二千八十四(うた)信越線運休(大雨で分水へ行けず、長岡訪問記に)
壬寅(西洋野蛮歴2023)年
九月六日(水)
本日は分水町(現、燕市)に行く。越後線は、本数が少ないのが難点だ。昨年六月に小島谷まで乗ったときは、現地での時間を一時間七分延ばす為に、帰りはバスを使ったくらいだった。
分水町には、国上山がある。だが昨年二月に行ったので、今回は分水の街中だけだ。一時間二十九分で、往復とも越後線を使ふことにした。
長岡で新幹線を降りて、信越線直江津行きまで時間があるので、在来線のホームを見て廻って発見があった。一番線はあるものの、発着する列車がない上に、階段も無い。地下への階段跡が各ホームにあるものの地上部を塞いである。
さうかうするうちに、二両編成運転手だけの電車が来た。駅を出る時は、日が射したのに、途中で黒雲が現れ、しかし雲のはるか先は空が見えるので大丈夫だらう。雲が発展したのか、一面雲となり、雨が降り出した。分水の滞在時間が短く、しかも街中なので大丈夫だらう。さう考へるうちに、長岡から五つ目の塚山で、長鳥から安田まで速度を落として運転すると車内放送があり、しかしなかなか発車しない。やっと発車したもののすぐに停車し、長鳥から安田まで運転休止になったため、塚山へ引き返すと放送があった。停車中は、関係部署と打ち合はせとのことだったが、今回は停車が長く、運転士が乗客一人一人に行き先を訊いて回ってゐた。
行き先を全部報告し終へたのち、「塚山へ戻る」と車内放送があり運転士が二両目の運転室へ移動し、低速で動き出した。暫くして、長鳥に停車中の長岡行き電車が運転を再開すると云ふ。乗客は全員ホームに降りて、隣のホームへ移動した。電車はなかなか来さうもないので、駅の外に出た。
三波春夫の顕彰碑が徒歩十五分とある。かなり経ってから、長鳥を電車が発車すると運転士が皆に知らせて、四分後に電車が来た。
長岡を出発時には晴れ間あり 雲が大きく現れて反対側が見えるため雨は降らずに 十分後空一面を雲覆ふ雨が降り出し小降りにて だが長鳥と安田では減速次に運休となる

反歌  分水へ行けずも旅の出来事にはらはら続き楽しさ余韻
長岡駅は列が出来て、直江津までのバス乗車の手続きだ。小生はたまたま別の人が質問した駅員がゐたので、自動券売機で帰りの座席指定券(燕三条から)を長岡からに変更するとともに、一本早い新幹線にしようとするができない。駅が異なるとできないとのことだった。みどりの窓口はかなり混んでゐるので、大手口周辺を一周して酒屋、食堂を探した。食堂はあるが酒屋が無かったので、駅に戻った。みどりの窓口は、先程よりは少し空いたので並んだ。暫くして駅員が後ろの人たちに内容を訊き、小生の座席指定券は更新されたものになった。
Newdaysで缶180ml「厳選辛口 吉乃川」(237円込)と青善ながおか弁当(1000円込)を買った。これらはお薦めである。「吉乃川」は、家にも缶が二つある。美味しい酒、その他飲料は、容器を飾ってある。観光客向けの高い酒は、地酒ではない。値段が手ごろで美味しい「吉乃川」のやうな酒が地酒である。
青善は、割り箸の説明によると「江戸から続く老舗割烹の味 SINCE 1618」とある。弁当に付属する説明によると
1 酒の焼漬 2だるまれんこん 3栃尾油揚げ 4神楽南蛮みそ 5しょうが醤油チャーシュー 6車麩のカツ 7笹団子 8 長岡産コシヒカリ

とある。帰宅後に、信越線不通を調べると
信越本線は、大雨の影響で、長岡~柏崎駅間の上下線で運転を見合わせています。運転再開見込は立っていません。2023年9月6日10時41分 配信
信越本線は、大雨の影響で、長岡~柏崎駅間の上下線で運転を見合わせています。運転再開は13時00分頃を見込んでいます。2023年9月6日12時32分 配信
信越本線は、大雨の影響で、長岡~柏崎駅間の上下線で運転を見合わせていましたが、13時22分頃に運転を再開し、長岡~直江津駅間の上下線に遅れがでています。2023年9月6日13時41分 配信

とある。本日の旅行は、分水町には行けなかったが、長岡と柏崎間の不通が、実は長鳥の安田間の速度規制から運休、そして途中に取り残された乗客の移動を体験し、更に美味しい地酒と弁当を食べたので、満足かな。
長岡駅の一番線と地下道については
1980年(昭和55年)
4月17日:現駅舎が開業。
7月3日:新潟県内初の駅ビル「セゾン・ド・ナガオカ」が開業。
9月1日:連絡通路開通。地下道の混雑緩和。
2004年(平成16年):駅ビル内「SAISON」が改称し「CoCoLo」となる。
1番線は2007年以降は、通過線になった。元々、新潟方面の特急、急行が発着していたが、ほくほく線経由の特急はくたか号が誕生した1997年以降、長岡駅始発の特急列車が減少し、改築で1番線の階段が狭くなり、臨時ホームになった。
改札内の化粧室が1番線にあったため、ホーム自体は通行できたが、2007年の改修で化粧室が跨線橋上に新設され、改札口から1番線までの階段と、在来線相互乗り換へ専用の地下通路が業務用となった。そして1番線は貨物列車の通過用になった。
長岡まつり大花火大会の開催時には、臨時改札口が設けられ、地下連絡通路も同時に開放されることがある。
(終)

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