二千百十三(うた)(兼、モリカケ桜河柳ジャニーズ藪黒敗トリー放債カルト、二百七十の二)六度の海外出張の内訳
壬寅(西洋野蛮歴2023)年
十月二日(月)
六十五歳まで勤務(六十歳以上は再雇用)した会社を退いて二年八ヶ月を経過した。二十八年間に六回の海外出張があり、うち一件は視察旅行だった。「ニョッキー松川とブラック・コメンツ」の件があるので、はっきりさせることにした。
ここで、「ニョッキー松川とブラック・コメンツ」の冗談は、六十五歳以上ではないと分からない。説明すると「ジャッキー吉川とブルー・コメッツ」をもじった。1960年代(昭和三十五年から四十四年)に大流行したバンドである。
十月五日(水)一番下の段落だが、ここへ移動
視察旅行は参加者が二十人程度で、費用が通常の二倍だった。小生に旅行手配させてくれればこの半額で済むのに、と呆れた。旅行を主催したIT業界紙が、多額の手数料を取るのだらう。記者のほか添乗員も同行した。
視察最終日に、視察報告書の原案なるものが配られた。希望者にはファイルでも送るとのことだった。そのまま会社に提出すれば済むらしい。だが具体的ではなく、かう云ふ傾向だったとする内容なので、どこの会社も業務には役立たない。
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十月二日(月)の続き
視察の前年辺りに、小生より十歳くらい年上で教育部長の肩書の人で入社四年目くらいの人が、アメリカの展示会の視察へ行き、半年ほどして退職した(小生が教育部長になったのは、この方より二代後だった。部長と云っても、部下は居らず手当ても無かった。尤もこの当時、すべての役職に手当てが無かった。毎年思ひ付きで上げたり下げたりするから当然だが)。
だから小生にアメリカでの展示会視察の話が来たときは、この教育部長と同じ扱ひを会社はするだらうと予想したら、そのとほりだった。そもそもこの教育部長は昔、コンピュータ専門学校の教師をしてゐたから、小生と経歴が同じだし、仲もよかった。だからこの人に対する会社側の扱ひは、よく見てきた。
そして小生は退職せず定年を迎へ、再雇用の五年間も終了した。まづ、同じことを繰り返せば、後の人は手口に気付く。ましてや小生はそれまでに五回海外出張をしてきた。いづれも仕事で行き、受注したものは会社が利益を得たし、新製品の日本語化で行ったものはきちんと任務を果たした。
そんな小生に、海外視察をさせても嬉しくも何でもない。会社の指示だから行って、しかしきちんと調査して報告した。それだけのことだ。
或る会社株式のうち半分は皆が持つのに ある男株の半数僅か越え 思ひ付きやら友だちを取締役 海外の視察指名も思ひ付き つひに退職させるため視察させるの方法を編む
反歌
止まる無き年を経たのち規則にて成績などで褒美の視察
その後、個人の業務成績が良い状態が何年間などで、視察に行くやうになった。これで、視察とは名ばかりのご褒美旅行になった。まだ、教育部長や小生のときは、きちんと調査したから意味があったが。
視察の費用は株主が負担したのと同じだ。あの男は50.1%だから、残り49.9%を持つ我々が損をする。そして二十八年間に、配当が出たのは、一回だけだ(昔のことだから記憶が曖昧だが、二回は出なかったと思ふ)。
十月三日(火)
従業員で株主の人は、退職と同時に株を会社が買ひ取る。ところが小生の場合だけ、お声が掛からなかった。配当の付かない株は所持しても無駄だが、株主総会に出席して活性化するかと考へた。とは云へ、交通費が支給されないのに往復するのは無駄だ。そこで、出席するやうに見せかけて欠席するやり方を取った。これでも緊張させる効果がある。何年かに一回は本当に出席する。
そして株主総会が終はったあと、会社から郵便で株を買ひ取りたいと連絡があった。今までの退職者と同じで旧額面の5%増し(だと思ふ)だと云ふ。二十八年間所持し、配当が3%程度だったか一回だけで5%増しではずいぶん損だが、まったく気にしなかった。株主として、不十分ではあるが会社を監督することができた。
それにしても、小生だけ退職時に買ひ取らなかった理由は何だらうか。高く買ひ取らないと株主総会で発言すると云はせて、利益供与罪にするつもりだったのだらうか。小生は、会社で勤務する人たちのために活性化しようとしたのであって、私益を得ようとした訳ではない。悪いことをしない人を陥れることは難しい。
常日頃悪き事とは無縁にて 生活するが肝要だ だが注意せよ落とし穴には
反歌
悪き事せずも相手が悪き事仕掛けて来るに注意肝要
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