二千三百四十六(朗詠のうた)1.閲覧注意メモ書き歌(鳥の巣、堀切菖蒲園)、2.菖蒲湯と銭湯
甲辰(西洋未開人歴2024)年
五月二十二日(水)
仕事で堀切へ行った。立体駐車場の床にフンがたくさんある。
下にフン水で洗ふも 上を見る手の届く場に巣がありて 中から声は聞こえずに 気掛かり残しそっと離れる
反歌
機(からくり)で車を幾つも入れる場で音や人には鳥慣れてゐる
近くに堀切菖蒲園があるので、帰りに寄った。
花菖蒲堀切の園まだ僅か所によりて十(とを)あまり二十(はた)ほどが咲く花の群れあり
反歌
温かさ水のぬるさが関はるかあちこち僅か花菖蒲咲く
ほとんどは一本だけポツンと咲く。
花菖蒲堀切の園 五つまで増えて戦で田となりて消えて戦が終はるあと 一つ再び開き今へと
反歌
花菖蒲江戸肥後伊勢の三つあり戦の後は混ざるものあり
反歌
花菖蒲かきつばた及びあやめとは仲間の花で少し異なる
反歌
花菖蒲名が似るものの菖蒲とは異なりこれはサトイモの仲間
花菖蒲はアヤメ科、菖蒲はサトイモ科。
堀切の菖蒲の園は霧を吹く機(からくり)幾つかあるを見る 花菖蒲への水やりと初め思ふも 腰低く植木へ世話の人たちのため
反歌
日が照ると暑さ厳しく花菖蒲手入れ甲斐あり少しづつ咲く
反歌
池があり子供の遊ぶ園もある名に勝る園憩ひ場兼ねる
花菖蒲と菖蒲は間違へやすいので、堀切花菖蒲園と改名したほうがいい。民営だったものを、昭和三十四年に東京都が買収。昭和五十年に、葛飾区へ移管された。
--------------ここまで1.閲覧注意メモ書き歌(鳥の巣、堀切菖蒲園)-------------------------------------
--------------ここから2.菖蒲湯と銭湯(見沼代用水と地元の話題、七十七)------------------------------
容量が2.9KBのため3.5KB以上になるやう、此処から先を追加した。端午の節句には菖蒲湯に浸かるが、これは花菖蒲ではなく、菖蒲だ。菖蒲湯に浸かった記憶がある。銭湯だらうか、それとも我が家だらうか。
いそ年の前かうしろか菖蒲湯に浸かる思ひ出蘇る お風呂屋ならば前となり 我が家の湯ならうしろに入る
反歌
十あまり七とせの時引っ越して前かうしろか境を作る
引っ越した直後は、ときどき銭湯に入りに行った。そのうち行かなくなった。銭湯は二つあり、一つは文蔵商店街(正式名は南浦和西口商店街)にあり、一つは田圃の近くにあった。田圃の近くはそのうち閉店した。田圃そのものが宅地化した。宅地化すると新しい家には風呂がある。元々あった家も建て替へたのだらう。
文蔵商店街にある銭湯は、老人福祉で無料券を年に何回か区役所から母へ送ってきたので、母が六年前までは行った。小生と妻が引っ越してからは、行かなくなった。その後も送って来るので、送らなくていいですよ、と区役所迄言ひに行ったことがある。税金の有効利用である。今では文蔵商店街そのものが、銭湯と数軒の店を除いて消滅した。
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