二千八十六(うた)日経新聞の偏向した記事
壬寅(西洋野蛮歴2023)年
九月九日(土)
日経新聞に「本社コメンテーター」なる男が
中国、反日に一定の法則 「処理水」への対応に手がかり

を書いた。
前回(8月28日公開)の本欄で、中国が対外強硬の行動をとる際には、内政の火種も作用していることが多い点にふれた。(中略)共産党への不満をそらすため、習近平(読み方省略)政権が「日本たたき」に頼る危険がある。(中略)日本は過去の中国の行動パターンを分析し、冷静に対応することが大切だ。

まづ日中には橋渡しするものとして、漢字がある。それにも関はらずわざわざ読み方を載せるのは朝日と日経で、よほど脱亜入米なのだらう。
秋津洲大和の国は アメリカの猿真似するも 政権の交代さへもできないで 世襲友だち依怙贔屓大金争奪韓国へ吸い上げられる でたらめ国家

反歌  秋津洲属国または植民地米高官とバイデン思ふ
反歌  中国名片仮名読みを括弧内覚える人はどれだけゐるか
中国の国内事情が対日強硬に拍車をかけたケースは、今回が初めてではない。(中略)典型が、日本が尖閣諸島を国有化した2012年9月のできごとだ。過去で最大規模といわれる反日デモが広がり、(中略)当時、この件に対応した元日本政府関係者らによると、中国は当初から国有化に反対していた。それでも中国側の態度が急変し、極めて厳しくなったのは直前の8月になってからだった。
そのころ、中国は10年に1度の共産党トップの交代を11月に控え、胡錦濤(読み方省略)国家主席と江沢民(読み方省略)元国家主席らによる権力闘争が深まっていた。政敵から日本に弱腰だと批判されるのを防ぐため、胡氏と次期トップに内定していた習近平氏がより強硬な対日路線にかじを切った――。同関係者らはそう分析する。

小生の考へは逆だ。日本が尖閣諸島を国有化したから反発が起きた。中国側の反発に対し対応が不十分だと江沢民が云ったかも知れないが、それは中国国内の話だ。日本のLGBT法案にアメリカが圧力を掛けたのは内政干渉だから、アメリカのほうがはるかに悪質だ。
2005年には靖国神社参拝問題などをめぐり、反日デモが中国主要都市で吹き荒れる。素地にあったのが、所得格差やまん延する汚職への人々の不満と、ネット空間の急速な広がりだ。
そこに権力闘争の要因も加わった。(中略)政争から身を守るうえで、胡錦濤氏が靖国問題でソフトな態度をとる余地は限られた。

これも靖国問題が原因だ。権力闘争があったかどうかは不明だ。そもそも権力闘争なら日本でもしょっちゅう起きるではないか。旧安倍派が典型で、一年経っても会長を決められず、会長代行の下山が十五人の常任幹事さへも外された。
こうしてみると、福島原発の処理水への対応でも、中国には政策判断だけでなく、国内事情が少なからず作用しているとみるべきだろう。

今回は今までと異なり、台湾問題でアメリカといっしょに参戦するかの発言が相次いだことで福島原発の問題になったかも知れない。今までは、尖閣国有化問題でそれが争点になったし、靖国参詣問題でそれが争点になった。だから今までとは異なるが、本社コメンテーターなる男の主張を参考にすると、今回は台湾問題日本側発言で福島に飛び火したのだらう。
中国による対日強硬の一因が国内政治にあるとすれば、処理水の安全性を議論するだけでは緊張は和らがないだろう。
対立が反日デモや軍事緊張に火をつけるのを防ぐため、中国要人と対話を保ち、共産党中枢で何が起きているのかを把握する必要がある。その上で、習近平氏と意思疎通を図り、互いの意図をどこまで正確に伝え合うことができるかが、日中関係の行方を左右する。

この部分は、かつての日米開戦にも当てはまる。アメリカは国内に欧州戦線参加反対派がかなりゐた。或いは、ハルノートでアメリカがどこまで譲歩できるかを探るべきだった。それなのに、ハルノートをすべてうのみにした東條内閣の責任は重大だ。(終)

追記九月十一日(月)
テレ朝のホームページに十八時間前に掲載されたニュースは
【独自】中国首相が処理水めぐり日本批判せず G20サミット

の見出しで、前文は
インドで開幕したG20サミットの会議で、中国が処理水を巡る日本への批判をしていなかったことが分かりました。日本政府は中国側の意図を慎重に分析しています。

本文は
岸田総理より先に順番が回ってきた中国の李強首相からは、処理水に関する発言も、日本を批判する言葉も聞かれませんでした。
9日の会議で岸田総理大臣は、中国を念頭に「突出した行動を取っている」と述べ、日本産水産物の輸入を全面停止した対応を批判しました。
ただ、先に発言した中国の李強首相が日本を批判しなかったため、岸田総理も中国を名指しすることは避け、「一部の国が」との表現にとどめました。

これに対し、日経のホームページは十四時間前に
原発処理水、理解示す国が相次ぐ 中国首相からは批判

の見出しで
岸田文雄首相は10日、一連の国際会議に出席する日程を終えた。東京電力福島第1原子力発電所の処理水の海洋放出については対話した各国の首脳に説明した。支持や理解を表明する国が相次いだ一方で、中国の李強(リー・チャン)首相からは批判が出た。

日経のほうが四時間新しいのに、不思議だ。よほど日中関係を悪化させたいのであらう。

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