千九百二十七(うた)(モリカケ柳河桜藪黒トリー敗カルト債、二百四十一) 1.萩生田の「ずるい振る舞い」、2.派閥、3.日本は焼け野原に
壬寅(西洋野蛮歴2023)年
西暦元日後一月二十一日(土)(2023.1.19)
文春のホームページに
旧統一教会問題も「なかったこと」に…? 「安倍派」後継争いの有力者・萩生田光一の“ずるい振る舞い”

が載った。プチ鹿島さんの執筆である。
問題の当事者が第三者のように外から苦言を呈して見せる。まるでおならをした人がさりげなくその場を離れて「何だか臭いね」ととぼけているようだ。(中略)おならの臭いは簡単に体から離れない。周囲はわかっているし忘れるわけがない。萩生田氏の旧統一教会問題での「何もなかったかのような振る舞い」はそんな状況に似ている。

安倍がゐない今となっては、萩生田が最悪なのにとぼける。この無責任な行為で、萩生田は幹事長の目も首相の目もなくなった。その前に派閥の長になれない。安倍派は萩生田を追放する準備を始めたほうがいい。ズルイチにも困ったものだ。
クサイチがとぼけてみたらズルイチに加計カルトでは名付け統一


一月二十二日(日)
もう一人、何もなかったかのような人がいた。
『旧統一教会の支援受けた自民・井上氏 山上容疑者へ「甘ったれるな」』(朝日新聞デジタル1月11日 )
 井上義行参院議員へのインタビューである。(中略)教団の関係団体のイベントで井上氏が「投票用紙2枚目は~?」と呼びかけると参加者が「井上義行~!」と答えるゴキゲンな映像が報道で繰り返し流された。

そんな男が驚いたことに
《別の勢力によるテロの可能性だって十分にあり得るはずです》とも言っている。事件後に何が問題となり注目されているのかわかっていない様子なのだ。
山上被告に対しては《私は大根1本で1週間暮らしてきた経験があります。40歳にもなって、親の財産のことで苦しむなんて、甘ったれるなと思います》。教団から厚い支持を受けていた井上氏が言っている。違和感しかない。


一月二十三日(月)
萩生田氏も井上氏も、なぜ何もなかったかのような振る舞いができるのだろう。そういえば「萩生田」「井上」という名前のこの並びには既視感がある。どこかで見たような……。
そうだ、加計学園問題である。あの問題の渦中、萩生田氏はかつて落選中に加計学園が運営する千葉科学大の客員教授として報酬を得ていたことも注目された。実はそれは井上義行氏も同じだった。
「井上さんも萩生田さんも、安倍枠で千葉科学大に入ったはずです。安倍さん自身が『萩生田は浪人(落選)して金が大変なので、加計に面倒見てもらうよう俺が頼んだんだ』と言っていました」と千葉科学大学の元教員が証言していた(『悪だくみ 「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』森功 著、文藝春秋)。

そして
萩生田氏と井上氏は何もなかったかのように加計学園問題でも旧統一教会問題でも振る舞う。


一月二十四日(火)
自民党内で、総裁は派閥を離脱すべきと云ふ意見が出た。これは賛成だ。しかし安倍までは守ってゐたとする主張は間違ってゐる。
派閥離脱より更に重要な、総裁と幹事長を別派閥から出すとする自民党の慣例を破り、幹事長になったのは安倍だ。
小泉は、自民党をぶっ壊すと発言し、国民の人気を得た。それをよいことに、同じ派閥の安倍を幹事長にした。小泉人気で森派(現安倍派)は癌細胞みたいに膨張したから、この派閥を背景にすれば派閥を離脱しようが何をしようが、党内で逆らふことはできなくなった。逆らへば、石破さんや村上さんみたいになってしまふ。
つまり、派閥を離脱するのはよいことだが、その前提として、かつてビール会社を分割したように、大派閥は分割しなくてはいけなかった。
自民党党内にある良心をぶっ壊したは安部の派らかな


一月二十五日(水)
日刊ゲンダイのホームページに
安倍晋三の腹話術人形による独裁 戦後日本の堕落の総決算が迫ってきた(白井聡)

が載った。
「国体論-菊と星条旗」(2018年)に書いたように、戦後日本は崩壊に向かう。(中略)要するにそれは、日本人が天皇と仰ぐアメリカと中国との覇権争いにおいて、米の覇権を守るために焼け野原になるということだ。

葛西と安倍が媚(び)米反中を叫び出してから、日本は変になった。アメリカから見れば、日本は太平洋西岸の航空母艦みたいなものだ。沈没しようと大破しようと、アメリカの損害は少ない。
焼け野原ふりさけ見れは 火災やらモリカケ桜黒カルト かつて東條岸による日本史上最悪の 敗戦をまた繰り返すのか

(反歌) 葛西安倍媚米反中繰り返す死んだ後まで危険が残る
問題となっている防衛費の倍増、防衛3文書の改定だが、その本質は単純だ。アメリカの意思、それだけだ。だがそもそも、米国製兵器の購入にその予算の多くが振り向けられるこの大軍拡を言い出したのは安倍晋三元首相だった。21年の自民党総裁選では安倍に後援された高市早苗がこれを受け継ぎ、防衛費の大増額を主張した。当時の世間は、高市の主張は極端に過ぎると見、穏健に見える岸田の総理総裁への選出を歓迎した。しかしいま、われわれが目にしているのは、岸田による高市の政策の全面採用である。まるで高市が岸田のお面をかぶって動いているようなものだ。しかも、言い出しっぺの安倍はすでにこの世にいない。だから3人の政治家がいるように見えて実は一人もいない。全員が金太郎飴、腹話術師の人形にすぎない。


一月二十六日(木)
大転換の根幹をなす敵基地攻撃能力の配備は、日本が中国に先制攻撃を加える可能性を開く。米中対立が「決戦」にまで進むとすれば、(中略)アメリカとしては自らの犠牲を最小限にしながら中国の台頭を抑えたい。ウクライナで続いている戦争はそのモデルを与える。自軍から犠牲者を出すことなく、従属国に血を流させて敵対的な大国を弱体化させる戦略である。
日本はいよいよ、太平洋西岸に浮かぶ空母と化す。
「永続敗戦論」(13年)の執筆時点ですでに予感したことだが、この国の支配エリート層は自己保身のために平気でアメリカに奉仕し、その正当化のために「天皇陛下のように慈悲深いアメリカ」を演出する。バイデンに腕を肩に回されて歓喜する岸田の腑抜け面を見るがよい。しかしこの図が、アメリカへの盲従を当然視してきた日本国民にはウケるのだ。


一月二十七日(金)
記事は最後に
この堕落の総決算が迫ってきた。まずは大軍拡=米軍産複合体への献納のための増税、そしてアメリカの覇権を持続させるための戦争への血による貢献。これらが日本国民が引き受ける義務なのだ。しかし、である。戦後日本にとって(中略)天皇陛下ならぬアメリカ陛下のために命を捨てるのは、義務であり喜びなのではないのか? 戦後日本がごまかしてきたこの究極の問いに、正面から向き合わされる日が、ついにやってきたのである。

白井さんの記事に全面賛成だが、社会党が与党第一党であり、全国に革新知事市長を誕生させた時代は、反米を堂々と主張することができた。戦後日本ではなく、村山富市後の日本かな。そして村山内閣を作ったのが自民党の森。今でも安倍派の最大実力者だ。既に弱体化した総評を更に弱体化させたのが、カクマルと組んだ葛西。安倍の後見人である。(終)

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