千九百八十三(和語のうた)(モリカケ柳河桜藪黒トリー敗カルト債放、二百四十九)毎年1000億円が韓国へ
壬寅(西洋野蛮歴2023)年
四月三日(月)
Presidentのホームページに橋爪大三郎さんの
最盛期には毎年1000億円が韓国へ送金された…統一教会が日本で大金を稼いだ「収奪のメカニズム」

が載った。前文は
統一教会はどうやって信者を獲得し、金銭を集めているのか。社会学者の橋爪大三郎さんは「まじめで知力の高い若者ほど統一教会の教義に共感しやすい。まもなく神の王国が建設される、と信じさせることで、信徒の時間とエネルギーと金銭を際限なく提供させている」という――。

本文に入り
いわゆる霊感商法は、マルチ商法と違って、もっと悪質で組織的な犯罪である。(中略)霊感商法の場合は、ネットワークは存在せず、ターゲットとされた顧客が、本来なら買わなくてもいい商品をつぎつぎ高額で買わされてしまう、というやり方である。
なぜ買わされるのか。統一教会(*)の信徒がチームをつくって、顧客の心理をたくみに操り、どうしても商品を買わなければならない心理状態にさせてしまうのである。

(*)は欄外に、現在の名称などで、歴史を尊重して旧称を用ゐたとある。

四月四日(火)
記事は続いて
なぜ、多くの若者が、こうしたカルトの一員となるのだろうか。
それは、若者が若い時期に共通に経験する、精神世界の形成と世界観の獲得に関係する。
子どもは家族の一員として育ち、家族に依存している。
次第に、友人との社会関係に、軸足を移す。(中略)
部活やサークルは害が少ない。卒業してしまえば、解放される。それに経済や政治や宗教と切り離されている。

それに対して
統一教会のようなカルト的な宗教団体は、これと異なる。第一に、卒業がない。いったん加入すると、離脱しない(できない)仕組みになっている。第二に、資金集め(経済活動)をさせられる。社会的な非難を浴びるかもしれない。第三に、宗教団体は特有の世界観を持っている。それを受け入れることが求められる。

その一方で
カルト的でないふつうの宗教は、こうしたことがない。ふつうの宗教は、経済とも政治とも無関連化されている。その宗教を選び取って、世界観に組み込むとしても、経済や政治やそれ以外の領域を、自分の考えによって組み立てななければならない。つまり、害がない。

小生は、カルトかどうかを、長く続いて来たかで判断してきた。最近は判断を厳しくして、社会の一部かどうかで考へるやうになった。

四月五日(水)
統一教会の場合、人格改造セミナーのような技法を使うとは言え、洗脳であるとは言いにくい。それは、宗教の枠内にとどまっており、本人の納得と同意にもとづいて、教団の活動に従事させている。(中略)それなら、統一教会の反社会性は、どこにあるのか。

記事は次ページに続き
それは、統一教会が、「地上の神の王国」という、経済と政治と宗教にまたがる閉じた世界観を提供し、その内部に信徒を閉じ込めるところから生まれている。(中略)その世界を、再臨のメシア(文鮮明)が主宰している。

そのため
この閉じた世界は、信徒から、時間とエネルギーと金銭を吸い上げる。信徒がそれを提供しておかしいと思わないのは、そうした貢献は、意味があり、価値があり、「地上の神の王国」を実現させるためである、と信じるからだ。「地上の神の王国」が実現するなら、そうした努力と献身は報われる。

岸信介は、そこまでわかって日本に招き入れたのか。安倍も、そこまでわかって密接な関係を持ったのか。無責任な連中だ。

四月十四日(金)
一番目の収奪は、信徒からだからまだよい。しかし
収奪の第二。一般市民を騙して金銭を収奪する。
(前略)ニセ募金の場合。……信徒数名がチームとなって、ワゴン車で寝泊まりしながらキャラバンで農村を回る。身元を明かさず、適当な慈善募金の名目で、1軒ずつ署名を集めて回る。地図をもとにルートを決める。村外れの家から始め、1000円を寄附してもらえると、あとは横並びで寄附してもらえる。(以下略)
ほかに、珍味販売などのキャラバンもある。その日のノルマに達しないと、夜は繁華街で遅くまで販売を続ける。
霊感商法の場合。……印鑑展や壺・多宝塔の展示会でゲスト(犠牲者)を集め、ビデオ・セミナーのあと霊界を信じるか、貯金の額などを聞き出す。トーカー(霊能師役)、ヨハネ役(先生を証あかしする役)、などと手分けをして、ゲストを説得する。先祖の因縁などと言いくるめるのだ。1000万円以上の貯金があるゲストをS客といい、なかには1億円出すゲストもいた。


四月十五日(土)
そして
収奪の第三。日本から韓国に送金する。
統一教会の活動資金の大部分は、日本から韓国への送金でまかなわれた。最盛期には毎年1000億円。数百億円だった時期も長かった。それらすべては、日本の信徒の献身と、被害者の犠牲によってまかなわれたのである。目標どおりに資金を集められれば、統一教会の専従職員は上司に評価されただろう。
このほか合同結婚式に参加する際にも、50万円とか150万円とかの現金を持参するようにとも言われる。
日本はエバの国だと、『原理講論』に書いてある。だから、献金するのは当たり前なのである。韓国の人びとの歴史認識にも合っている。

こんなものを日本に招き入れた岸と、そんな活動を支持した安倍は、国賊そのものだ。自民党がすべきは、国賊発言で権利停止になった村上さんの処分を撤回することだ。

四月十六日(日)
以上をまとめると、こうなる。
A 信徒の時間とエネルギー(無償労働)

B 一般市民の金銭を巻き上げる(集金マシン)

C 韓国へ送金する(送金マシン)

そして
日本のメディアはしばしば「霊感商法」(だけ)を、統一教会のスキャンダルとして取り上げる。(中略)霊感商法の個々の手口が悪質かどうか、が問題なのではない。ふつうの人びとが統一教会の信徒となることで、こうした組織活動(組織犯罪と言ってもよいレヴェルである)に積極的に参加し、(中略)このような集金マシンが日本国内で大量の資金を調達し、それを毎年韓国に送金していること(その一部は、北朝鮮に流れているかもしれないこと)が、ほんとうの問題だ。

そのとほりだ。ところが驚いたことに
かつてこの問題を、当局が調査しようとしたとき、「政治の力」が働いてストップさせた。その「政治の力」(当時の自民党首脳)は、国益と社会正義に害をなすきわめつきの犯罪者だと言わなければならない。

自民党首脳とは誰なのか。どの派閥なのか。これらも重要だ。

四月十七日(月)
この問題を当局が調査しようとしたときに、待ったを掛けた「政治の力」こそ、野党は追求すべきだ。野党は忙しければ忙しいほど国民のためになる。
立民が国会で高市を追及したからこそ高市は奈良に一回しか来られず、維新の会候補の当選に繋がった。維新の会は、このことを考へるとよい。

四月十八日(火)
日刊ゲンダイのホームページに
自民「保守分裂」で奈良県知事選惨敗…“戦犯”高市早苗氏は永田町でも「ぼっち化」加速

が載った。
「高市さんはもう終わりでしょう」と言うのは、ある永田町関係者だ。
「もともと、4期務めた荒井さんが進退を決める前に、県連会長の高市さんは総務大臣時代の秘書官だった平木さんの擁立に動いた。そんな高市さんのスタンドプレーに荒井さんとその周辺は激怒。結果、自民系2人が出馬する保守分裂となってしまった。地元で高市さんの責任を問う声が大きくなるのは間違いない。もはや居場所はないでしょう」

高市が再起する方法がまだある。旧安倍派内の反主流派と共闘することだ。(終)

追記五月二日(火)
今回の記事は、歌が無いことに気付いた。
時々は字余りの歌詠み人が気付かず歌が無いのも同じ

字余りの歌がある詠み人について、字余りや細かいことを気にしないと云ふのは間違ひで、単に間違へただけだ。小生は、歌を入れ忘れたのに(うた)を名乗り十四日経過した。しかしそのおかげで(和語のうた)に昇格した。

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