二千二百八十一(和語のうた)1.閲覧注意メモ書き歌、2.カネボウ公園、3.京成関屋周辺
甲辰(西洋未開人歴2024)年
三月二十五日(月)
本日は、仕事終了後にカネボウ公園へ行く予定だ。
せっかくの堀切雨で 帰りには寄り道するの試みが出来るや否や 心を配る

反歌  鐘ヶ淵堀切橋を渡り着くたくみ(工)の場跡公の園
もう一回勤務があり、綾瀬の北で前回周り残した所へ行く予定だ。
綾瀬より北は観るべき物がある 堀切を出て綾瀬まで歩くに長く乗るに短し

反歌  綾瀬より先は川沿ひ飽きは無し堀切綾瀬歩くに飽きる
反歌  綾瀬より先は道のり長き故乗り合ひ選び手前歩くか
其の前に、本日は雨だ。カネボウ公園へ行くかどうか未定だ。
雨降りに 商ひの店在るはずの寂れた街は より寂れ人影見えず心も暗し

反歌  うまや(駅)から少し離れた所にて雨降りの日は寂しさ満ちる

雨は降り続くが、カネボウ公園へ行った。インターネットで検索すると、草ぼうぼうの荒れ放題とあるが、きちんと整備されてゐる。

 
石碑                        石碑の裏側
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記念石                        観音
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公園の南隣はグラウンドだ。都立の特別支援校建設用地の標識があった。その西隣も屋外運動場で足立区教育委員会とある。昔の地図を見ると、どちらも最初はカネボウの工場敷地内だった。後に都立高校などになり、今はグラウンドになった。
公園の北は工場敷地内で、花王とカネボウの建物上部の表示が並ぶ。
鐘ヶ淵公の園小雨降り人の集まり分かれ今無し

鐘紡の商標と化粧品事業は花王に、繊維事業はセーレンに、それ以外の日用品、食品、製薬はホーユーが買収した。

三月二十七日(水)
本日は、綾瀬の北へ行くか迷ったが、京成関屋駅及び東武の牛田駅周辺へ行った。二つの駅の間には、車が通れるくらいの小さな道路があり、飲み屋が何軒か並ぶ。昭和の雰囲気でなつかしい風景だ。
本日が、綾瀬ではなくこちらを選んだ理由は、京成の窓から南側に広大な解体工事現場がある。三井住友トラスト不動産のホームページによると
1934(昭和9)年、千住関屋町で創業した「東京製鐵」は、戦後に世界最大級の電炉メーカーに成長した。「千住工場」は1986(昭和61)年に廃止され、翌年、経営の多角化の一環として、跡地約1万坪に遊園地「アメージングスクエア」を開園した。遊園地としての営業は2000(平成12)年に終了し、その後はフットサルコートなどがあるスポーツ施設となっていたが、2023(令和5)年に閉鎖。跡地は再開発が行われる予定となっている。

地図を見るとアメージングスクエアの他に、日本交通千住営業所などを含め、再開発が行はれる。再開発の正面を進むと、鉄工所みたいな建物があり、東武鉄道の引き込み線跡がある。かつての千住駅(東武の貨物駅)であらう。


引き込み線跡
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少し先で中が見えて、三線に分岐する。埼玉大学教育学部谷謙二さんの今昔マップで調べると、1927から39年は分岐が二つで左斜め前と直進やや右寄り。前者は左と奥に100mほど食ひ込み、再開発中の中に達する。後者は隅田川の護岸まで。1944から54年も同じ。1965から68年は、前者が無くなり、後者は直進と右寄りの二本が隅田川手前まで、二本は100m開く。1975から78年は、直進が無くなり、右寄りと更に右寄りが隅田川手前までで50m開く。1983から87年は、今までの三本が揃ふ。1992年から95年は引き込み線が無くなり、しかし工場は広大に存在する。1998から2005年は、工場ではなく敷地に建物が点在。
足立朝日の23年12月号によると
対象となっているのは約4・3㏊の土地で、(中略)その中にはタクシー営業所のほか、釣堀、スポーツ施設内にはカート場やフットサル場があり、放課後になるとスケートボード場でアクロバティックな技に挑戦する子どもたちの姿が多く見られた。  そのアメージングスクエアは今年6月に解体が始まり(以下略)

とある。更に
地権者は、東京製鐵、岡田商事、東武鉄道の3者。

岡田商事は、引き込み線跡の先で、鉄のスクラップ作業を今日も行ふ。再開発敷地の周りを一周した。隅田川に面した東端には水上バス乗り場があったが閉鎖された後だった。
くろがね(鉄)を作ると壊す走らすの三(み)つが集ひて新しき街
(終)

追記三月二十八日(木)
2010年発行の23区地図に、再開発中の土地は「ミズノフットサルプラザ」とある。隣の岡田商事を含めるので、不正確ではあるが。カネボウ公園は「鐘紡記念庭園」、花王とカネボウと建物上部にある敷地は「KCロジスティクス」、その隣の特別支援校建設用地は「隅田川高運動場」、その隣の区教育委員会管理の土地は「運動広場」とある。

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