二千八十四(うた)旅行外伝
壬寅(西洋野蛮歴2023)年
九月八日(金)
今回の旅行は、今度の日曜から四日間の予定だった。仕事の日が一回あり午後からになるが、日曜は妻に留守番を頼んであるので夜まででも大丈夫だった。三回は母がデイサービスから戻る時刻までだ。ところが空いた日に、うっかり仕事を入れてしまった。
それでは午後からが二回になるので、妻が留守番をしなくて済む先週の月曜から木曜に変更した。カレンダーを見ると、明後日に「大人の休日パス」と書き込みがあり、昨日二重線を入れた。
今回は、分水へ行く日に大雨で信越線が運休になった。そのため長岡往復に留まった。つまり全体では四日間だが、全日が一回、半日が二回の、合計二日間だった。とは云へ、長岡往復も楽しかったし、満足度は高い。
草枕四日の旅が 半日や運休に由り 滞在が二日分でも 楽しさは四日分にて十分満足
反歌
次の旅夢は枯野を駆け巡る芭蕉曽良より気の早い旅
反歌
分水ともう一度与板文明の文学館と行く所多し
反歌
七十を目の前にして楽しみは旅に日帰り母待つ故に
母が待つのではなく、母帰宅の前に小生が家に戻ることが多い。旅行の時は、十五分程度母が先に着くこともある。
九月九日(土)
運休になっても鷹揚に構へてゐられるのは、大人の休日パスで一日当たり四千円と安いためだ。尤も普通の切符なら、旅行取り止めのときは出発地に戻って全額払ひ戻されるから、こちらのほうが得だが。
九月は台風が多いので、普通は旅行を組まない。乗客数の少ないときに払ひ戻しをしなくて済む切符を売ったJR東日本の独り勝ちでもあった。
今回の大人の休日パスは、年三回とは別のえきねっと限定版で、昨年も発売された。新型コロナの減収分を少しでも取り戻すためだが、えきねっとで購入した休日パスは、えきねっとで座席指定券の手続きが出来る。発券は駅の券売機だが、駅で列車や座席を指定するのと、家のパソコンでするのでは快適度が大違ひだ。次回からは普通の休日パスでも、えきねっとで購入しようと思ふ。ここでも、えきねっとに誘導するJR東日本の独り勝ちだった。
信越線が運休になったときの、運転士及び長岡駅駅員の評価は次のとほり。5:大変優れてゐる、4:優れてゐる、3:普通、2:劣ってゐる、1:取引禁止指定
男性駅員は、券売機で座席指定券の偏向が出来るかを訊ねた時に、試してみて乗車駅が異なるとできないのでみどりの窓口に並んでください、と云った。対応は悪くない。そのあと小生も試して、別のボタンを押して変更まで進んだときは出来るのではと思ったが、やはり駄目だった。駅員の操作は正しい。
長岡駅前の二区画を一周の後、みどりの窓口に並んだところ、女性駅員が列に要件を聞きに来て、小生については座席指定券を持って行き、修正したものを返してくれだ。列の最初まで進まずに済んだので5の評価になった。
券売機窓口よりは機能が劣る 窓口は設置の数が今では劣る
かつて駅に二つあった窓口が、今では一つになった。運転士は車内放送と乗客に訊いて回るだけなので、3になったが「普通」だから悪い訳ではない。車内放送で、列車指令からの指示を「関係部署との打ち合はせ」と話したのは、気の効いた表現である。
四回の日帰り旅を終へてみて疲れが溜まる 与板にて炎天の下歩いたためか
反歌
三日目はほぼ歩かずにだが疲れ冷房車内閉じ込めのため
反歌
宇都宮二日と四日ほぼ同じ二日目疲れ与板前日
寒さ対策に、二日目から膝掛けを使ふやうになった。二十年ほど前に、コンピュータ展示会で外資系メーカーから頂いた。ボタンが一つあり、羽織ることもできる。再雇用終了までに、数回羽織るのに使っただけだが、今回は膝掛けとして二日目から重宝した。(終)
メニューへ戻る
うた(六百二十四の三)へ
うた(六百二十五)へ