千九百五十九(和語のうた) 閲覧注意メモ書き長歌反歌
壬寅(西洋野蛮歴2023)年
三月四日(土)
前回に続いて、メモ書き歌を作った。作った歌は破棄しないことを、今後も続けたい。
暖かき日と寒き日が来ては去る 春は冬夏せめぎ合ひ だが少しづつ夏に近づく

(反歌) 寒い日も体が慣れて春となる遅れて風と陽が春となる
空気があることを、昔の人は気付かなかった。だから風とは、空気のことだ。
野の蛮西の洋(うみ)なる者たちが 生き物の棲みか壊すうへ 餌がなくなり 次々と滅ぼしつひに星も滅ぼす

(反歌) 真先に憂へることは地(つち)の星温かさにて皆が亡びる
話は変はり、止観(坐禅)の
止める観る 日毎に生きてどちらかを行ふことで幸を どちらが合ふか試してみよう

(反歌) 止める観る二つとも合ふ人多し時過ぎて合ふ人また多し
両方が合ふ人が一番多いのだらう。時の経過とともに変はる人も多いことだらう。
歌を詠む 何を詠むかで詠み人の心の奥を引き出して 次に心の奥さへも正すことまで歌は行ふ

(反歌) 歌作り止めると観るを併せ持つ心を正す二つ目の道
歌を作ることで止観の効果がある。小生はさう思ふ。
良寛を調べ始めて幾年か ほとけ唐うた大和うた間口が広く 仏には多くのむね(宗)と唐歌は海の外へと旅したか大和歌にはよろづはと 奥行き広く尽きることなし

(反歌) 良寛は星が亡びる少し前亡びぬ生き方示し亡くなる
止観(坐禅)なしに礼拝や読経を行なふことは、心を歪める。それを次に詠むと
止める観るそのどちらかも行はず 仏に頭を下げ又は仏の言葉を読むことは 願ひ又は怖れにて心を曲げる事に非ずや

(反歌) 拝むとは宗の教への大元と思ふことには過ちがある
(反歌) つちの星世を作る神拝む宗西の洋に教へ伝はる
固定思想以外にも
西の洋 星を壊すに留まらず 人々長き年月で築き合はせた世の習ひ 星の破壊と引き換への瞬く間にて壊し滅ぼす

(反歌) つちの星棲む生き物が滅びるはすぐそこにまで迫りつつあり
六十七歳になり
老いてのち 良寛と歌この二つ調べることは楽しみで 西の洋びとつちの星壊すを止めるこれは務めだ

(反歌) 移す民陸(おか)に移りた人たちを元ある国々引き取るべきだ
元ある国々とは、移民国以外の国々のことだ。これ以外に、旅行の趣味がある。今は母がゐるので日帰りのみになった。
次の旅 熱海に着きて湯河原と真鶴に寄り 菊名にて前の家見て 家路につくか

(反歌) 草枕日帰りの旅月一つ病無きうち老いの楽しみ(終)

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