千九百二十九(うた) 第二次世界大戦の戦争責任は、アメリカ、イギリス、フランスにある
壬寅(西洋野蛮歴2023)年
一月二十二日(日)
吉本隆明さんの全集を何冊か読んだときに、詩人の戦争責任について書いた章があった。今回は歌に関係するものだけを読んだため、この章は読まなかった。しかし章題から思ったことがある。第二次世界大戦の戦争責任は、一にイギリス、二にフランスとアメリカだ。
アメリカは世界大恐慌を引き起こした。イギリスはブロック経済を最初に始めた。フランスはイギリスに次いで広大な植民地を持ってゐた。
第二次の世界大戦 広大な植民地持つ西洋の列強国に 戦争の責任があり 其の本は産業革命西洋の野蛮文明そのものにある

(反歌) ドイツにはヒトラー強引我が国も一次後二十一箇条あり
ヒトラーが最初に要求を出したときに、英仏側は妥協した。ところがヒトラーは次々に要求を出し、戦争になった。日本は第一次大戦の後に、中国へ二十一箇条の要求を出した。この中で特に悪いのは、租借を九十九年間に延長することだ。日本は、最初の約束を破ってはいけない。このとき日本は第一次世界大戦に加はり帝国主義国の仲間入りを果たして、鼻高々になってしまった。

一月二十四日(火)
資本主義が戦争の原因だとする考へがある。一九八〇年辺りまでの革新勢力は、この考へだった。これは正しいが、資本主義に助け船を出すと、資本主義が欠点を克服するまではこの考へが正しい。
革新側に助け舟を出すと、資本主義が欠点を克服することは不可能で、地球破壊で可能なやうに見えるだけだ。
現代の諸悪の本は資本主義西洋野蛮文明とも云ふ


一月二十五日(水)
米英仏は民主主義だから正しいと云ふ議論は、四つの理由で間違ってゐる。
1.世界中のほとんどを植民地にした事実を正当化してしまふ
2.船頭多くして船山に登る、の諺と同じ間違ひ
3.経済がよくないと、民主主義は機能しない
4.カネ、実質的な宗主国、偏向マスコミの影響
このうち3.について解説をすると、船頭が多く意見が異なった場合は、多数決になるだらう。有力な船頭がゐれは、それは一等船頭になり、残りが二等船頭になってしまふからだ。多数決だと、船が山へ登ることがときどき起きる。
経済に余裕があるなら、山へ登っても何とかやって行けるだらう。しかし余裕が無いと、船内で餓死者や凍死者が出る。これが3.だ。
最後に、4.の実質的な宗主国を説明すると、日本ではアメリカの云ふことに従はないといけない雰囲気になってしまった。社会党があった時代は、そんなことはなかった。地球資源の浪費競争では、資本主義が勝つ。そのため四十年以上に亘って、アメリカが正しいと思ひ込む人たちが出てしまった。宗主国があるところに、民主主義はない。(終)

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