアルコールだ。
父が昔、美味しい酒はいろいろな物が入ってゐるので健康に悪い、と云った。美味しい酒の成分は有害ではないので、話半分に聞いたが、アルコールの吸収速度で考へれば、意味のある話だった。
芋焼酎製造元は松戸市の合同酒精 鹿児島に非ざることが第一欠点

反歌  サツマイモ中南米の原産と十七世紀第二欠点
焼酎を飲むと、日本酒が減ることも欠点だ。両方飲めばいいではないか、は健康を考へない暴論である。日本酒も飲むやうにしたいが、日本酒にも欠点がある。コーヒーカップを二つ用意し、一つは日本酒、もう一つは水を入れる。我が家では、日本酒を飲むのにコーヒーカップを使ふことが判ってしまったが、それはさておき、コーヒーカップが二つあるのは、著しく利便性を損ねる。
酎ハイみたいに薄めて缶に入れたものに商品性はあるか。これだと、手間を掛けて日本酒を作った意味がなくなる。
日本酒は蒸留手間が不要だが お米と麦芽酵母にてもろみを絞る行程も 一つにまとめ作業簡略

反歌  触媒で糖化し醗酵搾らずに炭酸加へ美味しくなるか
最後の数行は、歌を入れても3.5KBに到達しなかったため、無理に考へた。未発酵の段階だ。(終)

「日本酒、その四十二」「日本酒、その四十四」

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