二百二十二(その四)野田の政治生命は終つた(二年前の演説が発覚)

平成二十四年
一月二二日(日)「野田の二年前の演説」
野田の二年前の衆議院選挙の演説が発覚した。Youtubeに投稿されてゐる。誰もがこれで野田の政治生命は終りだと思ふ内容である。政治生命だけではない。これほどの大嘘つきは人間失格である。

・マニフエスト、イギリスで始まりました。ルールがあるんです。書いてあることは命がけで実行する。書いてないことはやらない。これがルールです。


まつたくそのとおりである。野田が書いてない消費税増税をやらうとして大変な騒ぎになつてゐる。当時の自民党、公明党を評して

・書いてないことを平気でやる。おかしいと思いませんか。
・書いてあることは四年間何にもやらないで、書いてないことは平気でやる。これはマニフエストを語る資格がない。


その一方で野党だつた民主党は

・霞ヶ関は協力してくれません。自分たちで計算をしました。いつまでに何をやるか、それにはどれくらいお金がかかるのか。きちつと計算をして打ち出したのが今お配りしてゐるマニフエストです。
・参議院で民主党が第一党になつたからわかつたことがあるんです。2万6000人の国家公務員のOBが4700の法人に天下りしてゐます。その4700の天下り法人に12兆6000億円、皆さんの税金が使はれてゐることが判りました。
・12兆6000億円といふのは消費税5%分です。消費税5%分の皆さんの税金に天下り法人がぶら下がつてゐる。シロアリがたかつてゐるんです。それなのにシロアリ退治しないで、今度は消費税を引き上げるんですか。消費税の税収が20兆円になつたらまたシロアリがたかるかも知れません。


一月二三日(月)「二代続けてペテン師」
国民は消費税5%分を捻出することを信じて民主党に投票した。消費税を上げてもらはうと思つて投票した人は一人もゐない。
自民党の支持率が上がらないのもここに原因がある。今度は自民党こそ5%分の捻出を国民に約束すべきだ。さもなくば国民の支持は「みんなの党」や名古屋市長に向かふだらう。
それにしても菅はペテン師と呼ばれた。野田もペテン師になつた。二代続けてペテン師はひどすぎる。民主党はすぐに野田の解任または除名をすべきだ。このままでは解党する。

一月二三日(月)その二「野田内閣は暴力団と変はらない」
22日に副総理の岡田が「消費税10%でも、さらに増税が必要」(朝日)と語つた。本日、官房長官の藤村某が消費税10%でも足りず2015年以降にはさらなる税率引き上げが必要になるとの見通しを示した(読売)。
朝日、読売といふ二つの新自由主義新聞は消費税を増税したい一心でこれらの記事を書きまくつた。しかし発言する側も悪い。これで野田内閣の発想は暴力団と同じだとばれた。暴力団はまづ口止め料として小額を要求する。払ふと次に多額を要求する。元大関の琴観光喜が二回目に高額を言はれて警察に相談し相手が逮捕された。これと同じ手口である。
野田の消費税10%は選挙公約違反だから絶対に認めることはできない。しかし賛成する人も「中の上」または「上の下」に少数派で存在する。マスコミが味方だから実数以上に多く見せかける。その彼らでさへも10%で解決すると思つてゐる。だが実際は解決しないことを二人がばらしてしまつた。10%を払つたら次はもつと多額をたかられる。
二人が発言した理由は、高額をふつかければ10%を払ふだらうと国民を馬鹿にした。最初に高額を匂はせて「うちの兄いは物分りがよいから」と言ひふらしてから会談し最初の予定額で妥結する。岡田と藤村某が暴力団みたいな手口で発言し、しかも二大新聞が大げさに記事にしたため、すべてが国民にばれてしまつた。

一月二四日(火)「仙谷の発言」
今度は仙谷が、自由党と合併したところからおかしくなつたと発言した。自由党と具体名は出さなかつたがさう判る内容だ。だからマスコミは「自由党と合併を暗に批判」(NHK)などと報道した。これは筋違ひだ。おかしいのは左翼崩れの仙谷と、仙谷の属する拝米新自由主義の野田派、前原派、菅派である。
仙谷は「結党当時のスローガンは、『霞が関解体』だったが、解体しつつ何を作るのかが一番難しい」とも述べた。まだ消費税5%分を天下り法人から取り戻してゐない。それを行つたらよいではないか。『解体』といふが解体する必要はない。上手に監督すべきだ。利権は解体すべきだ。

一月二八日(土)「新党に期待」
民主党は大嘘つきに乗つ取られた。国民は新党に期待しようではないか。地方自治体の出身者は住民の声が聞こへる。民主党新自由主義派には聞こへない。聞こへてくるのは官僚、経済団体、御用学者、官公労の声だけだ。
不景気になつても年収が一定の不思議な人達を相手にする連中には政治家の資格はない。退場させよう。

一月二八日(土)その二「外務省は野田の嘘を各国に伝へよ」
野田がスイスのダボスで開かれた世界経済フォーラム年次総会にテレビ会議で参加し「持続可能な社会保障制度を構築し、財政規律を維持するため、消費税引き上げを含む改革を必ずや実現する決意だ」と述べた。世界中はだまされてはいけない。何しろ「書いてあることは命がけで実行する。書いてないことはやらない」と叫んだくせに、消費税5%分を天下り法人から取り戻さず、書いてない消費税増税をやらうとしてゐる。
「必ずや実現する決意だ」は「必ずや反故にする決意だ」の意味である。外務省は各国政府経由で参加団体に嘘つきの件を説明しておいたほうがいい。国際問題になりかねない。(完)


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